暑いときは熱い温泉 「塩の湯温泉」営業再開

　胎内市の「塩の湯温泉」は、源泉の供給元であるJX日鉱日石の定期点検に伴い、毎年6月に長期の休館となります。今年も6月10日から休館していましたが、6月28日から営業が再開されました。

　変わるはずもないのですが、どうなったか確認すべく行ってきました。良く考えてみましたら、昨年もこの時期に行き、同じ内容のブログを書いていました。毎年同じ考えをし、同じ行動をとっている自分に我ながら驚きました。変わり映えのない内容はご容赦ください。

　入館料は350円、タオルなしです。券売機で入浴券を買い、受付します。

　浴室に入ると、あの独特の臭気。たまりませんねえ。

　内湯のみで、露天風呂はありません。大きなガラス窓で、明るい雰囲気です。生垣の先は国道で、木々の間から通行する車が見えます。

　泉質は、ナトリウム－塩化物強塩温泉。N20-4/N22-2 という2つの源泉が使用されています。源泉温度は74℃/75.5℃と高温であり、ガス性除く成分総計は34,410/33,210mg/kgと濃厚です。

　湯は茶濁りし、ヨウ素臭とアンモニア臭が入り混じった、揮発系の独特な臭気があります。なめると当然ながら塩辛いです。浴槽の湯はかなりの熱さですが、入っているうちに肌になじんできます。ツルスベ感があって浴感は良いです。

　源泉は湯だまりで冷まされてから浴槽に注がれていますが、注湯口付近は相当な熱さになっています。肌になじむと、意外に長く浸かっていることができるのですが、長湯しすぎるとノックアウトされますので、ご注意ください。

　洗い場は仕切りなしで10ヶ所ありますが、シャンプーがないのが残念です。湯上りの汗が引きませんが、肌がべたつくことはありません。

　これで十分満足できますが、もしも、不満足でしたら、棟続きの「サンセット中条」の浴室も追加料金なしで利用できます。

　「サンセット中条」は昔からあるもので、現在の本館である「ふれあい館」は後に増築されたものです。この「サンセット中条」には食堂もありますので、利用されると良いです。

　ここの浴室は大変狭く、浴槽が小さい分、湯温も高めで、強烈な泉質を堪能するには便利です。

　サウナもあり、100円で利用できるのですが、サウナに入るまでもなく、汗が引きませんので、私は利用したことがありません。

　「西方の湯」とならんで、「塩の湯温泉」はヘビーな温泉です。肌に染みついた臭気がなかなか取れません。浴槽の温度はかなりの高温ですので、あつ湯好きの皆さんにお勧めします。

　「天神の湯」、「ざぶーん」、「紫雲の郷」、「塩の湯温泉」、「西方の湯」と連なる海岸部の強塩温泉群は、それぞれ個性があって、お勧めできます。その中で、「塩の湯温泉」は低料金で、庶民的です。

　暑い夏こそ、熱い温泉はいかがでしょうか。

　追記：　来週（7月4日）には「西方の湯」も営業再開します。昨年から大人しい源泉になってがっかりした人が多いのですが、どうなるか楽しみです。

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