浴室リニューアル 月岡温泉「ほうづきの里」

 月岡温泉の日帰り温泉施設である「ほうづきの里」は、6月から休業して、浴室の改修工事が行われていましたが、8月11日にリニューアルオープンしました。どうなったか気になりましたので、確認のために行って参りました。

 温泉街の最奥、「摩周」と川を挟んだ対岸にあります。もともとは旧・豊浦町の福祉施設でしたが、新発田市に合併後は「新発田市豊浦福祉センター 」となり、現在は新発田市社会福祉協議会が管理・運営しています。隣はデイサービスセンターになっています。
 施設前に駐車場があるのですが、狭いですので、カリオンパークの駐車場に車をとめて、100mほど歩いて行くのも良いです。

 下足棚に靴を入れ、受付で料金を支払います。料金は、大人600円、小人300円でタオルなしで、夕方4時以降は440円に割引になります。また、新発田市の60歳以上の人は440円です。

 1階奥に男女浴室があります。脱衣場には鍵付脱衣棚があり、洗面台にはドライヤーがひとつおいてあります。

 浴室内には大きな石で囲まれた小浴槽と、長方形の大浴槽の2つがあり、ともにエメラルドグリーンの湯が満ちています。
 大浴槽はオーバーフローはありませんが、小浴槽はオーバーフローがあります。しかし、注湯量に比べると少ないです。

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 硫化水素臭が漂い、なめれば苦く、ツルスベ感のある月岡の湯が楽しめます。大浴槽の湯温はややぬるめ、小浴槽が熱めでした。

 今回の改修で、浴槽は従来と変わりないように思われますが、壁や天井がきれいに張り替えられており、照明もきれいになって、明るさが増しています。
 そして洗い場も大きく変わって、非常にきれいになっています。洗い場は、5ヶ所。大きな鏡、カラン、シャワーもピカピカです。これまで通りのボディソープ、リンスインシャンプーがあります。
 明るく清潔感ある浴室に生まれ変わって、気持ち良く入浴できました。しかし、浴槽の一部に、ついでに直したらよかったと思われる部分が残っていました。まあ、大きな問題ではないですが・・。
 
 源泉名は、月岡5号井、月岡6号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。月岡5号井/月岡6号井それぞれ、源泉温度 50.4℃/49.5℃、使用位置42.0℃。湧出量 440/141L/分、PH 8.0/7.6。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月24日分析)は、月岡5号井/月岡6号井それぞれ、Li 0.3/0.3、Na 1097/1107、K 22.6/22.8、NH4 6.7/6.9、Mg 22.1/21.8、Ca 50.2/49.5、Sr 2.4/2.4、Cu 0.0/0.1、Zn 0.0/0.2、F 2.7/2.7、Cl 1059/953.3、Br 4.9/5.0、I 1.3/0.9、HS 71.5/79.3、S2O3 41.4/26.0、SO4 575.1/596.5、HPO4 0.4/0.0、HCO3 482.1/485.1、メタケイ酸 40.3/43.5、メタホウ酸 14.6/14.4、遊離CO2 8.1/20.4、遊離H2S 8.1/22.6、などで、ガス性除く成分総計は3494/3418mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、開館前に浮遊している油をオーバーフローさせるために加水、衛生管理のため循環・ろ過装置使用、塩素系薬剤により消毒しているとの掲示がありました。

 温まりは良く、湯上りには汗がなかなか引きませんが、汗が引いた後の皮膚はスベスベ、カサカサになります。硫黄泉は老人性の皮膚乾燥症には禁忌となっていますが、全国でも屈指の強力な硫黄泉ですので、乾燥肌の人は浴後に保湿剤の外用をお勧めします。

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 大広間でゴロゴロしようかと思いましたが、ご婦人方がにぎやかにされており、早々に退散しました。

 帰り際、カリオンパークに立ち寄って散歩しました。

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 気温は高くなく、気持ち良いそよ風が吹いていて、クールダウンにちょうど良かったです。

 月岡温泉には日帰り温泉施設としてほかに「美人の泉」があり、どっちが良いかは微妙です。こちらは600円ですが、美人の泉は520円。夜間割引の時間帯なら440円で優位性があります。さて、どっちを選びましょうか。

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