2つの源泉 神の宮温泉「かわら亭 景虎の湯」
「釜ぶたの湯」に行ったついでに、すぐ近くにある「かわら亭 景虎の湯」にも寄ってきました。
この温泉は、地元の建設会社がかなり前から掘削に成功していましたが、2008年7月20日にオープンしました。日帰り温泉のほか宿泊営業もしています。私も開業早々に駆けつけたことが思い出されます。
「景虎の湯」という名前の由来は、この地に縁の深い上杉景虎にちなんだものです。上杉謙信没後、養子の景虎と景勝が家督争い(御館の乱)をし、破れた景虎は、鮫ケ尾城で自害し、この史跡がすぐ近くにありますので、歴史好きの人には興味深い場所にあります。
また、「かわら亭」というのは経営者が昔瓦屋をしていたからとのことで、建物は純和風で、瓦をふんだんに使った豪華なものになっています。
妙高市の北のはずれにあり、北陸新幹線の上越妙高駅から数キロの場所です。車で数分という好立地にあるのですが、国道18号線から少し入った農村の中にあり、アクセス道路が狭くてわかりにくいですので、ちょっと迷った末に到着しました。駐車場には車がびっしり。なかなかの人気ですね。
和風の高級料亭というような落ち着いたたたずまいです。玄関を入って、左手の下足箱に靴を入れて入館します。受付前のロビーは畳敷きになっています。
これまで受付で直接料金を払っていましたが、2018年10月20日より券売機が設置されました。画面をタッチする最新型で、受付のお姉さんが親切に使い方を説明してくれました。
この券売機で入浴券を購入し、下足箱の鍵とともに受付に提出しますと、鍵と交換用の札が渡されます。
入浴料は、大人800円、小人400円、幼児無料でタオル別。貸タオルセットは200円、館内着と貸タオルセットは400円です。営業時間は9時30分から21時30分までで、最終受付が21時です。
私は某温泉本の割引クーポンを利用して、600円で入館しました。私が訪問したのが夕方ということで、宿泊客が次々とチェックインしていました。
廊下を奥に進んで、右側に浴室があります。
脱衣場にはコイン返却式のロッカーが多数ありますので、好きなものを選びます。
洗面台には、ドライヤー、整髪料、綿棒等がありますが、ヘアブラシや櫛はありません。
浴室に入りますと、源泉の掛け湯、ジャグジー付岩風呂、長方形の御影石浴槽、サウナ、源泉使用のミストサウナ、水風呂があります。
内湯の2つの浴槽は、従来からの源泉(メタケイ酸による規定泉)が使用されており、御影石浴槽は若干温度が高めです。
洗い場は仕切り付きで、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。ほかに源泉シャワーもあります。
外には露天風呂があり、内湯同様に岩風呂と長方形の御影石浴槽があります。露天風呂には2017年に掘削され、同年12月28日より使用開始された新源泉が使用されています。
2つの浴槽のうち、御影石浴槽は若干温度が高めです。この御影石浴槽は、夏季は源泉水風呂として使用されます。
浴室内の写真撮影はできませんので、公式ホームページの写真を拝借させていただきます。
浴室は広くはなく、ゆったり感は乏しいですが、落ち着いた雰囲気が魅力です。サウナも照明が落とされ、瞑想するに最適です。
内湯の源泉名は、神の宮温泉景虎の湯。泉質はアルカリ性低張性冷鉱泉。源泉温度19.3℃、湧出量110L/分(動力)、PH 9.5です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年1月16日分析)は、Li 0.02、Na 170、K 0.3、NH4 3.2、Mg 0.1、Ca 0.5、Sr 0.01、Ba 0.02、Al 0.03、Cl 6.1、SO4 25、HPO4 0.27、HCO3 300、CO3 54、メタ珪酸 130、メタホウ酸 0.65、遊離CO2 40、遊離H2S 0.72など、ガス性除く成分総計は 690mg/kgです。
メタケイ酸の項により温泉に該当しますが、療養泉には該当せず、正式な泉質名は付きません。
実際の湯は、無色透明無臭で、ほとんど無味です。アルカリ度が高く、肌のツルスベ感があって浴感は良好です。
源泉温度が低いため加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系消毒剤の使用ありと掲示されています。
この源泉は、夏季のみ露天風呂の御影石浴槽で源泉水風呂として使用されます。
露天風呂の源泉名は、神の宮温泉華姫の湯。泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性温泉)、源泉温度39.2℃です。湧出量やPHの記載はありませんでした。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成29年2月13日分析)は、Li 0.6、Na 3873、K 9.9、NH4 11.1、Mg 10.9、Ca 52.6、Sr 5.5、Ba 3.7、Mn 0.2、Fe(II) 9.5、F 0.5、Cl 5759、Br 4.0、I 7.2、SO4 1.4、S2O3 0.5、HCO3 396.7、CO3 2.7、メタ珪酸 15.8、メタホウ酸 79.7、遊離CO2 5.3 など、ガス性除く成分総計は 10240mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環・ろ過装置使用あり、入浴剤なし、塩素系薬剤による消毒ありと掲示されています。
実際の湯は、淡黄緑色微濁で、ツルスベ感があり、かなり塩辛いです。当初はろ過して濁りをなくしていたそうですが、ろ過方法を変えて、源泉本来の濁りを残すようにしたそうです。
内湯・露天ともに、浴槽内に強力な吸引があり、しっかりと循環されています。2つの源泉のうち、内湯はツルスベ感が強く、メタケイ酸泉の魅力が感じられます。まさに「美肌の湯」と申せましょう。これが療養泉に該当しないというのは温泉法や鉱泉分析法指針の不備でないかと感じてしまいます。
露天風呂の源泉もツルスベ感があって、ナトリウム-塩化物温泉の良さが出ており、温まりが良く、浴感は良好です。
いずれも、もともとの泉質が優れているため、多少循環されても良さが十分に残っているものと思います。
館内はゆったり感は乏しいですが、和風で落ち着いていて、無料休憩場所も用意されています。食事処もあって、食事だけの利用も可能です。宴会場もあり、宴会プランも各種あります。
ロビーから見える中庭には石造りの神社が建立されていて、参拝も可能です。
この温泉は、泉質が大きく異なる2つの源泉を楽しめるのが大きな魅力です。小さくても掛け流し浴槽があれば最高なのですが、現状でも十分に魅力ある温泉です。温まりも良く、なかなか汗が引きませんでした。
この地域には魅力ある温泉がたくさんあってうらやましいです。近くならもっと頻繁に利用するのですけれど・・。
この温泉は、地元の建設会社がかなり前から掘削に成功していましたが、2008年7月20日にオープンしました。日帰り温泉のほか宿泊営業もしています。私も開業早々に駆けつけたことが思い出されます。
「景虎の湯」という名前の由来は、この地に縁の深い上杉景虎にちなんだものです。上杉謙信没後、養子の景虎と景勝が家督争い(御館の乱)をし、破れた景虎は、鮫ケ尾城で自害し、この史跡がすぐ近くにありますので、歴史好きの人には興味深い場所にあります。
また、「かわら亭」というのは経営者が昔瓦屋をしていたからとのことで、建物は純和風で、瓦をふんだんに使った豪華なものになっています。
妙高市の北のはずれにあり、北陸新幹線の上越妙高駅から数キロの場所です。車で数分という好立地にあるのですが、国道18号線から少し入った農村の中にあり、アクセス道路が狭くてわかりにくいですので、ちょっと迷った末に到着しました。駐車場には車がびっしり。なかなかの人気ですね。
和風の高級料亭というような落ち着いたたたずまいです。玄関を入って、左手の下足箱に靴を入れて入館します。受付前のロビーは畳敷きになっています。
これまで受付で直接料金を払っていましたが、2018年10月20日より券売機が設置されました。画面をタッチする最新型で、受付のお姉さんが親切に使い方を説明してくれました。
この券売機で入浴券を購入し、下足箱の鍵とともに受付に提出しますと、鍵と交換用の札が渡されます。
入浴料は、大人800円、小人400円、幼児無料でタオル別。貸タオルセットは200円、館内着と貸タオルセットは400円です。営業時間は9時30分から21時30分までで、最終受付が21時です。
私は某温泉本の割引クーポンを利用して、600円で入館しました。私が訪問したのが夕方ということで、宿泊客が次々とチェックインしていました。
廊下を奥に進んで、右側に浴室があります。
脱衣場にはコイン返却式のロッカーが多数ありますので、好きなものを選びます。
洗面台には、ドライヤー、整髪料、綿棒等がありますが、ヘアブラシや櫛はありません。
浴室に入りますと、源泉の掛け湯、ジャグジー付岩風呂、長方形の御影石浴槽、サウナ、源泉使用のミストサウナ、水風呂があります。
内湯の2つの浴槽は、従来からの源泉(メタケイ酸による規定泉)が使用されており、御影石浴槽は若干温度が高めです。
洗い場は仕切り付きで、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。ほかに源泉シャワーもあります。
外には露天風呂があり、内湯同様に岩風呂と長方形の御影石浴槽があります。露天風呂には2017年に掘削され、同年12月28日より使用開始された新源泉が使用されています。
2つの浴槽のうち、御影石浴槽は若干温度が高めです。この御影石浴槽は、夏季は源泉水風呂として使用されます。
浴室内の写真撮影はできませんので、公式ホームページの写真を拝借させていただきます。
浴室は広くはなく、ゆったり感は乏しいですが、落ち着いた雰囲気が魅力です。サウナも照明が落とされ、瞑想するに最適です。
内湯の源泉名は、神の宮温泉景虎の湯。泉質はアルカリ性低張性冷鉱泉。源泉温度19.3℃、湧出量110L/分(動力)、PH 9.5です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成20年1月16日分析)は、Li 0.02、Na 170、K 0.3、NH4 3.2、Mg 0.1、Ca 0.5、Sr 0.01、Ba 0.02、Al 0.03、Cl 6.1、SO4 25、HPO4 0.27、HCO3 300、CO3 54、メタ珪酸 130、メタホウ酸 0.65、遊離CO2 40、遊離H2S 0.72など、ガス性除く成分総計は 690mg/kgです。
メタケイ酸の項により温泉に該当しますが、療養泉には該当せず、正式な泉質名は付きません。
実際の湯は、無色透明無臭で、ほとんど無味です。アルカリ度が高く、肌のツルスベ感があって浴感は良好です。
源泉温度が低いため加温あり、循環ろ過装置使用あり、塩素系消毒剤の使用ありと掲示されています。
この源泉は、夏季のみ露天風呂の御影石浴槽で源泉水風呂として使用されます。
露天風呂の源泉名は、神の宮温泉華姫の湯。泉質はナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性温泉)、源泉温度39.2℃です。湧出量やPHの記載はありませんでした。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成29年2月13日分析)は、Li 0.6、Na 3873、K 9.9、NH4 11.1、Mg 10.9、Ca 52.6、Sr 5.5、Ba 3.7、Mn 0.2、Fe(II) 9.5、F 0.5、Cl 5759、Br 4.0、I 7.2、SO4 1.4、S2O3 0.5、HCO3 396.7、CO3 2.7、メタ珪酸 15.8、メタホウ酸 79.7、遊離CO2 5.3 など、ガス性除く成分総計は 10240mg/kgです。
加水なし、加温あり、循環・ろ過装置使用あり、入浴剤なし、塩素系薬剤による消毒ありと掲示されています。
実際の湯は、淡黄緑色微濁で、ツルスベ感があり、かなり塩辛いです。当初はろ過して濁りをなくしていたそうですが、ろ過方法を変えて、源泉本来の濁りを残すようにしたそうです。
内湯・露天ともに、浴槽内に強力な吸引があり、しっかりと循環されています。2つの源泉のうち、内湯はツルスベ感が強く、メタケイ酸泉の魅力が感じられます。まさに「美肌の湯」と申せましょう。これが療養泉に該当しないというのは温泉法や鉱泉分析法指針の不備でないかと感じてしまいます。
露天風呂の源泉もツルスベ感があって、ナトリウム-塩化物温泉の良さが出ており、温まりが良く、浴感は良好です。
いずれも、もともとの泉質が優れているため、多少循環されても良さが十分に残っているものと思います。
館内はゆったり感は乏しいですが、和風で落ち着いていて、無料休憩場所も用意されています。食事処もあって、食事だけの利用も可能です。宴会場もあり、宴会プランも各種あります。
ロビーから見える中庭には石造りの神社が建立されていて、参拝も可能です。
この温泉は、泉質が大きく異なる2つの源泉を楽しめるのが大きな魅力です。小さくても掛け流し浴槽があれば最高なのですが、現状でも十分に魅力ある温泉です。温まりも良く、なかなか汗が引きませんでした。
この地域には魅力ある温泉がたくさんあってうらやましいです。近くならもっと頻繁に利用するのですけれど・・。