奇跡のシンフォニー
今朝は、ワーナーマイカルシネマズ新潟(9番スクリーン)で「奇跡のシンフォニー」を見てきました。客席は空いていてゆったり見れました。
チェリストの母、ロック歌手の父、施設で孤独に耐えながら両親を待つエヴァン。離ればなれの3人が音楽に導かれて再開するという物語。筋書きは単純で、結末がすぐに想像できてしまうのですが、音楽がふんだんに使われて、感動的に描かれています。裏切ることなくハッピーエンドで終わるので、安心して感情移入できます。ギターの演奏など聴き応えがあり、主題歌もすばらしいです。エルガーのチェロ協奏曲も心に染みます。
と、いい作品だと思うのですが、冷静に後で考えると、あまりに奇跡が起きすぎです。映画ですから、リアリティを求めることもないのですが、あまりに現実離れした筋書きは強引すぎます。いきなりギターを曲弾きしたり、楽譜を見たこともないのに作曲したり、はてはジュリアード音楽院に入学して、ニューヨーク・フィルを指揮したり・・・。まあ、娯楽ですから、堅苦しく考えることもないですね。音楽に救われた作品であり、単純すぎるストーリーを感動作品に仕立て上げたことこそ奇跡なのかも知れません。
それにしても「奇跡のシンフォニー」という邦題は良いですね。原題の「AUGST RUSH」じゃどういう話か想像できませんものね。