源泉は県内最強..馬越温泉「越乃湯旅館」
長岡市の旧与板町の馬越地区に馬越温泉「越乃湯旅館」があります。この馬越温泉は古くから強塩泉で知られており、何度か立ち寄り湯をチャレンジしましたが、断られて断念していました。
その後休業してしまい、入浴はあきらめていましたが、2009年秋に営業再開しました。当初は立ち寄り湯はやっていませんでしたが、その後日帰り入浴ができるようになりました。
また、濃厚な源泉を利用して塩を作って販売を始め、2011年3月にそのニュースが新聞記事になったとき、なぜか私がコメントを求められ、新聞に出てしまいました。
そんな「越乃湯旅館」ですが、本日長岡に行く用事があり、途中に立ち寄って温泉を楽しみました。前回利用したのが新聞記事になった2011年3月ですので、実に6年ぶりとなります。
新潟市から長岡市に行くとき、急がないときは高速を使わず、新潟-吉田-分水-与板-(農道)-長岡という道が早くて便利です。
この日も国道116号線で大河津分水を渡ってすぐに左折し、信濃川沿いの県道を与板方面に進みました。与板市街手前の与板橋の少し前で右折し、丘陵地帯の谷あいに進みますと、ぽつりとこの旅館があります。
信濃川の堤防の新しい道ができてから、この温泉への道ががわかりにくくなったのですが、旅館のホームページにアクセスの仕方が良く書かれていますので、ご覧ください。
農村の細道で不安になるかもしれませんが、要所に看板がありますので、それに従って進んで下さい。旅館の前には数台駐車できる駐車場があり、ここから階段を上った先に玄関があります。
階段の途中にある2本の大木が目印です。
玄関先に男性がおられましたので声をかけますと、女将さんが買い物に出かけて不在とのことでした。料金は後にして入浴して良いとのことで、浴室へと向かいました。
階段を下りた先に男女浴室があります。ちょうど玄関から駐車場方向へUターンして戻るような形になります。この写真の2階部分が浴室です。
前回利用した時は右側の浴室でしたが、今回は左側が男湯になっていました。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠があるのみで、脱衣場内には洗面台も以前あったはずの鏡もなく、がらーんとして非常に殺風景です。
浴室は長方形の浴槽があるのみで、淡黄色の湯が満ちていました。
循環式でオーバーフローはありません。
窓からは駐車場が見えるだけで、場所的に景色を楽しむことはできません。
洗い場は3カ所。ボディソープ、シャンプー、リンスがありますが、3カ所でそれぞれ違っていますので、好きなブランドを選びましょう。
他に客はなく、全くの貸切利用で、ゆったりした時間を過ごしました。
湯は淡黄色透明、なめれば塩辛いですが、ほぼ無臭、軽いツルスベ感があり、肌にやさしく、浴感は良好です。湯温は体感温度で42℃程度でしょうか。循環湯ではありますが、温まりも良くて満足できました。
源泉名は越乃湯。泉質はナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉。源泉温度16.6℃。湧出量は0.6L/分(自然湧出)です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年8月26日分析)は、Li 5.6、Na 13540、K 578.3、NH4 115.2、Mg 229.4、Ca 484.9、Sr 13.3、Ba 120.4、Al 0.2、Mn 0.4、Fe(II) 3.4、Cl 24820、Br 139.8、I 76.3、HCO3 910.4、CO3 0.6、メタ珪酸 86.9、メタホウ酸 46.7、遊離CO2 192.3 など、ガス性除く成分総計は41170mg/kgです。
この濃度は県内最高であり、全国的にも屈指と思われます。ナトリウムイオン、塩素イオンの多さで陰に隠れてしまいますが、アンモニウムイオン、臭素イオン、よう化物イオンなど、他の成分も絶対量としては非常に濃厚であり、分析表の数字を見るだけでも興奮してしまいます。(数字を見て喜んでいるのは私くらいでしょうが・・)
よう化物イオンを76.3mg/kg含みますので、平成26年の新しい基準では含よう素泉となります。
ただし、湧出量は0.6L/分と少なく、源泉温度も16.6℃ですので、湯は加水、加熱、循環・ろ過されて、塩素消毒されています。
そのままの源泉では濃すぎて肌に良くないとは思いますが、希釈されない生の源泉を味わってみたいものです。
でも、もともとが濃厚な源泉ですので、加水・循環されてもそれなりに楽しめますので良しとしましょう。
浴室前の廊下に、明治33年1月付の分析表と効能書きが掲げられていて、この温泉の古い歴史が示されています。
脱衣場内には洗面台はありませんが、浴室前の廊下に洗面台が置いてあります。
休憩用広間があって、軽食を頼むことができますが、長岡へ出かける途中の立ち寄り湯でしたので、休憩することなく帰ることにしました。
ちょうど女将さんは買い物から帰って来ていましたので、入浴料500円を払って退館しました。
里山の麓に湧く歴史ある冷鉱泉。そして素朴な一軒宿。世間の喧騒から逃れて、静かなひと時を過ごすには最適だと思います。
その後休業してしまい、入浴はあきらめていましたが、2009年秋に営業再開しました。当初は立ち寄り湯はやっていませんでしたが、その後日帰り入浴ができるようになりました。
また、濃厚な源泉を利用して塩を作って販売を始め、2011年3月にそのニュースが新聞記事になったとき、なぜか私がコメントを求められ、新聞に出てしまいました。
そんな「越乃湯旅館」ですが、本日長岡に行く用事があり、途中に立ち寄って温泉を楽しみました。前回利用したのが新聞記事になった2011年3月ですので、実に6年ぶりとなります。
新潟市から長岡市に行くとき、急がないときは高速を使わず、新潟-吉田-分水-与板-(農道)-長岡という道が早くて便利です。
この日も国道116号線で大河津分水を渡ってすぐに左折し、信濃川沿いの県道を与板方面に進みました。与板市街手前の与板橋の少し前で右折し、丘陵地帯の谷あいに進みますと、ぽつりとこの旅館があります。
信濃川の堤防の新しい道ができてから、この温泉への道ががわかりにくくなったのですが、旅館のホームページにアクセスの仕方が良く書かれていますので、ご覧ください。
農村の細道で不安になるかもしれませんが、要所に看板がありますので、それに従って進んで下さい。旅館の前には数台駐車できる駐車場があり、ここから階段を上った先に玄関があります。
階段の途中にある2本の大木が目印です。
玄関先に男性がおられましたので声をかけますと、女将さんが買い物に出かけて不在とのことでした。料金は後にして入浴して良いとのことで、浴室へと向かいました。
階段を下りた先に男女浴室があります。ちょうど玄関から駐車場方向へUターンして戻るような形になります。この写真の2階部分が浴室です。
前回利用した時は右側の浴室でしたが、今回は左側が男湯になっていました。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠があるのみで、脱衣場内には洗面台も以前あったはずの鏡もなく、がらーんとして非常に殺風景です。
浴室は長方形の浴槽があるのみで、淡黄色の湯が満ちていました。
循環式でオーバーフローはありません。
窓からは駐車場が見えるだけで、場所的に景色を楽しむことはできません。
洗い場は3カ所。ボディソープ、シャンプー、リンスがありますが、3カ所でそれぞれ違っていますので、好きなブランドを選びましょう。
他に客はなく、全くの貸切利用で、ゆったりした時間を過ごしました。
湯は淡黄色透明、なめれば塩辛いですが、ほぼ無臭、軽いツルスベ感があり、肌にやさしく、浴感は良好です。湯温は体感温度で42℃程度でしょうか。循環湯ではありますが、温まりも良くて満足できました。
源泉名は越乃湯。泉質はナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉。源泉温度16.6℃。湧出量は0.6L/分(自然湧出)です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成21年8月26日分析)は、Li 5.6、Na 13540、K 578.3、NH4 115.2、Mg 229.4、Ca 484.9、Sr 13.3、Ba 120.4、Al 0.2、Mn 0.4、Fe(II) 3.4、Cl 24820、Br 139.8、I 76.3、HCO3 910.4、CO3 0.6、メタ珪酸 86.9、メタホウ酸 46.7、遊離CO2 192.3 など、ガス性除く成分総計は41170mg/kgです。
この濃度は県内最高であり、全国的にも屈指と思われます。ナトリウムイオン、塩素イオンの多さで陰に隠れてしまいますが、アンモニウムイオン、臭素イオン、よう化物イオンなど、他の成分も絶対量としては非常に濃厚であり、分析表の数字を見るだけでも興奮してしまいます。(数字を見て喜んでいるのは私くらいでしょうが・・)
よう化物イオンを76.3mg/kg含みますので、平成26年の新しい基準では含よう素泉となります。
ただし、湧出量は0.6L/分と少なく、源泉温度も16.6℃ですので、湯は加水、加熱、循環・ろ過されて、塩素消毒されています。
そのままの源泉では濃すぎて肌に良くないとは思いますが、希釈されない生の源泉を味わってみたいものです。
でも、もともとが濃厚な源泉ですので、加水・循環されてもそれなりに楽しめますので良しとしましょう。
浴室前の廊下に、明治33年1月付の分析表と効能書きが掲げられていて、この温泉の古い歴史が示されています。
脱衣場内には洗面台はありませんが、浴室前の廊下に洗面台が置いてあります。
休憩用広間があって、軽食を頼むことができますが、長岡へ出かける途中の立ち寄り湯でしたので、休憩することなく帰ることにしました。
ちょうど女将さんは買い物から帰って来ていましたので、入浴料500円を払って退館しました。
里山の麓に湧く歴史ある冷鉱泉。そして素朴な一軒宿。世間の喧騒から逃れて、静かなひと時を過ごすには最適だと思います。