源泉復活 「加茂 美人の湯」

 加茂市の美人の湯は、濃厚な源泉が災いして、源泉トラブルが絶えず、入浴剤(沸かし湯)による営業を余儀なくされたことも度々です。

 源泉復活のために2008年秋から大々的な工事が行われ、2009年春の源泉供給再開のときは、これでもう大丈夫かと思ったのですが、その後も源泉のメンテナンスには苦労しているようです。

 最近も、今年初めから源泉井戸の配管清掃のため、源泉供給を停止いていたようですが、3月3日より源泉供給が再開されたとの情報を掲示板にいただきましたので、早速本日仕事が終わった後に行って参りました。

 加茂も市街地の雪は消えていますが、さすがに山間部に入りますので、雪はまだたくさん残っていました。この温泉の屋根の上にも厚い雪が残っていました。

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 下足箱に靴を入れ、受付します。料金は700円(タオルセット付)と良心的ですが、夕方5時以降は夜間割引で500円(タオルセット付)となり、さらにお得になります。館内着は100円です。
 ちなみに、受付のお姉さんは、若くて美人揃いで、まさに「美人の湯」と感激します。赤い制服が素敵です。

 館内は明るく開放的であり、施設の豪華さは、県内の公共日帰り温泉では最高ではないかと思います。

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 さて、受付するとビニール袋に入ったタオルセットと番号付きリストバンドが渡されます。これは館内での飲食用であり、脱衣場のロッカーは空いているものを自由に選びます。

 浴室は左右で男女が分かれ、右の浴室は角張った浴槽、左は丸い浴槽が特徴ですが、男湯は左側でした。
 内湯は、円形のジャグジー風呂が2つ、その奥に打たせ湯と一部に気泡浴の付いた大浴槽があります。掛け湯、サウナ、水風呂もあります。

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 半円形の露天風呂があり、晴れていれば粟ヶ岳の雄姿を見ながら入浴できますが、今日は雨模様でしたので、景色は見えませんでした。でも、雪見風呂を楽しむことができました。

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 洗い場は仕切り付き10カ所、仕切りなし12ヶ所。脱衣場洗面台にはドライヤーがあり、ヘアブラシも置いてあります。

 泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩温泉で、ガス性除く成分総計は26020mg/kgと濃厚です。ただし、スケールができやすいため、源泉は3倍に希釈され、加熱・循環で使用されています。それでもトロトロ感、ツルスベ感が感じられて、源泉の素性の良さを感じさせます。淡黄色透明の湯は温まりも良く、浴感としては良好です。

 豪華できれいな館内はリゾートホテル風で、優雅な気分にさせてくれます。受付の姉さんは美人ですし(こだわってすみません)、料金も高くないので、循環湯にこだわらなければお勧めの温泉です。

 ただし、残念な情報があります。加茂市によりますと、「1月から2月中旬にかけて温泉井戸の掃除をした際、平成22年3月に交換したステンレス製注水管が腐食しており、今後も毎年掃除して交換する必要があることが判明。経費が毎年1659万円かかるため値上げをすることになった。」とのことです。(産経新聞より)

 このため4月1日から、100円値上げされ、昼間は800円(タオルセット付)、夕方5時以降は600円(タオルセット付)となるそうです。館内にはこれに関する掲示はありませんでしたが、新聞報道されていますので、間違いないものと思います。

 値上げは残念ですが、源泉維持のためには仕方ないのでしょう。定期的なメンテナンスが必要で、度々入浴剤による営業になりますから、遠くから行かれる方は、HP等で確認してから行った方が良いかもしれません。希釈されない生の源泉を味わってみたいですが、かなわぬ夢でしょうね。

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