久しぶりに 「灰下の湯」

 長岡市中心部から遠くないにも関わらず、ちょっとした秘湯気分を味わえる「灰下の湯」。先日近くまで出かけたついでに寄ってきました。前回利用したのが2017年7月でしたのでちょうど1年ぶりになります。

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 長岡市中心部から国道8号線を柏崎方面に進み、峠道になる手前の大積橋手前を左折しますと看板が出ています。

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 谷間に向かう細道をクネクネと進んだ先に「灰下の湯」があります。車のすれ違いも難しい細道を山へと進みますので、初めての人は不安になるかもしれません。

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 途中に看板がありますので、それを信じて進んでください。やがて視界が開け、「灰下の湯」に到着です。

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 宿泊もできる1軒宿ですが、入浴は大人500円、小人250円で、タオルなしです。営業時間は9時から19時30分までで、水曜日が定休日です。部屋で休憩する場合は別料金になります。

 下足箱に靴を入れて入館。

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 一応受付がありますので、料金を払って奥の浴室に向かいます。

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 貴重品は浴室前に貴重品ロッカーがありますので、そちらを利用しましょう。

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 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠があります。

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 洗面台にはドライヤーに整髪料があります。

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 浴室に入りますと、小さ目の大浴槽がひとつのみ。紅茶色の湯が満ちています。

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 窓からは網戸を通して庭先に咲く花々が見えて清々しかったです。

 注湯口から湯が注がれていましたがオーバーフローはありません。しかし、私が湯に浸かりますと、ザバーッと湯が溢れ、気分良かったです。

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 湯は無味無臭ですが、ツルスベ感が強くて、浴感は大変良いです。

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 良く見ますと、白い湯花が浮遊しています。

 洗い場は2カ所のみですが、ボディソープにリンスインシャンプーがあります。

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 さて、源泉名は灰下鉱泉。源泉温度14.1℃、湧出量9.6L/分、PH9.0、主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成24年9月6日分析)は、Na 223.3、K 9.7、NH4 3.2、Mg 0.5、Ca 2.2、F 0.5、Cl 46.3、I 0.2、HCO3 418.9、CO3 31.7、メタケイ酸51.9、メタホウ酸0.6、遊離CO2 0.7 など、ガス性除く成分総計は789mg/kgです。ラドンを1.7x10-10キュリー/kg(0.5マッヘ/kg)含みます。

 メタケイ酸と炭酸水素ナトリウムが規定以上含まれるため鉱泉に該当しますが、療養泉としての泉質名は付きません。PH 9.0とアルカリ度が高いですので、ツルスベ感が強いのが特徴です。近くにある三島谷温泉に通じる湯脈があるのではないかと想像します。

 湯は、加水なし、加温あり、循環ろ過装置使用あり、入浴剤使用なし、塩素系消毒剤使用ありと掲示されています。モール泉の良さが感じられる良いお湯だと思います。

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 玄関前にはきれいな花々が咲いていて訪れる人を癒してくれます。

 谷間にひっそりとたたずむ一軒宿。国道8号線からわずかに2km位しか入っていないのに、秘湯気分を味わうことができます。世間の喧騒から逃れたいときに、疲れた心を癒してくれることでしょう。

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