「てまりの湯」リニューアルオープン

 8月から改修工事が行われていた燕市(旧分水町)の「てまりの湯」が、本日リニューアルオープンしました。早速一番風呂をいただくべく行ってまいりました。

 オープンは10時なので、9時45分に行ったら、すでに入場が始まっていて、受付の行列ができていました。係員に聞いたら既に100人以上入場したとか。玄関を入ると以前よりかなり広くなっていて開放的になっています。鍵付きの下駄箱に靴を入れ、鍵と引き換えに受付します。今日はオープン記念で無料でしたが、通常は券売機で入館券を買います。料金は旧来と同様であり、大人500円、子供300円、タオルつきです。バスタオルは別途50円です。18時以降は大人300円、小人100円、タオル付きと格安になります。6枚2700円、11枚4900円、夜間11枚3,000円の回数券もあります。この周辺には競合施設が多数ありますが、この料金は最安であり、大きなアドバンテージとなります。今日も無料ながらタオル付きでした。

 さて、浴室(男湯)ですが、内湯は従来のままに、円形の小浴槽と長方形の大浴槽があります。そして外の狭い敷地に無理して増設したような露天風呂があり、右側奥に露天風呂につながる狭い通路があります。浴槽はコンパクトで、10人位が限度の大きさです。塀があるので景色は見えません。サウナは右側に移動しており、多少大きくなりました。水風呂はなく、掛水があります。洗い場は左に仕切付き6、右奥に仕切付き5、ほかにシャワーが1ヶ所あります。洗い場にはボディソープとシャンプーがあります。脱衣場には鍵付きロッカーがあり、洗面台には無料のドライヤーがあります。

 旧来は大浴槽にナトリウム-塩化物冷鉱泉、円形小浴槽に単純硫黄冷鉱泉が使用されていて、2つの温泉を楽しむことができましたが、単純硫黄冷鉱泉(長崎温泉湯の腰源水)の方は成分の低下で、温泉の基準を満たさなくなり、温泉を名乗ることができなくなりました。結局、内湯大浴槽と露天風呂が温泉使用で、円形小浴槽が温泉から外れた湯の腰源水が使用されています。ともに加熱循環ですが、源泉注入分は掛け流し(オーバーフロー)しているそうです。湯は毎日換水とのこと。
 源泉名は長崎温泉。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉。源泉温度22.5℃、PH 8.0、湧出量433L/分。主な成分(イオン濃度mg/kg、平成17年6月28日分析)は、Li 0.06、Na 456.9、K 2.9、Mg 6.0、Ca 84.2、Sr 1.1、Ba 1.0、Fe(II) 0.6、475mg/kg、Mn 0.09、F 2.3、Cl 846.6、Br 3.1、I 2.0、HS 0.5、SO4 1.2、HCO3 79.9、メタ珪酸16.8、メタ硼酸14.6、遊離CO2 4.7、遊離H2S 0.06、などガス性除く成分総計は1520mg/kgです。脱衣場洗面台横の掲示ではナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉となっていますが、この分析表ではナトリウム-塩化物冷鉱泉です。
 実際の湯は、無色透明、軽い塩味がして、わずかな硫化水素臭、硫黄味があります。円形浴槽の方は無色透明無味無臭です。源泉の注入量は少ないので、掛け流しという表現は厳しいかと思います。

 館内はきれいになり、ロビーは広くなりましたが、大広間は広くなく、セルフの食堂も従来のままです。オープン記念に、食堂利用者にはゆで卵、こんにゃくの無料サービスがありました。隣の「国上地区農村環境改善センター」は改修がなく、これまで同様です。

 オープン早々といいますか、正式のオープン時間より早く行ったのですが、芋洗い状態でした。ゆっくりできる状況ではなかったので、早々に退散しましたが、私が帰る頃には脱衣場ロッカーは順番待ち。玄関の下駄箱も満員で、ビニール袋を配っていました。これから益々混み合うことでしょう。早めに行って良かったです。

 泉質や浴室、休憩設備からいえば他施設より劣りますが、ここは安さが魅力。地元の人が気兼ねなく憩うには最適でしょう。特に夜間割引300円(タオル付き)は大きな魅力です。

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