満開の桜 ~復興支援 お花見コンサート~
今日の天気予報は雨のはずでしたが、朝起きたら青空が広がっていました。良い天気で良かったと得した気分でした。車のタイヤ交換をし、花見でもしてこようかと思ったのですが、だんだん雲行きは怪しくなり、予報通りに雨が降り出しました。雷も鳴って本格的な雨。これでは花見どころではありません。
次第に小降りにはなりましたが、雨は止みません。ニュースでは、関東で大きな地震があり、新幹線が止まっていると伝えていました。
小雨の中、暗い気分で白山公園へ。桜はほぼ満開です。天候が良ければ花見客でにぎわうことでしょうに、人通りは少なく、ちょっと寒々とした雰囲気でした。でも雨に濡れた桜は大変きれいでした。
実は、今日「りゅーとぴあ 復興支援 お花見コンサート」が行われるという情報を得て、行ってみることにしたのです。このコンサートは、新潟市体育館に避難されている皆さんを花見に招待し、弁当を食べながら野外ステージで音楽を聴いていただこうという催しです。出演はサクソフォンの須川展也さんとギターの鈴木大介さんという豪華メンバーです。避難者以外も聴いて良いとのことでしたので駆け付けた次第です。
ところが雨模様となり、花見は中止され、コンサートはりゅーとぴあ・劇場に場所を変えて開催されることになりました。一流音楽家の演奏を無料で聴けるということで、大盛況かと思いましたが、観客は大きな劇場に数十人という程度でしょうか。ちょっと寂しさを禁じえませんでした。
新潟市体育館に避難されている方は少なくなっているようですし、花見の宴が中止され、音楽のみを聴きたいと思われた避難者の方々は多くなかったようです。
また、一般の観客も少なかったです。これは当然と言えば当然であり、一般に告知されたのは何と昨日のこと。新潟市内のイベント情報には目を光らせている私ですが、昨日りゅーとぴあからのメールで初めて知りました。チラシやポスターなど一切なく、コンサートの存在そのものを知りえた人が何人いたのか定かではありません。避難者のためのコンサートなので、一般には宣伝しなかったのでしょうね。
コンサートはすばらしかったです。会場が野外ステージから劇場に変更になり、音楽を聴く環境としては申し分ありません。満開の桜の木の下で、弁当食べながら音楽を聴くのが本来の趣旨でしたが、純粋な音楽コンサートとなり、音楽好きとしましては得した気分でした。
45分の予定のコンサートはアンコールが続いて1時間を超えました。須川さんはアルトサックス、ソプラノサックスを持ち替えながら、鈴木さんとの息の合った演奏を聴かせ、甘い音色で酔わせてくれました。クラシック、ジャズ、タンゴなど、様々な曲をたっぷりと聞かせていただいて大満足でした。避難者の方も楽しんでいただけたものと思います。
外に出ると雨は止んでいました。このコンサートが終わるのを待つかのように太陽が出てきたのは皮肉ですね。天候の回復とともに、花見客も増えてきたようです。明日は晴天の予報なので、きっと賑わうことでしょうね。