「出湯温泉」探訪
先週「村杉温泉」を紹介しましたが、今週は「出湯温泉」です。以前も詳しく紹介したことがありますが、しばらくぶりということでご容赦ください。
国道290号線の交差点に歓迎門があり、来る人を迎えてくれます。ここから華報寺までの参道沿いに温泉街が続いています。
車で来た人は、通りを少し進んで、バス停の所を左に入りますと駐車場がありますので、そこに駐車しましょう。
小さなバスの待合所と公衆トイレ。昭和の雰囲気たっぷりです。
バス停の前はちっちゃなロータリーとなっていますが、通る車はありません。ひっそりとして時間が止まったかのようです。
ここから通りを進みますとすぐ右手の奥に「出湯温泉共同浴場」があります。
かつては大正ロマンを感じさせる古い建物でしたが、2008年2月に新築オープンしています。玄関を入ると券売機がありますので、入浴券を購入します。大人200円、子供100円、タオルなしです。
共同浴場という性質上、脱衣場、浴室ともに狭いです。大浴槽がひとつあるのみで、洗い場も簡素です。混み合えば芋洗い状態となりますので、混雑状況を確かめた方が良いかもしれません。
湯は無色透明無味無臭。加熱された単純温泉が掛け流しで使用されています。混み合わなければ鮮度の高い湯を楽しむことができます。
通りを進みますと、右手にパン屋さんがあります。美味しいと評判で、いつも賑わいをみせています。
その隣に「弘法の足湯」があります。
小さな小屋の中に長方形の足湯があり、隅には飲泉所があります。料金は100円です。
泉質は単純弱放射能冷鉱泉で、先ほどの共同浴場とは泉質が異なります。源泉中のラドンを吸入しやすくするため、小屋の中に足湯が作られているのは賞賛すべきです。
温泉街の突き当りに華報寺があります。1200年前に弘法大師が開いたという出湯温泉のシンボル的なお寺です。(現在は曹洞宗のお寺です。)
本堂横の木々は真っ赤に紅葉し、色鮮やかでした。
このお寺の境内の右側に「華報寺共同浴場」があります。お寺の中にある温泉ということで、全国的にも珍しいものと思います。
玄関前の券売機で入浴券を購入します。大人200円、子供100円、タオルなしです。番台のおばさんに渡して入場します。華報寺の檀家の人は無料で入れるそうで、顔パスで利用している人も多いです。
浴室内には大浴槽がひとつあるのみで、洗い場というほどのものはありません。女湯との仕切り部分に岩が組み上げられ、その上に弘法大師像が祀られています。この部分で源泉が注がれていて、飲泉が可能です。
浴槽底からは大量の源泉が吹き上がるように注入されており、浴槽縁から豪快に掛け流されています。
無色透明無味無臭のアルカリ性単純温泉ですが、泡付きのある新鮮な源泉が掛け流されていますので、泉質にこだわる温泉マニアの方々も喜ばれることでしょう。
湯温はぬるめであり、長く浸かって瞑想の時間を過ごすことができます。ただし、その分長く浸かる人が多いですので、混み合って芋洗いになることが多々あります。でも、それだけ良いお湯だと思います。
なお、弘法大師お授けの温泉ですので、浴室に祀られている弘法大師像を拝みながら感謝の気持ちで入浴しますと、きっと良いことがあるものと思います。決して温泉の噴出口にお尻など載せませんように・・。
この共同浴場の手前には木造3階建ての「清廣館」があり、風情あるたたずまいが人気です。
そのほか温泉街には小規模温泉が数軒並んでいます。
駐車場の奥にも旅館がひっそりとあります。
こららの旅館の中で、立ち寄り湯もできるところもありますので、利用されるのも良いかと思います。
また、2002年1月には、五頭山の登山口手前に「出湯共同露天風呂」がオープンしたのですが、2006年10月には閉鎖されてしまいました。これは残念でした。
さて、出湯温泉には何本かの源泉がありますが、2つの共同浴場の源泉は単純温泉ですが、旅館の源泉と足湯の源泉はラドン含有量が基準を満たして、単純弱放射能泉、いわゆるラジウム温泉となっています。しかし、ラドンには色も臭いもありませんから、泉質の違いはわかりません。
出湯温泉は1200年の歴史を誇る新潟県最古の温泉であり、鮮度の高い源泉を楽しめるという点で、おすすめできる温泉です。観光的・歓楽的要素はないですが、素朴な、落ち着いた雰囲気の中で温泉を楽しもうという人には最適です。日本の温泉遺産として、是非とも残してほしい温泉です。
国道290号線の交差点に歓迎門があり、来る人を迎えてくれます。ここから華報寺までの参道沿いに温泉街が続いています。
車で来た人は、通りを少し進んで、バス停の所を左に入りますと駐車場がありますので、そこに駐車しましょう。
小さなバスの待合所と公衆トイレ。昭和の雰囲気たっぷりです。
バス停の前はちっちゃなロータリーとなっていますが、通る車はありません。ひっそりとして時間が止まったかのようです。
ここから通りを進みますとすぐ右手の奥に「出湯温泉共同浴場」があります。
かつては大正ロマンを感じさせる古い建物でしたが、2008年2月に新築オープンしています。玄関を入ると券売機がありますので、入浴券を購入します。大人200円、子供100円、タオルなしです。
共同浴場という性質上、脱衣場、浴室ともに狭いです。大浴槽がひとつあるのみで、洗い場も簡素です。混み合えば芋洗い状態となりますので、混雑状況を確かめた方が良いかもしれません。
湯は無色透明無味無臭。加熱された単純温泉が掛け流しで使用されています。混み合わなければ鮮度の高い湯を楽しむことができます。
通りを進みますと、右手にパン屋さんがあります。美味しいと評判で、いつも賑わいをみせています。
その隣に「弘法の足湯」があります。
小さな小屋の中に長方形の足湯があり、隅には飲泉所があります。料金は100円です。
泉質は単純弱放射能冷鉱泉で、先ほどの共同浴場とは泉質が異なります。源泉中のラドンを吸入しやすくするため、小屋の中に足湯が作られているのは賞賛すべきです。
温泉街の突き当りに華報寺があります。1200年前に弘法大師が開いたという出湯温泉のシンボル的なお寺です。(現在は曹洞宗のお寺です。)
本堂横の木々は真っ赤に紅葉し、色鮮やかでした。
このお寺の境内の右側に「華報寺共同浴場」があります。お寺の中にある温泉ということで、全国的にも珍しいものと思います。
玄関前の券売機で入浴券を購入します。大人200円、子供100円、タオルなしです。番台のおばさんに渡して入場します。華報寺の檀家の人は無料で入れるそうで、顔パスで利用している人も多いです。
浴室内には大浴槽がひとつあるのみで、洗い場というほどのものはありません。女湯との仕切り部分に岩が組み上げられ、その上に弘法大師像が祀られています。この部分で源泉が注がれていて、飲泉が可能です。
浴槽底からは大量の源泉が吹き上がるように注入されており、浴槽縁から豪快に掛け流されています。
無色透明無味無臭のアルカリ性単純温泉ですが、泡付きのある新鮮な源泉が掛け流されていますので、泉質にこだわる温泉マニアの方々も喜ばれることでしょう。
湯温はぬるめであり、長く浸かって瞑想の時間を過ごすことができます。ただし、その分長く浸かる人が多いですので、混み合って芋洗いになることが多々あります。でも、それだけ良いお湯だと思います。
なお、弘法大師お授けの温泉ですので、浴室に祀られている弘法大師像を拝みながら感謝の気持ちで入浴しますと、きっと良いことがあるものと思います。決して温泉の噴出口にお尻など載せませんように・・。
この共同浴場の手前には木造3階建ての「清廣館」があり、風情あるたたずまいが人気です。
そのほか温泉街には小規模温泉が数軒並んでいます。
駐車場の奥にも旅館がひっそりとあります。
こららの旅館の中で、立ち寄り湯もできるところもありますので、利用されるのも良いかと思います。
また、2002年1月には、五頭山の登山口手前に「出湯共同露天風呂」がオープンしたのですが、2006年10月には閉鎖されてしまいました。これは残念でした。
さて、出湯温泉には何本かの源泉がありますが、2つの共同浴場の源泉は単純温泉ですが、旅館の源泉と足湯の源泉はラドン含有量が基準を満たして、単純弱放射能泉、いわゆるラジウム温泉となっています。しかし、ラドンには色も臭いもありませんから、泉質の違いはわかりません。
出湯温泉は1200年の歴史を誇る新潟県最古の温泉であり、鮮度の高い源泉を楽しめるという点で、おすすめできる温泉です。観光的・歓楽的要素はないですが、素朴な、落ち着いた雰囲気の中で温泉を楽しもうという人には最適です。日本の温泉遺産として、是非とも残してほしい温泉です。