久しぶりに小千谷へ 「ちぢみの里」でゆったり

 先日久しぶりに小千谷市の「ちぢみの里」に行ってきました。

 小千谷と言えば、私にとって思い出深い町です。新婚時代を過ごし、娘が生まれ、子育てに励んだ町。
 このため、我が家にとっては第二のふるさとでもいうべき町です。ご近所さんには大変お世話になりました。町内一斉の除雪や雪流しなど、今となっては良い思い出になっています。

 そんな縁もあり、以前は「ちぢみの里」にも度々行っていましたが、最近はすっかりご無沙汰となり、数年ぶりの訪問になってしまいました。

 ここは国道17号線の道の駅「ちぢみの里おぢや」に併設されており、トンネルの南側(川口側)にあります。国道沿いのわかりやすい場所にあるのですが、アクセス道路が狭く、一方通行がありますのでご注意ください。

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 玄関を入ると、正面に売店があり、お土産品がたくさん並んでいます。その奥には食堂があります。玄関右側に下足箱がありますので、鍵と引き換えに受付します。玄関ホールは雑然としていて狭いのが残念です。

 入館料は大人900円、子供500円と高めの料金ですが、タオルセットと館内着が付きますので、設備の充実度を勘案しますと、妥当なところでしょう。
 なお、平日18時以降・土日祝日20時以降は夜間割引で大人700円、子供300円(タオルセット付き)になります。

 廊下を進むと、左に食堂兼用の大広間があり、右に小さな家族風呂があります。そして、その奥に男女浴室があります。左に洋風の「縮の湯」、正面に和風の「紬の湯」があり、週替わりで男女に分かれます。

 どちらの浴室も、脱衣場に入ると、スチールロッカーが多数並んでいます。大型の縦長ロッカーと上下2段の小型ロッカーがありますが、どちらになるかは時の運でしょうか。
 脱衣場内には自販機や休憩用のベンチ、マッサージ椅子などがあり、一息つけます。洗面台にはドライヤーやヘアブラシが置いてあります。飲水器があるのですが、使い回しのコップがひとつあるだけなので、躊躇してしまいました。

 浴室は、「縮の湯」、「紬の湯」のどちらの浴室も細長く、中に入ると、右に洗い場が多数並んでいます。

 「縮の湯」は、入って左側に長細い大浴槽があり、手前はジャグジーになっており、奥には寝湯(3人分)が作られています。その奥に大きめの水風呂があります。

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 大浴槽は源泉が使用されていますが、加熱・循環されています。

 向かい側に、水深1.2mのウォーターマッサージ風呂(非源泉)がありますが、かなりの深さです。

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 ほかにドライサウナ、岩盤浴があります。

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 岩盤浴の場所は、以前はミストサウナだったように記憶していますが、知らぬ間に改修されたようです。

 外には湯滝のある露天風呂がありますが、屋根があって開放感が乏しいです。ここも源泉が使用されていますが、循環式です。

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 次に、「紬の湯」は、入ってすぐ左には大きめのドライサウナがあり、その奥に、水風呂、ジャグジー付寝湯、桧風呂が一列に並んでいます。

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 残念ながら、これら3つの浴槽は源泉ではありません。

 そして、正面奥に大きな大浴槽(岩風呂)があります。ここは源泉が使用されていますが、循環式です。

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 また、右手に丸太風呂という源泉浴槽と小型の源泉掛け流し浴槽があります。

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 丸太風呂はどこが丸太なのかわかりませんが、以前はジャグジー風呂で源泉ではなかったように記憶しています。今はご覧のように源泉風呂になっていて、源泉を楽しめて良かったです。

 源泉掛け流し浴槽は小さいですが、他の浴槽より湯温が高めで鮮度は高く、当然ながら浴感は最高です。やっぱり掛け流しって良いですね。

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 混み合っていて先客がいると困りますが、今回は空いていたので、浴槽は独り占めして、大満足でした。

 外に出ると、すぐ左に露天風呂があります。源泉が使用されていますが、循環式です。

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 そして、この長い階段を上った先に、展望露天風呂があります。サンダルを履いて上がっていきますが、夏場は良いものの、寒い時期は健康的とは言えません。

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 展望露天風呂といっても、周囲には塀がありますので、入浴しながら景色が見えるわけではありません。塀越しに景色は見えますが、駐車場とその先に家並みが見えるだけで、絶景とは言えません。

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 この展望露天風呂も源泉が使用されていますが、残念ながら循環式です。でも開放感はあって、気分良く、ゆったりと湯に浸かることができます。


 さて、この温泉は、源泉名は小千谷津山温泉。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、源泉温度 45.5℃、湧出量 78L/分(動力)、PH 8.2です。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成24年11月8日分析)は、Li 0.1未満、Na 675.1、K 3.5、NH4 4.3、Mg 0.9、Ca 3.6、Sr 0.1未満、Ba 0.1未満、Al 0.1未満、Mn 0.1未満、Fe(II) 0.1、Fe(III) 0.1未満、Cu 0.1未満、F 1.7、Cl 207.5、Br 1.1、I 0.5、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.1未満、HSO4 5.0未満、SO4 5.0未満、HCO3 1301、CO3 15.6、メタケイ酸 46.8、メタホウ酸 16.3、メタ亜ヒ酸 0.1未満、遊離CO2 13.8 など、ガス性除く成分総計は2278mg/kgです。

 湯は、淡黄色透明で軽い塩味と苦みがあり、ツルスベ感があって、温まりも良く、浴感は優れています。
 湧出量が示しますように、基本は加熱・循環ですが、もともとの泉質が良いので、循環でも特に不満は感じません。その上に、「紬の湯」には源泉掛け流し浴槽を設けており、鮮度の高い源泉を味わえるのはすばらしいと思います。

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 館内には1階に大広間があり、食事ができます。おすすめは小千谷名物の「へぎそば」でしょうか。

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 2階には有料個室やゲームコーナーのほか、仮眠ができるリラックスルーム(男女の仕切りあり)や、今時珍しくなったムービールームがあり、映画を上映しています。

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 館内は横に長細く、広くはないのですが、コンパクトに多彩な設備が整っています。

 以前は、玄関先右手に温泉スタンドがあって、10L10円で販売していましたが、なくなってしまいました。年月が経つうちに、当然かもしれませんが、微妙に様変わりしているようです。

 国道沿いで、道の駅が併設された便利な場所にありますので、通りすがりに汗を流すには最適ですが、汗を流すだけではもったいない施設です。

 せっかく館内着も付きますので、食事をし、映画でも見てゆったりと過ごすのがお勧めです。
 隣には、恐竜のいる公園がありますので、子供連れでも楽しめると思います。

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