秋の村杉温泉を散策

 いよいよ今日から11月。肌寒い日が続いています。こんなときは温泉巡りが最適であり、昨日は仕事帰りに村杉温泉に寄ってきました。
 この文章を書いていて気付いたのですが、昨年も今頃、全く同じような記事を書いていました。進歩のなさを反省しております。

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 温泉街の奥に共同浴場「薬師乃湯」があります。

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 大人250円、子供150円と安価に利用できて便利です。

 泉質は単純放射能泉で、湯自体に特徴は感じられません。源泉は加温、循環・濾過、塩素消毒されており、若干ながらカルキ臭を感じるのが残念なところです。

 共同浴場横の坂を上がった右側には、清水が湧いており、飲むことができます。

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 その上の右側には「村杉共同露天風呂」があります。

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 石段を上がると左手に券売機がありますので、入浴券を買い、隣の木箱に入浴券を入れて入場します。料金は大人300円、子供100円、タオルなしです。

 石造りの浴槽があるのみですが、木々に囲まれての入浴は気持ち良いです。ただし、ここも加熱・循環・塩素消毒されているのが残念です。

 坂の左手には源泉(1号源泉)の小屋があり、その前には飲泉用の「お湯汲みポンプ」があります。

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 その奥には「薬師の足湯」があります。

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 2号源泉の湧出場所を取り囲むようにコの字型に浴槽が造られており、場所により、ジェットバス、ジャグジー、足裏マッサージになっています。ここにも源泉を汲み上げるためのポンプがあります。

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 足湯・飲泉を利用する人は、協力金100円を払うことになっており、石の料金入れに入れます。

 坂の上の駐車場には源泉をためておく貯湯槽があります。

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 この横の石段の上には薬師堂があります。

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 薬師堂の右横には、めおと杉があります。

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 この高台からは、紅葉の木々の間から、村杉温泉街を見渡すことができます。

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 静かにたたずむ温泉街。細い道に沿って旅館が点在しています。

 村杉温泉は、全国でも有数のラジウム泉です。温泉街自体にラドンが漂い、温泉街を散策するだけで効用があるかもしれません。

 村杉温泉は、建武2年(1335年)、足利家の武将だった荒木正高が戦乱を逃れてこの地に着き、薬師如来のお告げによって、温泉を発見したのが始まりとのことです。昔から婦人病に効くとして「子宝・安産の湯」としても知られている由緒ある温泉です。

 無色透明無味無臭の湯は特徴はなく、ありがたみが薄いですが、効くと思って入浴すれば、効能は実感されます。温泉の歴史を振り返りながら入浴すれば、味わいも深いものと思います。

 皆様もいかがですか。

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