久しぶりに、塩之入温泉「志保の里荘」でひと休み

 昨日長岡まで行く用事があり、通りすがりに、旧与板町の「志保の里荘」に寄ってきました。

 新潟市から長岡に行くとき、北陸道を通らず下道を利用する場合、分水・与板経由が快適で早いです。この道中、信濃川沿いに与板橋西詰を通りますが、ここから「志保の里荘」の赤茶色の建物が見えます。ここを通るたびに、寄りたいなあという思いに駆られていましたが、数年前から道路工事で、「志保の里荘」方面へは通行止めになっていて、そのまま通り過ぎていました。

 今回ここを通りましたら、道路工事が終わっていて、「志保の里荘」方面への通行ができるようになっていました。このまま通過するのも忍びなく、思わず進行方向を変えてしまいました。

 道路沿いに「ラーメン」ののぼりがたくさん立てられていて、ほのぼの感を感じます。駐車場に車を止めると、左手前にデイサービスセンター、右に屋内ゲートボール場があります。そして正面奥が「志保の里荘」です。もともとが旧与板町の老人福祉施設であり、建物はなかなか立派です。

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 下足箱に靴を入れ、受付します。入館料は500円、タオルなしです。小中学生は200円、長岡市の70歳以上の人は300円です。17時以降は夜間割引で、大人300円、小中学生100円になります。
 なお、営業時間は9時から19時までですが、1月~2月は17時までですのでご注意ください。

 日曜日の昼時に入館しましたが、食事時間のためか、館内は空いていて、玄関ホールのソファには誰もおらず、「NHKのど自慢」のテレビの音だけが響いていました。

 さて、左手にある「杖の湯」という浴室に行きました。先客は2人のみで、出られた後は貸切状態で利用できました。

 内湯は長方形の大浴槽が1つあるのみで、左奥に注湯口があります。槽内2か所にジェット付です。

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 浴槽には淡黄色透明な湯が満ちており、浴室内には湯気が立ち込めていました。

 泉質はナトリウム-塩化物泉で、ガス性除く成分総計は13190mg/kgですが、源泉温度は14.8℃、湧出量は1.5L/分(自然湧出)と少ないので、加水・加熱・循環・濾過されています。
 湯は塩味がしますが、希釈されていて、薄味になっています。ツルスベ感が若干あり、浴感は悪くなかったです。

 露天風呂があるのですが、7月~9月までの夏期のみで、現在は湯は張られていませんでした。

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 源泉の湧出量は非常に少ないので、乏しい源泉を無理して露天に湯を回すこともなかろうと思います。また、老人の利用が多いので、寒風の中に露天を利用するのは健康的でないように思われ、寒い時期は内湯だけというのは良い選択だと思います。

 洗い場は仕切りなしですが、ボディソープ、リスインシャンプーがあります。脱衣場洗面台にはドライヤーがあります。

 窓からは、農村風景が見えますが、絶景というわけにはいきません。

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 施設の性格上、高齢者を中心とする地元の人たちが楽しむ施設であり、観光目的で行くような場所でもありません。地元の人たちがくつろいでいる広間に入り込むのは勇気がいります。私はロビーでひと休みして帰りました。
 希釈された循環湯で、泉質が特に優れているわけではありませんが、通りすがりに立ち寄り湯するには便利な施設だと思います。

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