足湯だけではもったいない 「酒呑童子の湯」

 弥彦から寺泊方面へ向かう県道沿いに「道の駅国上」があり、その上の高台には、低料金で地元の人たちでにぎわう「てまりの湯」があります。この道の駅の裏に、2005年10月23日、足湯「酒呑童子の湯」がオープンしました。
 ここの県道は毎月何度も通っており、この足湯も思いついたときに覗いていたのですが、行く度に微妙な変化があります。先回このブログで紹介したときとまた変化がありましたので、ご紹介たいと思います。

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 利用料金は無料。タオルが必要な人は120円で購入できます。

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 利用時間は10時から21時、第2・第4月曜日は10時から20時です。

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 なかなか立派な足湯であり、できた頃は県内最高と思われましたが、その後は月岡の「湯足美」など立派な足湯がほかにもできて、影が薄くなったかもしれませんが、道の駅という便利な場所にあって、人気は衰えていないようです。道路を通るたびに、足湯に浸かる人影が常に見えています。

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 外にある酒呑童子のモニュメントの湯口から源泉が注がれています。寒い時期はこの部分は板でふたがされますが、この時期はこの場所でも足湯に浸かれます。

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 建物の中には長く伸びた足湯があります。かなりの人数が同時に浸かれる大きさがあります。オープン当初は、後方の部分は一人用の足湯があって面白かったのですが、その後使用されなくなり、最近になって普通の足浴槽に作り替えられています。

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 湯は湯口の反対側で流され、掛け流しになっています。

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 さて、源泉名は長崎温泉。泉質は単純硫黄冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度20.8℃、湧出量50L/分(動力)、PH 8.2。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年6月9日付)は、Na 243.9、K 1.4、NH4 2.2、Mg 2.6、Ca 34.2、Sr 0.4、Ba 0.4、Fe(II) 0.3、F 1.6、Cl 390.3、Br 1.4、I 0.6、HS 1.2、S2O3 4.0、SO4 2.9、HCO3 78.7、CO3 3.0、メタケイ酸 31.1、メタホウ酸 7.4、遊離CO2 0.3 など、 ガス性除く成分総計は807.6mg/kgです。

 実際の湯は無色透明ですが、軽い硫化水素臭があり、自己責任でなめてみますと軽い塩味と硫黄味があり、なかなか良い泉質です。

 源泉は上にある「てまりの湯」と同じですが、「てまりの湯」の浴槽の湯は、循環されつくしており、ご老人方の利用も多く、決して鮮度は高くはありません。硫黄泉としての味わいが感じられないのが残念です。
 それに反して、この足湯の湯は、硫黄泉としての魅力がたっぷりと感じられます。足湯だけではもったいなく、この湯に全身を浸かってみたいと思うのは私だけでしょうか。

 道の駅の裏ですので、交通至便。通りすがりの利用がお勧めです。時間がありましたら、近くに五重塔がある酒呑童子神社がありますので、話のタネにどうぞ。

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