あれ? 水車がない! 安田温泉「やすらぎ」

 何だかんだで、私の温泉ライフに欠かせない温泉のひとつが阿賀野市にある安田温泉「やすらぎ」です。
 ということで、このブログの登場も頻回であり、先月もロッカーの件で載せたばかりなのですが、今回また新しい発見がありましたので、ご紹介します。

 村杉温泉での宴会で騒ぎすぎた罰なのか、先週初めから風邪をひき、体調最悪の日々でした。こんなときに限って仕事は忙しいものでして、休むに休めず、世の中うまくいきませんね。

 そんなわけで、10日以上も温泉とはご無沙汰してしまいましたが、漸く体調も回復し、久しぶりに仕事帰りに温泉に浸かってきました。
 仕事帰りのひと風呂といいますと、宝珠温泉か安田温泉というのが常であり、毎度おなじみの安田温泉「やすらぎ」に行った次第です。

画像


 通常料金はタオルセット付800円ですが、例によって夜間割引600円で入館しました。

画像


 内湯に浸かって体を温めました。内湯は五頭山系の伏流水(要するに地下水)を使用しており、温泉ではありませんが、小振りながらもスーパー銭湯並みに浴槽は整っています。

 そして、露天風呂へ。

画像


 露天風呂の利用者数調査はまだ継続中で、今回は思いついて、しっかりと青い札を箱に入れました。札を入れている人はほとんどいないので、実際の利用者数調査には役立っていないように思うのですけれど。

 男湯は大小3つの浴槽に分かれていて、それぞれ温度設定が異なりますが、一番高温の浴槽でも、それほどの熱さではなく、むしろぬるめです。

画像


 中央に源泉の注ぎ口があり、ここから3つの浴槽に分配され、注入分は掛け流しされています。

 泉質はナトリウム-塩化物強塩泉、源泉温度は27.6℃、ガス性除く成分総計は28740mg/kgです。
 ヨウ素イオンを41.6mg/kgと多量に含み、新しい療養泉の基準では、含ヨウ素泉になります。
 また、第二鉄イオンも16.2mg/kgと鉄分が多く、鉄泉の基準(20mg/kg)にはわずかに達しませんが、無色透明の源泉は浴槽に注がれると酸化されて赤茶け、湯花もたくさん浮遊し、混濁しています。
 さらに、アンモニウムイオンを219.2mg/kgと多量に含み、湯面からはアンモニア臭が漂ってきます。私にとりましては、得もいわれぬ芳香に感じます。

 そのほかにも、炭酸水素イオン1481mg/kg、臭素イオ 80.8mg/kg、メタホウ酸10.6mg/kg、メタケイ酸79.0mg/kg、遊離二酸化炭素312.7mg/kgというのも特記すべきであり、これらの成分単独でも温泉法第2条における温泉の基準を十分に満たしています。
 若干の硫黄分も含みますし、成分豊富な源泉は、太古の海水に由来するものと思いますが、まさに大地の恵みといえましょう。

 新潟県下越地方の強塩泉といいますと、「西方の湯」、「塩の湯温泉」、「ざぶーん」など、高温な温泉が特徴といえますが、今は無き「天神の湯」と同様に、ぬるい強塩泉というのも安田温泉の魅力です。

 湯温はぬるめですが、浸かっていますと、体の芯から温まり、ジトーと汗が出てきます。長く浸かっていられるのですが、浸かりすぎますとのぼせる危険がありますので、ご注意ください。

 また、源泉を自己責任でなめてみますと、意外にも塩辛さのほかに甘みも感じるのですが、のどが渇きますので、なめたりしませんように・・。

 さて、本題に移りましょう。

 私の露天風呂の楽しみは、水車を見ながら入浴することです。水車の回転の仕方などで大騒ぎしたのは過去のブログでご承知の通りです。
 最近は、水車に水を落とす樋の形が変わったりしており、いつも水車をじっくりと観察するのが楽しみです。

 冬季は露天風呂は戸で囲まれて外が見られなくなりますので、水車を眺めての入浴も今の内と思って、水車を楽しみにしていたのですが・・・。

画像


 あれ? 水車がないではないですか!

 最近老朽化が進んでいることは明らかであり、木が朽ちて、回転も不安定な状態が目につきましたが、ついに撤去されてしまいました。

 やっぱり、あるべきものがないとさびしいですね。このまま撤去されたままなのか、新しい水車が設置されるのか、楽しみに待ちたいと思います。

この記事へのトラックバック