ホテルビジネスイン新潟南

 日本海東北自動車道・新潟亀田ICのすぐ横、イオン新潟南の向かいにあるビジネスホテルです。屋上の看板に、赤い文字で「天然温泉」と書かれており、夜には赤く輝いて、温泉好きの心を躍らせています。

 「ホテルビジネスイン」は長岡と上越にも店舗がありますが、ともに大浴場があります。特に、「ホテルビジネスイン長岡」は「喜多鉄輪温泉」という独自源泉を持ち、温泉付ビジホということで貴重な存在となっています。立ち寄り湯はできないので、私は宿泊して温泉を楽しみ、以前のブログで紹介しています。

 「ホテルビジネスイン新潟南」も、この「喜多鉄輪温泉」をローリーして使用しています。実際どのような状況なのか確認したくて機会を狙っていたのですが、先日ついに宿泊する機会を得ました。

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 所用を済ませ、夜8時頃にチェックイン。会員価格で5000円でした。ベーシックなシングルルームですが、低料金のビジホにしては広めであり、私には何の不満もありません。部屋には当然ながらユニットバスが付いていますが、私には無用です。早速大浴場に向かいました。

 浴室は1階にあります。灯りは消えており、誰も使用していませんでした。したがって、全くの貸し切り状態で、終始独り占めできました。

 脱衣場、浴室ともに広くはありません。脱衣棚は単純な四角い棚で、ロッカー式ではありません。洗面台にはドライヤーはあるものの、櫛類や整髪料などはありません。他に体重計と扇風機があるのみで、この辺は料金に見合ったところでしょうか。

 浴室には長方形の大浴槽があるのみで、淡黄色の湯が満たされていました。ほかにはサウナ、そして掛け水用の小さな浴槽があるのみで、露天風呂等はありません。浴室窓からは塀が見えるのみで、景色は見えません。

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 洗い場は仕切り付きで5ヶ所。他にシャワーブースがありました。ボディソープとリンスインシャンプーがありましたが、シェービングフォームなどはありません。垢すりが置いてあったのは良かったです。

 さて、源泉名は、喜多鉄輪温泉。泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)です。源泉温度は30.4℃。地下800mより湧出し、湧出量は138L/分(掘削自噴)です。

 主な成分(平成22年2月8日分析、イオン濃度:mg/kg)は、Na 63.3、K 18.6、Mg 2.4、Ca 5.7、Fe(II) 1.3、NH4 4.1、F 0.4、Cl 9.7、SO4 1.5、HCO3 202.6、CO3 0.8、 HS 0.3、HPO4 3.2、メタ珪酸 95.9、メタ硼酸 0.8、遊離CO2 11.9、遊離H2S 0.1など、ガス性除く成分総計は410.6mg/kgです。
 加水なし、加熱あり、循環・濾過あり、塩素消毒ありと掲示されていました。

 浴槽の湯は、淡黄色透明で、無味・無臭です。注湯口からの注湯はなく、槽内給湯されていました。オーバーフローはありませんでした。

 成分の薄い単純温泉を長岡から運んできて、加熱・循環していますので、鮮度の低下は避けられません。しかし、利用者は多くないようであり、浴感はそれほど悪くはありませんでした。

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 ローリー温泉ですから、評価は分かれましょうが、部屋のユニットバスよりは何倍もくつろげます。貸し切りで、独り占めの入浴は、泉質を論じる以上の喜びを感じます。

 食堂のメニュー、料金は良かったです。宿泊料金は、シングルで、5500円(会員5000円)と安く、自家用車利用なら交通至便。ビジネス利用ならお勧めできるホテルです。

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