燕飛び交う露天風呂 咲花温泉「碧水荘」
先日いろいろ事情があって咲花温泉に宿泊してきました。今回の宿は「碧水荘」です。
咲花温泉街の最奥にある温泉旅館です。平日ということもあり、温泉街はひっそりとしていました。仕事が終わってのチェックインでしたので、時刻は7時近くになっていました。
玄関先はモダンな印象ですが、館内は古びた和風旅館です。
ロビーからは阿賀野川が一望され、対岸の国道49号線、磐越自動車道を行き交う車が見えます。絶景という訳にはいきませんが、阿賀野川の流れは雄大です。
館内は川沿いに長細く伸びており、階段の上り下りがあったり、段差があったりと、バリアフリーではありませんので、障がいのある方や、足腰の弱い方は不便かもしれません。
私が案内された部屋は、奥の建物の2階。ビジネスプランの格安コースで、一人利用には十分すぎる客室です。
古さは否めませんが、きれいに管理されており、気持ち良く利用できました。窓からは阿賀野川が見渡せます。流れを見ているだけで、疲れ切った心が癒されます。
宿泊しますと貸切露天風呂が無料で利用できます。チェックイン時間が夕食時であり、ちょうど貸切露天風呂が空いているとのことで、すぐに利用させていただきました。
貸切露天風呂への入り口は2ヶ所あり、それぞれ小さな脱衣場所がありますが、中はいっしょになります。混浴ということになりましょうか。まあ、貸切ですものね。残念ながら私は一人での利用です。
浴槽は2つに分かれており、エメラルドグリーンの湯が満ちていました。右側の浴槽に源泉が注がれ掛け流しされています。左側の浴槽には源泉の注入はありません。右側が熱め、左側がぬるめとなっていて、温度の異なる温泉を楽しむことができます。
阿賀野川の堤防が邪魔ですが、開放感があり、なかなか気持ち良い露天風呂です。何よりも、掛け流しの温泉を独り占めというのは何とも贅沢です。
洗い場も一応あります。
浴槽に浸かっていますと、何やら天井に飛び交う鳥がいるではないですか。
なんと左側の天井付近に燕の巣があり、親鳥がせっせと餌を運んでいました。
巣からは幼鳥が顔を出していて、餌を待っていました。
燕を見ながらの入浴というのも風流ですね。こういう露天風呂はなかなかないように思います。
露天風呂を楽しんだ後、大浴場にもハシゴしました。大浴場は一番奥の1階にあり、玄関からはかなりの距離があります。
ロビーから2階へ上がり、曲がりくねった長い廊下を歩いた先で1階に下り、更に歩いた先に大浴場があります。
階段はかなり急ですので、足元にご注意ください。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、洗面台がひとつあります。浴室に入りますと先客が2人おられましたので写真はありません。
大浴槽がひとつありますが、2つに仕切られています。先客の方と言葉を少し交わしてしばしの入浴。露天風呂で温まった後ですし、夕食の時間もありますので、さっと入浴して部屋に戻りました。
ちなみに、先客の方は、肌にきれいな絵が描かれている粋なお兄さんでした。混み合う施設は利用しにくいと思いますので、こういう旅館で、存分に温泉をお楽しみいただきたいと思います。
部屋に帰りますと夕食が用意されていました。
格安のビジネスプランですので、内容は推して知るべしですが、冷酒が1本ついていて、個人的には十分な内容です。
釜で炊いたご飯が大変おいしかったです。
食後に再度入浴。今度は他の客はなく、独り占めの利用となりました。
浴槽は2つに仕切られており、左の浴槽に注湯口があり、注がれた源泉が右の浴槽にオーバーフローし、浴槽縁から掛け流しされる構造になっています。そのため、左が熱め、右がぬるめになっています。
湯は無色透明ですが、硫化水素臭と硫黄味があり、軽い塩味とツルスベ感もあるすばらしい泉質です。この源泉を掛け流しで楽しめるのは素晴らしいです。小さな旅館で利用客も少なく、鮮度も抜群です。
積み上げられた洗い桶に洗い椅子。
洗い場が浴槽に近接しており、とばっちりが浴槽に入らないか心配になります。
宿に持ち込んだ仕事を片付けて就寝しましたが、夜寝静まりますと、対岸の国道を走る大型トラックの音が良く聞こえました。
夜明けとともに起床。朝日が雲間から見えました。
朝風呂は5時半からでしたので、時間とともに浴室へ行き、独り占めの朝湯を堪能しました。
夜は無色透明だった湯は、エメラルドグリーンに輝いていました。
気持ちいいですねえ・・・。
しばし癒しの時間を楽しみました。昨夜は無色透明であった湯が、今朝はエメラルドグリーンになっています。源泉は生き物であることが実感されます。
さて、温泉についての紹介を忘れていました。
源泉名は咲花温泉6号。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度48.3℃、使用位置46.0℃。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年10月22日分析)は、Li 0.2、Na 233.1、K 7.0、NH4 0.8、Mg 0.8、Ca 75.7、Sr 1.2、F 1.7、Cl 286.4、Br 0.9、I 0.4、HS 20.5、S2O3 7.6、SO4 281.7、HPO4 0.2、HCO3 45.2、メタケイ酸55.5、メタホウ酸3.4、遊離CO2 2.5、遊離H2S 3.7 など、ガス性除く成分総計は1022mg/kgです。
加水なし、加温なし、循環ろ過なし、入浴剤なし、浴槽水の消毒処理なし、毎日換水・清掃との掲示がありました。
朝食は広間でいただきました。
十分な内容で、美味しくいただきました。
仕事がありますので、早めのチェックアウトし、職場へと急ぎました。
非加水・非加熱・非消毒の鮮度の高い源泉が掛け流しされている素晴らしい温泉です。浴槽を仕切っていて、注湯口のある浴槽はさらに鮮度が高いものと思います。
源泉掛け流しの浴槽を独り占めし、咲花温泉の素晴らしさを実感しました。温泉を味わうなら、小さな旅館が最良であることを再認識しました。古いながらもきれいに管理されています。立ち寄り湯もやってますので、皆様方もいかがでしょうか。
咲花温泉街の最奥にある温泉旅館です。平日ということもあり、温泉街はひっそりとしていました。仕事が終わってのチェックインでしたので、時刻は7時近くになっていました。
玄関先はモダンな印象ですが、館内は古びた和風旅館です。
ロビーからは阿賀野川が一望され、対岸の国道49号線、磐越自動車道を行き交う車が見えます。絶景という訳にはいきませんが、阿賀野川の流れは雄大です。
館内は川沿いに長細く伸びており、階段の上り下りがあったり、段差があったりと、バリアフリーではありませんので、障がいのある方や、足腰の弱い方は不便かもしれません。
私が案内された部屋は、奥の建物の2階。ビジネスプランの格安コースで、一人利用には十分すぎる客室です。
古さは否めませんが、きれいに管理されており、気持ち良く利用できました。窓からは阿賀野川が見渡せます。流れを見ているだけで、疲れ切った心が癒されます。
宿泊しますと貸切露天風呂が無料で利用できます。チェックイン時間が夕食時であり、ちょうど貸切露天風呂が空いているとのことで、すぐに利用させていただきました。
貸切露天風呂への入り口は2ヶ所あり、それぞれ小さな脱衣場所がありますが、中はいっしょになります。混浴ということになりましょうか。まあ、貸切ですものね。残念ながら私は一人での利用です。
浴槽は2つに分かれており、エメラルドグリーンの湯が満ちていました。右側の浴槽に源泉が注がれ掛け流しされています。左側の浴槽には源泉の注入はありません。右側が熱め、左側がぬるめとなっていて、温度の異なる温泉を楽しむことができます。
阿賀野川の堤防が邪魔ですが、開放感があり、なかなか気持ち良い露天風呂です。何よりも、掛け流しの温泉を独り占めというのは何とも贅沢です。
洗い場も一応あります。
浴槽に浸かっていますと、何やら天井に飛び交う鳥がいるではないですか。
なんと左側の天井付近に燕の巣があり、親鳥がせっせと餌を運んでいました。
巣からは幼鳥が顔を出していて、餌を待っていました。
燕を見ながらの入浴というのも風流ですね。こういう露天風呂はなかなかないように思います。
露天風呂を楽しんだ後、大浴場にもハシゴしました。大浴場は一番奥の1階にあり、玄関からはかなりの距離があります。
ロビーから2階へ上がり、曲がりくねった長い廊下を歩いた先で1階に下り、更に歩いた先に大浴場があります。
階段はかなり急ですので、足元にご注意ください。
脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、洗面台がひとつあります。浴室に入りますと先客が2人おられましたので写真はありません。
大浴槽がひとつありますが、2つに仕切られています。先客の方と言葉を少し交わしてしばしの入浴。露天風呂で温まった後ですし、夕食の時間もありますので、さっと入浴して部屋に戻りました。
ちなみに、先客の方は、肌にきれいな絵が描かれている粋なお兄さんでした。混み合う施設は利用しにくいと思いますので、こういう旅館で、存分に温泉をお楽しみいただきたいと思います。
部屋に帰りますと夕食が用意されていました。
格安のビジネスプランですので、内容は推して知るべしですが、冷酒が1本ついていて、個人的には十分な内容です。
釜で炊いたご飯が大変おいしかったです。
食後に再度入浴。今度は他の客はなく、独り占めの利用となりました。
浴槽は2つに仕切られており、左の浴槽に注湯口があり、注がれた源泉が右の浴槽にオーバーフローし、浴槽縁から掛け流しされる構造になっています。そのため、左が熱め、右がぬるめになっています。
湯は無色透明ですが、硫化水素臭と硫黄味があり、軽い塩味とツルスベ感もあるすばらしい泉質です。この源泉を掛け流しで楽しめるのは素晴らしいです。小さな旅館で利用客も少なく、鮮度も抜群です。
積み上げられた洗い桶に洗い椅子。
洗い場が浴槽に近接しており、とばっちりが浴槽に入らないか心配になります。
宿に持ち込んだ仕事を片付けて就寝しましたが、夜寝静まりますと、対岸の国道を走る大型トラックの音が良く聞こえました。
夜明けとともに起床。朝日が雲間から見えました。
朝風呂は5時半からでしたので、時間とともに浴室へ行き、独り占めの朝湯を堪能しました。
夜は無色透明だった湯は、エメラルドグリーンに輝いていました。
気持ちいいですねえ・・・。
しばし癒しの時間を楽しみました。昨夜は無色透明であった湯が、今朝はエメラルドグリーンになっています。源泉は生き物であることが実感されます。
さて、温泉についての紹介を忘れていました。
源泉名は咲花温泉6号。泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。源泉温度48.3℃、使用位置46.0℃。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年10月22日分析)は、Li 0.2、Na 233.1、K 7.0、NH4 0.8、Mg 0.8、Ca 75.7、Sr 1.2、F 1.7、Cl 286.4、Br 0.9、I 0.4、HS 20.5、S2O3 7.6、SO4 281.7、HPO4 0.2、HCO3 45.2、メタケイ酸55.5、メタホウ酸3.4、遊離CO2 2.5、遊離H2S 3.7 など、ガス性除く成分総計は1022mg/kgです。
加水なし、加温なし、循環ろ過なし、入浴剤なし、浴槽水の消毒処理なし、毎日換水・清掃との掲示がありました。
朝食は広間でいただきました。
十分な内容で、美味しくいただきました。
仕事がありますので、早めのチェックアウトし、職場へと急ぎました。
非加水・非加熱・非消毒の鮮度の高い源泉が掛け流しされている素晴らしい温泉です。浴槽を仕切っていて、注湯口のある浴槽はさらに鮮度が高いものと思います。
源泉掛け流しの浴槽を独り占めし、咲花温泉の素晴らしさを実感しました。温泉を味わうなら、小さな旅館が最良であることを再認識しました。古いながらもきれいに管理されています。立ち寄り湯もやってますので、皆様方もいかがでしょうか。