暑い夏こそ熱い温泉 「塩の湯温泉」
胎内市の海岸部にある「塩の湯温泉」。「ふれあい館」と「サンセット中条」の2館がつながっており、入館すれば両方利用できるというメリットがあります。
このところの暑さで体が鈍ってしまい、乱れた自律神経に喝を入れる必要性を感じ、暑い夏には熱い温泉ということで、先日「塩の湯温泉」に行ってきました。
最近源泉の不調により湯温が低下し、6月の源泉井戸の定期点検後も改善していないとの情報をいただき、その調査もかねて訪問した次第です。
中に入ろうとしますと、玄関のガラスドアにこのような掲示が出ていました。ガラスが光って見にくいですが、
「お湯の温度に関してのお願い」というお詫びの内容です。そんなに問題になっているのかとちょっと心配になりながら入館しました。
下足箱に靴を入れ、スリッパに履き替え、券売機で入浴券を買い受付します。
料金は350円でタオルなしです。早速浴室へ。
タイミング良く、脱衣場は無人。浴室にも数人と空いていて良かったです。
浴槽に浸かりますと、湯温はいつもの熱い湯よりは確かにぬるめですが、一般的に考えれば決してぬるいとはいえません。
なお、浴室前にはホワイトボードに湯温が掲示されていました。
源泉温度57.1℃で、浴槽の温度は43.3℃。十分な温度です。
湯の注ぎ口付近ではかなりの熱さです。でも、いつもなら長く浸かっていられない注湯口付近でもゆっくり浸かっていられるということは、やはりぬるいんでしょうね。
ここは熱い湯が好きな人が集まっていますから、温度低下は許せないのでしょう。湯の色とか臭いとか、以前の源泉には戻っていないとの指摘がありますが、非常連の私にとりましては十分にインパクトがある湯です。
続いて、サンセット中条の浴室へ。
ここは浴槽が小さい分、鮮度の高い湯が味わえて、温度もさらに高いのが魅力です。
いつもよりはぬるめですが、それでもかなりの熱さです。
源泉温度52.3℃で、浴槽の湯温は46.0℃。十分な熱さです。サウナもあるのですが、この熱い湯に浸かっていますと、サウナの必要性は感じません。
なお、こちらの浴室はかなり狭く、ゆったり感がないのが残念です。でも、その分鮮度の高い源泉を味わえます。源泉温度が「ふれあい館」の浴室より実測で低いにもかかわらず、こちらの浴槽温度の方がが高いということが湯の鮮度の良さを物語るのではないでしょうか。湯色も濃かったです。
さて、玄関先にもあったこの掲示。
2館の浴室を利用しましたが、この温泉のベストの状態に比べれば湯温が低くめで、色や臭気も含めて物足りないという人もいるのでしょうが、一般人にとっては十分に熱くてヘビーな湯ですので、許容範囲内だと思います。
ちなみに、源泉は①N20-4、②N21-5、③N21-6、④N21-7の4本使用しており、泉質は①ナトリウム-塩化物強塩温泉、②含鉄(II)-ナトリウム-塩化物強塩温泉、③ナトリウム-塩化物強塩温泉、④含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉です。源泉温度は、①74.0℃、②76.2℃、③62.0℃、④73.4℃。ガス性除く成分総計は①34380mg/kg、②35850mg/kg、③35910mg/kg、④36890mg/kgです。
いずれの源泉も県内最高クラスの濃度であり、アンモニウムイオン、マグネシウムイオン、臭素イオン、ヨウ素イオンの多さは特筆され、ほかに鉄分も多く含みます。これらにより独特な臭気と色を生んでいます。
もともとがヨウ素を取るための工業用源泉の一部を使用しているわけですので、ヨウ素イオンの多さは当然であり、ヨウ素イオンは①84.5mg/kg、②80.4mg/kg、③83.8mg/kg、④86.7mg/kgと高濃度です。平成26年7月に改定された鉱泉分析法指針による療養泉の規定(10mg/kg以上)に従えば、いずれの源泉もよう素泉の基準をはるかに超えますが、①、②、③は改定前の分析でしたので「含よう素-」という泉質名は付いていません。④のみが新基準施行後の分析のため「含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉」となっています。
また、新潟県内では鉄泉の基準を満たす源泉は乏しいですので、②の21-5源泉の鉄分の多さ(27.4mg/kg)は貴重です。
循環ろ過なしの掛け流しの温泉は最高ですね。新潟県でも屈指の濃厚な湯であり、通常よりぬるいとはいえ、十分に熱く、温まりは半端じゃないです。たっぷり汗を出した後の爽快感はこの上ありません。
暑い夏には冷泉風呂も良いですが、熱い温泉で汗をたっぷりかくのも良いですね。暑い夏こそ熱い「塩の湯温泉」がお勧めです。
なお、どちらの浴室でも、洗い場には固形石鹸があるのみで、シャンプー類はありませんので、そのつもりでご利用ください。
「ふれあい館」の浴室前には椅子のほか、広くはないですが畳の広間があり、休憩できます。
食堂は「サンセット中条」にあります。
メニューはいろいろあります。
歓楽的要素はありませんが、いつも地元の常連さんで賑わっています。低料金であり、純粋に温泉を楽しむという人にはお勧めです。強塩泉の素晴らしさを味わうには最適でしょう。
<ご注意>
暑い夏こそ熱い温泉が良いと書きましたが、入浴後は涼しい場所で十分にクールダウンし、たっぷりと水分補給を行ってください。持病のある方、体調の良くない方は、高温浴はお勧めできませんので、ご注意ください。いくら良い泉質だといっても浸かりすぎには注意してください。
このところの暑さで体が鈍ってしまい、乱れた自律神経に喝を入れる必要性を感じ、暑い夏には熱い温泉ということで、先日「塩の湯温泉」に行ってきました。
最近源泉の不調により湯温が低下し、6月の源泉井戸の定期点検後も改善していないとの情報をいただき、その調査もかねて訪問した次第です。
中に入ろうとしますと、玄関のガラスドアにこのような掲示が出ていました。ガラスが光って見にくいですが、
「お湯の温度に関してのお願い」というお詫びの内容です。そんなに問題になっているのかとちょっと心配になりながら入館しました。
下足箱に靴を入れ、スリッパに履き替え、券売機で入浴券を買い受付します。
料金は350円でタオルなしです。早速浴室へ。
タイミング良く、脱衣場は無人。浴室にも数人と空いていて良かったです。
浴槽に浸かりますと、湯温はいつもの熱い湯よりは確かにぬるめですが、一般的に考えれば決してぬるいとはいえません。
なお、浴室前にはホワイトボードに湯温が掲示されていました。
源泉温度57.1℃で、浴槽の温度は43.3℃。十分な温度です。
湯の注ぎ口付近ではかなりの熱さです。でも、いつもなら長く浸かっていられない注湯口付近でもゆっくり浸かっていられるということは、やはりぬるいんでしょうね。
ここは熱い湯が好きな人が集まっていますから、温度低下は許せないのでしょう。湯の色とか臭いとか、以前の源泉には戻っていないとの指摘がありますが、非常連の私にとりましては十分にインパクトがある湯です。
続いて、サンセット中条の浴室へ。
ここは浴槽が小さい分、鮮度の高い湯が味わえて、温度もさらに高いのが魅力です。
いつもよりはぬるめですが、それでもかなりの熱さです。
源泉温度52.3℃で、浴槽の湯温は46.0℃。十分な熱さです。サウナもあるのですが、この熱い湯に浸かっていますと、サウナの必要性は感じません。
なお、こちらの浴室はかなり狭く、ゆったり感がないのが残念です。でも、その分鮮度の高い源泉を味わえます。源泉温度が「ふれあい館」の浴室より実測で低いにもかかわらず、こちらの浴槽温度の方がが高いということが湯の鮮度の良さを物語るのではないでしょうか。湯色も濃かったです。
さて、玄関先にもあったこの掲示。
2館の浴室を利用しましたが、この温泉のベストの状態に比べれば湯温が低くめで、色や臭気も含めて物足りないという人もいるのでしょうが、一般人にとっては十分に熱くてヘビーな湯ですので、許容範囲内だと思います。
ちなみに、源泉は①N20-4、②N21-5、③N21-6、④N21-7の4本使用しており、泉質は①ナトリウム-塩化物強塩温泉、②含鉄(II)-ナトリウム-塩化物強塩温泉、③ナトリウム-塩化物強塩温泉、④含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉です。源泉温度は、①74.0℃、②76.2℃、③62.0℃、④73.4℃。ガス性除く成分総計は①34380mg/kg、②35850mg/kg、③35910mg/kg、④36890mg/kgです。
いずれの源泉も県内最高クラスの濃度であり、アンモニウムイオン、マグネシウムイオン、臭素イオン、ヨウ素イオンの多さは特筆され、ほかに鉄分も多く含みます。これらにより独特な臭気と色を生んでいます。
もともとがヨウ素を取るための工業用源泉の一部を使用しているわけですので、ヨウ素イオンの多さは当然であり、ヨウ素イオンは①84.5mg/kg、②80.4mg/kg、③83.8mg/kg、④86.7mg/kgと高濃度です。平成26年7月に改定された鉱泉分析法指針による療養泉の規定(10mg/kg以上)に従えば、いずれの源泉もよう素泉の基準をはるかに超えますが、①、②、③は改定前の分析でしたので「含よう素-」という泉質名は付いていません。④のみが新基準施行後の分析のため「含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉」となっています。
また、新潟県内では鉄泉の基準を満たす源泉は乏しいですので、②の21-5源泉の鉄分の多さ(27.4mg/kg)は貴重です。
循環ろ過なしの掛け流しの温泉は最高ですね。新潟県でも屈指の濃厚な湯であり、通常よりぬるいとはいえ、十分に熱く、温まりは半端じゃないです。たっぷり汗を出した後の爽快感はこの上ありません。
暑い夏には冷泉風呂も良いですが、熱い温泉で汗をたっぷりかくのも良いですね。暑い夏こそ熱い「塩の湯温泉」がお勧めです。
なお、どちらの浴室でも、洗い場には固形石鹸があるのみで、シャンプー類はありませんので、そのつもりでご利用ください。
「ふれあい館」の浴室前には椅子のほか、広くはないですが畳の広間があり、休憩できます。
食堂は「サンセット中条」にあります。
メニューはいろいろあります。
歓楽的要素はありませんが、いつも地元の常連さんで賑わっています。低料金であり、純粋に温泉を楽しむという人にはお勧めです。強塩泉の素晴らしさを味わうには最適でしょう。
<ご注意>
暑い夏こそ熱い温泉が良いと書きましたが、入浴後は涼しい場所で十分にクールダウンし、たっぷりと水分補給を行ってください。持病のある方、体調の良くない方は、高温浴はお勧めできませんので、ご注意ください。いくら良い泉質だといっても浸かりすぎには注意してください。