どんどん濃くなる硫黄泉 「さくらの湯」

 寒波の中休み。雪ではなくて雨模様の成人の日になりました。どこに行こうか思案しましたが、今夜は弥彦村の「さくらの湯」に行って来ました。
 またかとお思いでしょうが、今日は若干の新しい情報がありましたので、お付き合い下さい。

 自宅から約28km、ほどほどの距離で便利な温泉です。6時過ぎに到着しましたが駐車場はかなり混んでいて、随分と離れた場所に駐車せざるを得ませんでした。

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 入館待ちの列に並んで入館。タオルセット・館内着付きながら1000円は高く感じますが、設備全体を勘案しますと妥当なところでしょう。近くの「ヴィネスパ」はタオルなしで1000円ですものね。
 そしてここが良いのは、館内着が浴衣で、温泉旅館気分を味わえることです。女性は好きな柄を選べるのもいいですね。

 さて、早速浴室へ。浴室も賑わっていました。連休の最終日、そして冬休み最後というためか、子供たちがいつもの休日にも増して多かったです。外国からの方もあって、ずいぶんと国際的でした。

 内湯浴槽も芋洗い状態でしたが、隙間を見つけて温まりました。湯は若干の混濁がみられました。

 露天風呂は内湯より濁りが強く、淡緑白色に混濁していました。無色透明のことが多いのですが、そのときによって混濁が見られます。まさに温泉は生き物ですね。
 雨に打たれながら壺湯に浸かり、のぼせそうになってクールダウン。頭を空にできました。

 さて、新しい情報その1。サウナにテレビが付いていました。ここのサウナにはガラス窓があるのですが、そのガラス窓の外にテレビがありました。個人的にはなくても構わないですが、要望があったのでしょうね。
 ちなみにこのサウナは一人用のマットが使えて気持ち良く利用できて良いです。

 そして新しい情報その2.。脱衣場の温泉分析表が新しいものになっていました。これまで平成23年6月27日付の分析表でしたが、今日見ましたら、平成28年9月30日付のものになっていました。
 平成28年ですので、新しくもないのですが、いつから掲示が変わったのか定かでありません。前回来たときは平成23年のままだったと思います。

 前回の分析表の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉となっていましたが、硫黄分を規定以上含むため、正しくは含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉のはずだと指摘してきました。今回の泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となっていました。

 源泉名はやひこ桜井郷、源泉温度44.2℃、湧出量394L/分(動力)、PH 8.2。主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成28年9月30日付)は、Li 0.1、Na 728.2、K 6.0、NH4 0.8、Mg 1.7、Ca 129.1、Sr 4.5、Ba 1.0、F 2.2、Cl 1228、Br 4.2、I 0.5、HS 6.6、S2O3 0.3、SO4 63.8、HPO4 7.3、HCO3 47.2、CO3 0.6、メタケイ酸 27.2、メタホウ酸 13.6、遊離CO2 0.5、遊離H2S 0.5 など、ガス性除く成分総計は2273mg/kgです。

 前回の分析表では、ガス性除く成分総計は1516mg/kgでしたので、今回はかなり濃くなっており、硫黄分も増えています。私の計算で総硫黄は、前回2.71mg/kgに対して今回は7.04mg/kgとなります。
 カルシウムが泉質名から外れましたが、Caイオンが減ったのではなく、Naイオン、Clイオンが増えたため、相対的にCaイオンの割合が減り、20mVal%を切ったためで、絶対量としてはむしろ増えています。

 検査の度に薄くなる温泉が多いのですが、この温泉は検査の度に濃くなっているのが素晴らしいです。一番最初(平成14年12月)は、ガス性除く成分総計が469.4mg/kgの単純硫黄泉でしたから、5倍近くに濃くなったことになります。
 どんどん温泉が進化していくのを目の当たりにし、貴重な体験を今しているのかもしれませんね。濃厚になった分、温まりも素晴らしく、湯上りの汗が引かないで困りました。

 以上が新情報でした。

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 一休みして食事処へ。

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 順番待ちでしたが、その後家族連れが退館し始めて、食事処も一気に空いてきました。

 まずは生ビールと行きたいところですが、車ですので・・

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 これでも楽しめます。

 そして主食は・・

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 今日は煮魚定食を美味しくいただきました。前回来た時とメニューが少し変わっているようでしたが、近々新メニューも追加されるようです。楽しみにしたいと思います。

 掛け流しの温泉を楽しめて、休憩設備も、食事処も充実しており、いい施設だと思います。休日も夜行けばゆったりできますし、家族で楽しめるのも良いですね。

 日々濃くなり進化する温泉を、皆様もお楽しみください。

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