久しぶりの「西方の湯」 塩を作るって本当?

 4月も1週間が過ぎ、東京では桜が満開というのに、新潟では雪が舞っています。肌寒さが身にしみ、冷え切った心身を温泉で癒さねばなりません。こんな時は強塩泉が最適ですが、今日は足を延ばして「西方の湯」にしました。

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 昼過ぎに行くと、珍しく先客がおられました。もうもうとした湯気と、あの臭気が浴室に充満していました。黒い湯が満たされた浴槽の表面には泡があり、大浴槽から小浴槽へと流れ込み、掛け流されています。

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 最初は熱く感じますが、入っていると肌によくなじみ、結構長く入っていることができます。透明度15cmの黒い源泉は、当然しょっぱいですが、意外にも甘さが感じられ、ツルスベ感があります。この特徴ある源泉は癖になり、年に何度かは浸からないではいられません。

 さて、いつも温泉情報でお世話になっているKさんより、「西方の湯」の源泉から塩を作って製品化する計画があるとの情報をいただいていたので、女将さんに聞いてみたのですが、製品化はまだとのことでした。サンプルでもいただけたらと思ったのですが、残念ながら実物を見ることはできませんでした。でも、製品化計画は進んでいるようであり、売り出したらよろしくとのことでした。
 浴槽の湯も、塩分濃度の割に甘さが感じられたりしますから、マイルドな、ミネラルたっぷりの塩ができることでしょう。ヨウ素の含有量が多いので、どういう製品になるのか興味があります。

 湯に溶かせば、家庭でも「西方の湯」が再現できるはず。あの臭気が家庭に充満したら、家族に嫌われそうですけれど、やってみたいですねえ・・。
 
 温泉から塩を作るといえば、新潟県内では「フォッサマグナ糸魚川温泉」や「越乃湯温泉」を思い起こしますが、「西方の湯」がどのように製品化するか、期待しながら見守りたいと思います。

 今この文章を打っているときも、体からはあの臭気が漂ってきます。体をなめると塩味がします。これがたまらないですねえ・・・。

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