復活を祈念 「ソルトスパ潮風」

 2019年2月20日、突然休館した柏崎市の「ソルトスパ潮風」。この話題は先日のブログで紹介しましたが、大きなショックは禁じえません。
 どんな状況になっているのか気になっていましたので、先日柏崎に所用で行ったときに寄ってみました。

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 横の駐車場に車はなく、寒風が吹きぬけていました。玄関前に置かれた赤い三角コーンが寂しさを助長しています。

 玄関ドアには張り紙がありました。

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 1996年にオープンした「ソルトスパ」。その名の通り、ガス性除く成分総計17130mg/kgの強塩泉でした。各種浴槽やサウナが充実し、薄茶色の湯は良く温まりました。私の温泉ライフの原点ともいえる温泉です。

 中越地震、中越沖地震で長期休業を余儀なくされ、さらに燃料費の高騰、施設の老朽化による維持管理費の増大などにより、東日本大震災後くらいから経営危機がささやかれるようになりました。
 柏崎市へ支援を要請しましたが支援が得られず、2013年2月18日に新潟地裁長岡支部に民事再生法の適用を申請する事態となりました。負債総額は約3億8千万円とのことでした。
 営業を続けながら、再生手続きを進めて再建が図られ、2016年に再生手続きが終了したと聞き、ひと安心していました。
 しかし、2001年度には14万5千人あった利用客が2017年度は9万7千人にまで減少し、老朽化した施設の維持費も経営を圧迫して休館につながったものと思います。

 公式ホームページは今日現在まだ生きており、2月16日付の記事が載っています。

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 客観的情勢は厳しいと考えざるを得ませんが、柏崎市の市街地では唯一の日帰り温泉であり、柏崎の観光振興にも欠かせない温泉だと思います。どんな形であれ再開を願わずにいられません。

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