また濁ってます 安田温泉「やすらぎ」

 山間部は例年通りの雪ですが、海岸・平野部は暖冬・小雪の予報通り、雪は少なく、過ごしやすくて助かります。
 でも、冬ですからそれなりに雪は降り、気温も低く、体も凍えそうです。こんなときは強塩泉が最適です。

 強塩泉といえば、「西方の湯」や「塩の湯温泉」といった熱い強塩泉は否応なしに体が温まって良いのですが、ぬるい強塩泉にじっくり浸かるのも良いですね。この話題は何度も書いていますので、以前の記事をご覧ください。
 毎度おなじみの「やすらぎ」ですので、記事を書くのもはばかれましたが、今回は新たな変化がありましたので、お付き合いください。

 ということで、先日仕事帰りに、安田温泉「やすらぎ」に行ってきました。この日は雪模様で、視界が悪い中に「やすらぎ」に到着しました。

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 下足箱に靴を入れ、券売機で入浴券を購入し、受付へ。通常料金は800円(タオルセット付)ですが、平日夜間割引600円(タオルセット付)で入館しました。

 平日夜とはいうものの、いつもより空いていて、大広間はガラガラでした。

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 広間を通り、奥の浴室へ。

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 脱衣場のロッカー数は県内最強ではないでしょうか。

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 何せ496もありますものねえ・・。

 内湯で温まって露天風呂へ。内湯は地下水の沸かし湯ですが、露天風呂は温泉です。

 薄暗い露天風呂は、もうもうとした湯気で視界不良です。

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 この露天風呂は、もともとは茶褐色・混濁の湯が特徴ですが、2017年の夏から濾過されているものと思いますが、湯がクリアになっていました。一番最近利用したのが2か月前の昨年11月でしたが、そのときも混濁はなく、茶褐色透明でした。

 ところが今回は久々に混濁していました。やはり、濁っていた方が自然でいいですね。

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 男湯は大・中・小の3つの浴槽に分かれており、大がぬるめ、中・小がやや熱めになっています。
 中央の柱の所から非加熱源泉が注がれ、各浴槽に分流して注がれ、その分はオーバーフローされていますので、掛け流しということになりましょう。
 なお、浴槽内に加熱源泉の注湯口があり、その場所が私の指定席となっています。特に中浴槽の隅がお気に入りです。

 源泉名は安田温泉、泉質はナトリウム-塩化物強塩泉、源泉温度27.6℃、湧出量は200L/分、PH 6.9です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成15年8月7日付)は、Li 1.1、Na 9261、K 521.1、NH4 219.2、Mg 196.4、Ca 349.5、Sr 3.8、Ba 1.9、Al 2.9、Mn 0.3、Fe(II) 16.2、Cu 0.2、F 0.1未満、Cl 16480、Br 80.8、I 41.6、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5未満、SO4 5未満、HCO3 1481、CO3 0.9、メタ珪酸 79.0、メタ硼酸 10.6、遊離CO2 312.7、遊離HS 0.1未満、などで、ガス性除く成分総計は28740mg/kgです。

 分析表は相変わらず15年前のままです。ヨウ素イオンを41.6mg/kgと基準(10mg/kg)以上含みますので、新しい基準では含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉になります。

 湯は茶褐色に混濁し、熱めの浴槽でもぬるめです。ヨウ素イオンのほか、アンモニウムイオンを219.2mg/kg、臭素イオンを80.8mg/kg含み、独特の芳香(?)を生んでいます。第2鉄イオンを16.2mg/kgと、鉄泉の基準(20mg/kg)は満たさないものの、豊富に含み、茶濁りを生じているものと思います。

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 ぬるめの湯ですので、じっくりと浸かっていられます。浸かっているうちに、体の芯から温まり、心も温まります。攻撃的な熱い強塩泉も良いですが、優しく温めてくれるこのお湯も良いですね。

 もし、熱い湯がお好みでしたら、内湯の小浴槽は湯温43~44℃ですので、満足できると思います。

 サウナの熱帯魚は相変わらず頑張っています。(わかる人にはわかるでしょう。)

 湯上りにはこれ。

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 120円の所が多いですが、ここは100円と良心的です。

 しばしクールダウンして退館しましたが、入浴の間にも車には数センチの雪が積もっていました。これくらいの雪で済んでもらいたいですね。

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