これも立派なナトリウム-塩化物泉 「寺泊きんぱちの湯」

 長岡市寺泊にある「寺泊きんぱちの湯」。先日久しぶりに行ってきました。天然温泉ではありませんが、海洋深層水を使用しているのが売りです。

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 日没間近の時間に到着。夏休み期間というためか、駐車場には県外ナンバーの車が多数ありました。

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 入館料は、平日は500円でタオルなしで、日曜・祝日・繁忙期(年末年始・GW・夏期期間)の昼間は700円、17時以降は500円です。タオルセットは150円、館内着は150円です。

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 ロビー右奥に浴室があり、男女交互に使用されます。2つの浴室は左右対称に配置されており、基本構造は同じですが、露天風呂だけ異なっており、手前の浴室は岩風呂、奥の浴室は2段構造の丸い浴槽になっています。

 今回の男湯は手前の浴室でした。

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 内湯は、入るとすぐに掛け湯があり、バイブラ湯(海洋深層水使用)、寝湯(海洋深層水使用)、大浴槽(大海の湯:人工温泉)が窓際に並んであります。

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 大海の湯は、入浴剤でアルカリ性単純温泉が再現されているそうですが、無色透明無味無臭で特徴は感じられません。以前は多少のツルスベ感もあって、アル単らしさもあったのですが、今回はツルスベは感じられませんでした。

 奥には美肌の湯(マイナスイオン)があります。

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 超微粒の泡が噴出されていて、湯が白濁しています。入浴剤等は使用せず、泡で濁り湯を再現しているのは良いアイデアだと思います。同じような浴槽は、刈羽村のピーチビレッジの露天風呂にあります。

 その他、腰掛け湯、小さ目のドライサウナ、水風呂があります。洗い場は、仕切り付きと仕切りなしの部分があり、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

 内湯と露天風呂の間に、ナノミストサウナがあります。

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 以前は海洋深層水を使用した足湯兼用のミストサウナだったのですが、2013年のリニューアルで現在の形になりました。窓があり、海を見渡すことができます。腰掛けが畳敷きというのが珍しいです。

 露天風呂(海洋深層水使用)は今回は岩風呂の方でした。

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 水深が浅く、寝るようにして浸からないと肩まで浸かれないのが残念です。

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 ちょうど夕日が水平線に沈もうとしており、夕日の右側には佐渡の島影がくっきりと見えていました。

 再び内湯に戻り、腰掛け湯に腰掛け、大きなガラス窓から見える夕日をしばし眺めていました。

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 夕日が海に沈む様子を眺めていますと、心穏やかになり、癒されるように感じました。

 さて、名物である海洋深層水ですが、佐渡沖4km、水深330m付近を流れる佐渡海洋深層水を利用しています。
 太陽光線が届かない低温・高圧の深海を流れるため、一般の温泉にはみられないミネラル成分が豊富で、しかも細菌が少ないそうです。佐渡沖で取れる深層海水は「日本海固有深層水」としてその効能が特に高いと宣伝しています。

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 建物の右手に、深層水を貯蔵するタンクがあります。

 海から汲み上げて運んできているわけですので、当然ながら加熱・循環されています。基本的には海水ですので、自己責任でなめてみますと、当然ながら塩辛いです。通常の海水と違って、べたつくことはなく、さらりとした肌触りというのが不思議です。

 温泉ではありませんが、成分的には立派なナトリウム-塩化物強塩泉に該当します。温まりは良く、温泉としての味わいは十分に感じられます。決して侮ることはできません。

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 脱衣場洗面台は3方向が鏡になっていて、合わせ鏡の不思議な世界が体験できます。

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 湯上りに、ロビー横で涼んでいましたが、夕食時であり、隣の食堂では宿泊の皆さんが美味しい料理とお酒を楽しんでおられました。豪華な刺身の舟盛をうらやましく思いながら退館しました。

 玄関横に足湯があるのですが、湯が張られていませんでした。

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 せっかくのこの時期にどうしたんでしょうね。

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 その横に、佐渡の小木の名物である「たらい舟」が展示されていました。ちょっと小振りでしたが、佐渡の宣伝には良さそうですね。

 天然温泉ではありませんが、設備的に充実していますし、食堂の充実度も含めて、温泉にこだわらなければ満足できます。海岸に面した立地条件の良さもあり、魅力ある施設だと思います。

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