掛け流し最高! 花みずき温泉「喜芳」

 長岡市の西部。旧三島町地区にある温泉施設です。正式には「旬食・ゆ処・宿 喜芳」といい、日帰り入浴のほか宿泊利用ができます。

 2002年温泉が掘削されましたが、当初は宅配サービスのほかは有効利用されないまま、自噴した源泉が大量に垂れ流されていました。
 この源泉垂れ流し時代からこの温泉のファンだったのですが、2004年11月27日、日帰り温泉施設(宿泊可)としてオープンし、2012年にリニューアルオープンして現在に至っています。

 長岡市みしま体育館の隣にあり、特徴ある三角屋根が遠くからも見えますので、これを目標に進めばたどり着けるでしょう。

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 玄関を入って左側の下足箱に靴を入れ、右側の受付で入館料を払います。
 平日は、大人870円、小人490円(バスタオル・タオル・館内着付)、夕方5時以降は、大人600円、小人330円(バスタオル・タオル付)です。
 土・日・祝日は、大人1080円、小人650円(バスタオル・タオル・館内着付)、大人980円、小人540円(バスタオル・タオル付)、夕方5時以降は、大人810円、小人490円(バスタオル・タオル付)となります。
 値上げされたり、値下げされたり、度重なる料金改定の末に、平成26年4月より、現在の料金体系となっています。
 私は、某温泉本の割引クーポンで200円引きで入館しました。

 高額な料金に見合って、館内は高級温泉旅館風に豪華です。

 浴室は2階にありますが、階段はかなりの段数がありますので、エレベーターの使用をお勧めします。

 脱衣場、浴室での写真撮影はできませんので、浴室の様子については過去のブログをご覧ください。

 浴室に入りますと、内湯には掛け湯、大浴槽(加温・無加水・循環)、ジャグジー風呂(加温・無加水・循環)、サウナ、水風呂(市水)などがあります。

 大浴槽にはカエルのモニュメントがあります。大きなガラス窓から田園地帯が見渡され、遠く長岡市街が展望されます。サウナにも大きな窓があって、眺めを楽しむことができます。

 露天風呂は、大きな岩露天風呂(加温・無加水・循環)、陶器露天風呂(市水・加温・循環)、一段高くなった場所に屋根付きの檜露天風呂(加温・無加水・掛け流し)があります。

 このうち、掛け流しの檜露天風呂が素晴らしいです。鮮度の高い源泉が、十分量掛け流されています。湯温も若干低めに設定されており、ゆっくり、ゆったりと湯に浸かることができます。

 源泉名は、はなみずき温泉。泉質は単純温泉。源泉温度32.5℃(使用位置42.0℃)。湧出量61L/分(掘削自噴)。PH 7.4。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成23年11月15日付)は、Li 0.1未満、Na 45.2、K 17.1、NH4 4.0、Mg 3.0、Ca 4.4、Sr 0.1未満、Ba 0.1未満、Al 0.1未満、Mn 0.2、Fe(II) 1.0、Cu 0.1未満、F 0.2、Cl 17.7、Br 0.2未満、I 0.2未満、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5.0未満、SO4 5.0未満、HCO3 151.4、CO3 0.3、メタケイ酸 128.8、メタホウ酸 0.1未満、遊離CO2 10.1、遊離H2S 0.1未満 など、ガス性除く成分総計は373.5mg/kgです。

 湯は微黄色・透明で無味・無臭です。刺激のない柔らかなお湯で、浴感は良好です。濃度的には単純泉としても薄い方であり、成分的特徴もないのですが、数字では表せない魅力がある温泉です。「単純温泉を侮るなかれ」を実感します。
 鮮度の高い湯を掛け流しで楽しめるのが何よりの魅力であり、これ以上の喜びはありません。

 湯上りの休憩場所も充実しています。1階の食事処も充実していますし、3階のリラックスルームも良いです。

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 テレビ付きの電動安楽椅子が心地良かったです。

 ということで、日帰り温泉としましては高額の部類に当たりますが、館内設備を考えますと納得できる値段だと思います。単なる立ち寄り湯だけでなく、1日ゆっくりと過ごすのがお勧めです。料金的には夜間割引の時間帯がお勧めということになりましょうか。

 また、眺めの良さも魅力です。寺泊、川口を除き、長岡市内の日帰り温泉で眺めの良い温泉は、東は「麻生の湯」、そして西が「喜芳」です。絶景というわけではありませんが、のどかな田園風景を眺めながら湯に浸かっていますと、癒しの効果も高まります。

 外には無料の足湯もあります。

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 数ある長岡の温泉にあって、設備の充実度は一番であり、存在感のある温泉だと思います。

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