「加茂 美人の湯」の源泉供給再開
「加茂 美人の湯」は、濃厚な泉質が災いして、開業前から揚湯管にスケールが付着して詰まり、湯量が減少していました。断続的に管の清掃やポンプ交換などの対策工事を行いましたが、一旦湯量が回復しても数週間で毎分数Lに減少してしまうため、浴槽のお湯は成分表とはほど遠いもので、がっかりさせられていました。このことは市議会で問題となり、対策工事に税金が投入されたことが問題とされ、訴訟問題にまで発展しました。
結局、度重なる工事にも関わらず源泉供給はならず、2005年8月からは源泉使用を完全に中止し、入浴剤による営業を行っていました。この辺の事情の情報公開が乏しく、天然温泉と信じていた人も多かったようです。
この問題の解決のため、昨年秋から新たな井戸を斜めに掘削し、濃い源泉を水で薄めてから汲み上げる方法をとることとして、この5月20日、4年ぶりに源泉の供給が再開されました。
実際にどうなのかを確かめるため、仕事帰りに寄ってきました。平日夜ということで、ガラガラ状態で、全くの貸し切りでした。独り占めの浴槽は泉質以上の喜びを感じましたが、お湯そのものも良かったです。トロトロ感、ツルスベ感があって、浴感は良かったです。
源泉名は加茂・美人の湯。源泉温度42.8℃、湧出量49L/分(動力揚湯)、PH6.9。泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩温泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年2月23日分析)は、Li 0.7、Na 8521、K 122.4、NH4 34.4、Mg 27.7、Ca 169.9、Sr 8.0、Ba 1.5、Al 0.2、Mn 0.1、Fe(II) 14.9、F 9.8、Cl 11920、Br 42.3、I 6.2、HS 0.0、S2O3 0.3、SO4 273.2、HPO4 0.2、HCO3 4790、メタ珪酸38.3、メタ硼酸37.6、遊離二酸化炭素1012 など、ガス性除く成分総計は26020mg/kgです。当初の泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩温泉(硫化水素型)でしたが、今回の分析では硫黄分が減少し、逆に遊離二酸化炭素量が増加し、硫黄泉の基準を満たさなくなった代わりに、二酸化炭素泉の基準を超えました。基本的な泉質は大きな変化はありません。
実際の湯は、淡黄緑色透明で、わずかな薬臭があり、塩味・薬味があります。源泉はスケール防止のため、汲み上げ時から加水・希釈されており、浴槽のお湯はかなり薄くなっているものと思われます。それでもトロリとしており、肌のツルスベ感があって、温泉の味わいは感じられます。源泉は加水、加熱、循環・濾過されており、塩素系消毒剤が使用されています。
開業当初から御難続きの施設でしたが、ようやく源泉供給が再開され、本来の温泉施設としての営業になって良かったです。加水・循環は残念ですが、もともと成分豊富な温泉ですので、温泉として楽しむことはできます。リゾートホテルのような豪華できれいな館内は気持ちよく、タオル付きで700円、17時以降の夜間割引はタオル付きで500円という料金設定は良心的です。
これまでは非温泉ということで評価していませんでしたが、お勧めできる施設になりました。再びスケールで詰まったりすることがありませんように祈ります。
結局、度重なる工事にも関わらず源泉供給はならず、2005年8月からは源泉使用を完全に中止し、入浴剤による営業を行っていました。この辺の事情の情報公開が乏しく、天然温泉と信じていた人も多かったようです。
この問題の解決のため、昨年秋から新たな井戸を斜めに掘削し、濃い源泉を水で薄めてから汲み上げる方法をとることとして、この5月20日、4年ぶりに源泉の供給が再開されました。
実際にどうなのかを確かめるため、仕事帰りに寄ってきました。平日夜ということで、ガラガラ状態で、全くの貸し切りでした。独り占めの浴槽は泉質以上の喜びを感じましたが、お湯そのものも良かったです。トロトロ感、ツルスベ感があって、浴感は良かったです。
源泉名は加茂・美人の湯。源泉温度42.8℃、湧出量49L/分(動力揚湯)、PH6.9。泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩温泉。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年2月23日分析)は、Li 0.7、Na 8521、K 122.4、NH4 34.4、Mg 27.7、Ca 169.9、Sr 8.0、Ba 1.5、Al 0.2、Mn 0.1、Fe(II) 14.9、F 9.8、Cl 11920、Br 42.3、I 6.2、HS 0.0、S2O3 0.3、SO4 273.2、HPO4 0.2、HCO3 4790、メタ珪酸38.3、メタ硼酸37.6、遊離二酸化炭素1012 など、ガス性除く成分総計は26020mg/kgです。当初の泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩温泉(硫化水素型)でしたが、今回の分析では硫黄分が減少し、逆に遊離二酸化炭素量が増加し、硫黄泉の基準を満たさなくなった代わりに、二酸化炭素泉の基準を超えました。基本的な泉質は大きな変化はありません。
実際の湯は、淡黄緑色透明で、わずかな薬臭があり、塩味・薬味があります。源泉はスケール防止のため、汲み上げ時から加水・希釈されており、浴槽のお湯はかなり薄くなっているものと思われます。それでもトロリとしており、肌のツルスベ感があって、温泉の味わいは感じられます。源泉は加水、加熱、循環・濾過されており、塩素系消毒剤が使用されています。
開業当初から御難続きの施設でしたが、ようやく源泉供給が再開され、本来の温泉施設としての営業になって良かったです。加水・循環は残念ですが、もともと成分豊富な温泉ですので、温泉として楽しむことはできます。リゾートホテルのような豪華できれいな館内は気持ちよく、タオル付きで700円、17時以降の夜間割引はタオル付きで500円という料金設定は良心的です。
これまでは非温泉ということで評価していませんでしたが、お勧めできる施設になりました。再びスケールで詰まったりすることがありませんように祈ります。