猛暑日には熱い温泉 「西方の湯」

 変則的なコースで西日本に進んでいる台風の影響で、新潟はフェーン現象による猛暑となりました。ぎらぎら太陽は容赦なく照りつけ、気温は上がるばかりです。
 こんな時は冷泉風呂も良いですが、熱い温泉も良いですね。ということで、先日入り損ねた「西方の湯」に行ってきました。

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 日曜日の昼ではありましたが、広大な駐車場に車はありません。親鸞聖人に一礼して玄関へ。

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 靴を脱いで、スリッパに履き替えて入館。例によって館内はひっそりとしています。

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 いつもは呼び鈴を鳴らさないと誰も出て来ないのですが、今日はすぐに女将さんが出てきて迎えてくれました。500円払うと、「久しぶりですね」と声を掛けていただきました。3月に来て以来ですので、4か月ぶりということになります。

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 館内は冷房はされておらず、むっとした空気の中浴室に向かいました。

 脱衣場も冷房はなく、かろうじて窓から風がわずかに吹き込んでいました。

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 源泉の定期点検のために長期休業していた間、ロッカーのペンキが塗りなおされていました。

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 ロッカー番号の並びは従来のままで、いかにも「西方の湯」ですね。

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 浴室も若干の修繕が行われたとのことですが、良くわかりません。

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 水風呂の側壁は青く塗りなおされていました。

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 浴槽は大浴槽(熱め)と小浴槽(ぬるめ)がありますが、大浴槽に足を入れますと強烈な熱さです。熱い湯が好きな私ですが、思わず躊躇しそうでしたが、そこをじっとこらえて湯に浸かりました。

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 かつてのイメージソングまで作られた伝説の黒湯にはかないませんが、現在の茶濁りの湯も十分に存在感のある湯です。

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 水面の泡が良い雰囲気を醸し出しています。かなりの湯温ですが、我慢して浸かっていますと、やがて肌になじんで、意外に長く浸かることができます。でも、入りすぎてのぼせませんように・・。

 露天風呂には湯がためられていました。

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 露天風呂の浴槽は2つあるのですが、一方は緑に濁った水でした。

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 ごみが浮かぶ露天風呂に浸かってまどろみの時間。

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 親鸞聖人の横顔を拝みながら瞑想しました。

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 なお、猛暑日ということで、露天風呂に向かう通路は灼熱地獄で、石は熱く熱せられていて、足の裏が火傷しそうでした。

 水のシャワーでクールダウンして浴室から出ましたが、脱衣場は冷房されておらず、扇風機の風でがまんしました。

 休憩の広間も冷房はありません。

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 窓からは風が吹き込んでいて、気持ちは良かったです。でも、暑いです。

 さて、源泉名はN12-2。泉質は、ナトリウム-塩化物強塩温泉(弱アルカリ性高張性高温泉)、源泉温度 60.7℃、PH 7.5 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年12月10日分析)は、Li 4.5、Na 12590、K 161.0、NH4 180.2、Mg 87.2、Ca 600.3、Sr 6.4、Ba 1.9、Mn 0.3、Fe(II) 3.7、F 0.2、Cl 21169、Br 129.2、I 82.5、NO3 0.3、HS 1.5、S2O3 0.1、SO4 13.4、HCO3 599.2、メタケイ酸 116.7、メタホウ酸 172.9、遊離CO2 31.8、遊離H2S 0.5 など、ガス性除く成分総計は、35920mg/kgと濃厚です。
 アンモニウムイオン、臭素イオン、ヨウ素イオンの多さが特徴であり、独特の臭気を生んでいます。湯口の源泉は透明ですが、鉄分も含むため、浴槽内は茶濁りを生じています。
 もともとがヨウ素を取る工業用源泉だけあって、ヨウ素イオンは82.5mg/kgと豊富で、ヨウ素泉の基準をはるかに超えており、新しい基準では含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉となります。硫黄分もぎりぎり硫黄泉の基準には足りませんが、豊富に含有しています。

 今日は今年最高の気温で、39℃超えの猛暑。こういうときこそ熱い温泉です。いつも以上の湯温の「西方の湯」は、ショック療法には最適です。今なら夏季限定の露天風呂も楽しめます。皆さんもいかがですか。

<ご注意>
入浴後は涼しい場所で十分にクールダウンし、たっぷりと水分補給を行ってください。持病のある方、体調の良くない方は、高温浴はお勧めできませんので、ご注意ください。いくら良い泉質だといっても浸かりすぎには注意してください。

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