初湯はもちろん 「西方の湯」

 明けましておめでとうございます。平成最後のお正月ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。本年も当ブログをよろしくお願い申し上げます。

 新年の初湯といえば「西方の湯」が私の定番です。毎年新年の一番乗りを目指しているのですが、昨年は元日から仕事で行けず、今年こそはという思いで「西方の湯」へと向かいました。

 年末に吹き荒れた強風は収まり、ときどき雪が降ったりはありますが、まずまずの天候の中、バイパスを快適に車を進めました。

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 9時45分頃に到着。まず驚いたのは、「総合会館 西方の湯」と書かれた文字が色鮮やかになっていたこと。知らぬ間にペンキを塗り直したようですね。

 入浴前に、初詣代わりに親鸞聖人像にお参りです。

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 山門は相変わらず工事の足場が組まれたままです。

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 足場の隙間から中に入り、家族の健康を祈願して、いざ出陣。

 呼び鈴を鳴らして、女将さんに500円を払って入館。正式には10時開館なのですが、10時前にも関わらず、この時すでに受付にお金を黙って置いて入館した先客がありました。

 女将さんも驚いた様子で、「一番乗りを逃しちゃいましたね」とのお言葉。女将さんは私が一番乗りするに違いないと思っていてくださいました。「まだ準備が終わっていないのに、早い人がいるんですね」と慰められました。

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 気を取り直して浴室に行きますと、先客の親子連れがまだ脱衣の途中でした。子供の脱衣に手間取っておられたようですので、大急ぎで脱衣して、浴室へはめでたく一番乗りできました。

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 浴室にはもうもうとした湯気。シャワーで体を清めようとしましたが、水しか出てきません。仕方なく水を浴びて、おもむろに浴槽に足を入れますと、かなりの熱さです。

 浴槽に足だけ入れてどうしようかと思案していますと、例の親子連れがぬるめの小浴槽にホースで水を注いでぬるくしていましたので、私も仲間に入れていただき、この小浴槽に入浴しました。結果として、親子連れより私が早く湯に浸かることになりましたので、私が一番湯をゲットとなりました。

 温まったところで熱い大浴槽に挑戦。湯もみをして、おもむろに体を沈めますと、次第に湯になじんできて、気持ち良く入浴できました。

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 めでたく大浴槽も一番湯の栄誉をいただきました。だからどうだということでもないのですが、入館こそ2番でしたが、入浴は1番と言う自己満足感で幸せ気分でした。でも、かなりの熱さであり、さすがに新年の一番湯は違いますね。

 しばし湯に浸かっていますと、女湯との間の壁にあるドアから女将さんが入って来て、浴槽に硬い蜜柑(柚子?)を投入してくれました。

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 ヨウ素臭・アンモニア臭が強烈に漂う湯に柚子を入れても存在感はないですけれど・・。

 源泉名はN12-2、泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉、源泉温度60.7℃、PH 7.5。ガス性除く成分総計は35920mg/kgと濃厚です。

 ヨウ素イオンを82.5mg/kg含むほか、臭素イオンを129.2mg/kg、アンモニウムイオンを180.2mg/kg含み、独特の臭気を生み出しています。ヨウ素イオンを基準(10mg/kg)以上含みますので、新しい基準では含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉となります。

 大浴槽隅から注がれた高温の源泉は、小浴槽へと流れ、小浴槽の縁から掛け流されています。この高温の強塩泉はヘビーであり、以前の黒湯にはかないませんが、存在感は抜群です。

 浴室ではこのブログを読んで下さっている方とお会いし、温泉談義ができて良かったです。こういう触れ合いがいいですね。このブログを続けていく力になります。これからもよろしくお願いします。

 また、この方とは別に、毎年お会いする常連の方ともお会いできて良かったです。今日は良い日でした。

 帰り際、女将さんに挨拶しますと、コーヒーでも飲んで行ってくれとのことで事務室に呼ばれ、先ほどの常連さんとともに、コーヒーとお茶をいただきました。

 親父さんから温泉の昔話も聞かせていただき、楽しいひと時でした。今から20年ほど前には、屋上で「夕陽コンサート」をやっていて、バンドの演奏や屋台もあり、600人以上集まったというお話には驚きました。写真を見せていただきましたが、賑わっていたんですね。

 また、昔は「西方の湯」のすぐ前でチューリップ・フェスティバルをやっていたんだそうですね。交通渋滞が激しく、開催場所が移動されたんだそうです。こういう昔話は楽しいですね。

 昨年のブログに書いた猫は大きくなっていました。この猫にも挨拶させていただきました。前からいた猫に代わってボスになったそうです。

 時間となり、女将さんと親父さんに挨拶をして退館しました。お二人ともお元気で何よりです。これからも「西方の湯」通いはやめられません。皆さんもどうぞ・・。

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