田んぼの中の名湯 「白根温泉」

 新潟市南区の田んぼの中に、白根温泉・関根旅館があります。良い泉質の温泉ながらも、知名度は高くなく、穴場としてお勧めできる温泉です。

 このところ首・肩が痛くて、温泉による温熱療法が欠かせません。温熱効果の高い強塩泉を回っていましたが、ワンパターンになっていますので、今日は久しぶりに白根温泉に行ってきました。先回利用したのは2013年の3月ですので、2年ぶりになります。

 新潟市街から国道8号線を南下。白根市街に入る手前の保坂交差点を左折し、田んぼの中の一本道をしばらく進んだ先の左手に白根温泉があります。ほのぼのとした手作りの看板が道路沿いに出ていますので、迷うことはないでしょう。

 手入れされた庭木の先に、旅館の玄関があります。

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 日帰り入浴は旅館の玄関ではなく、右手にある入り口から入ります。

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 入り口で靴を脱いで入館します。

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 受付というものは存在しませんので、奥に行って声を掛け、入浴料を払います。大人500円、小人200円、タオルなしです。
 営業時間は10時から19時まで、定休日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)です。

 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠のみで、鍵付ロッカーはありません。

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洗面台がひとつありますが、アメニティ類はありません。

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 浴室入口にはこの看板。

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 中に入りますと、浴槽がひとつあり、紅茶色の湯が満ちています。

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 洗い場は3ヶ所。ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

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 窓からの景色は良くはありません。

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 浴槽の湯は、紅茶色で、わずかなモール臭、アンモニア臭を感じますが、ほとんど無臭。塩味とツルスベ感があり、浴感は良好です。

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 加熱・循環ですが、非加熱源泉の注ぎ口があり、自由に注入できます。

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 大量に注げば掛け流しにすることも可能ですが、ぬるくなりますので、なさいませんように。

 さて、源泉名は白根温泉。源泉温度15℃。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性冷鉱泉)。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成19年11月14日分析)は、Na 3320、K 145、NH4 49.6、Mg 352、Ca 63.9、Sr 1.5、Ba 0.2、Al 2.1、Mn 0.3、Fe 6.3、F 0.2、Cl 4972、Br 15.5、I 2.4、S2O3 0.5、SO4 1.6、HCO3 3047、メタ珪酸 62.8、メタホウ酸 9.9、遊離CO2 4.6 など、ガス性除く成分総計は12053mg/kgです。

 炭酸水素イオンの多さは県内でも最高レベルであり、ツルスベ感の源となっています。モール泉と塩化物泉の魅力を併せ持つ魅力ある温泉だと思います。

 循環湯ながらも、非加熱源泉の注入が可能であり、利用客数も少ないので、鮮度的には全く問題はありません。

 入り口の右手には、無料の休憩所があります。

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 休憩所には瓶入りの源泉が展示されています。

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 駐車場わきには、白根名物の凧が飾られています。

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 新潟市街からもすぐであり、知名度が低い分、空いていてゆったりできます。今日は他に客はなく、浴室も休憩室も貸切利用で、贅沢なひとときを過ごすことができました。皆さんもいかがですか。

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