さようなら「天神の湯(ヘルス天神)」

 新発田市の天神の湯(ヘルス天神)はいよいよ明日で閉館となります。明日の最終日は出張で行けないので、本日行ってきました。

 今日は午後から大阪に行かねばならず、あわただしいのですが、仕事を早めに切り上げて、出かける前に大急ぎで寄ることにしました。

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 券売機で600円の入浴券を買って入館。これが最後と思うと感慨がわきます。明日で閉館ということで混み合っているかと思いましたが、ポツリポツリの客で、静かに湯に浸かることができました。

 内湯はいつもよりぬるめで、寒くなったので温まりは不十分に感じました。湯口より注がれる源泉は透明ですが、鉄分が酸化され、湯は茶褐色となり、濁り湯となっています。源泉をなめると当然塩辛く、鉄味があります。これが最後ということで、名残を惜しんでなめました。

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 露天風呂はいつもより熱めで、内湯と同じくらいの温度でした。ゆっくりする時間はなかったのですが、ほかに客はなく、静かに源泉に浸かりました。

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 循環併用ではありますが、源泉が注がれた分はオーバーフローされて、鮮度の高い湯を味わうことができます。県内屈指の濃厚な食塩泉は魅力的ですが、使われなくなるのはもったいなく感じます。

 温泉巡りが好きなオーナーが、長年の夢を実現させて作った温泉がこの天神の湯です。源泉を掘削し、引き湯し、配管を維持し、施設を整備し、と苦労は多かったに違いありません。
 根強いファンが多かったですが、経営的には大変だったのでしょう。張り紙には「休業」とありますが、「廃業」とはありません。いつか復活することを祈りたいと思います。

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