新潟が誇る名湯 「新津温泉」

 多忙だった3月も末となり、来週から4月です。昨夜は仕事だったのですが、疲れを取り、なまった心身に喝を入れるため、仕事帰りに秋葉区の「新津温泉」に行ってきました。

 軟弱者の私は、すぐ近くの「花水」には何度も行くものの、「新津温泉」はたまにしか行かず、前回から1年にもなってしまい、随分とご無沙汰してしまいました。

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 新津の中心街から少し離れた場所、ベルシティというショッピングセーターの隣に「新津温泉」があります。

 「花水」へ行く道の途中にありますが、初めての人には分かりにくいでしょう。

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 道路沿いのこの看板が目印ですので、見落としませんように。奥に入るとこの看板があります。

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 どう見ても温泉には見えず、看板がなければ分からないものと思います。

 受付というほどのものはありませんが、400円(タオルなし)払って入館。

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 狭い玄関でスリッパに履き替え、昭和30~40年代を彷彿させるレトロな雰囲気が漂う廊下を歩き、右折しますと男女浴室があります。

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 手前が女湯、奥が男湯です。

 脱衣場には脱衣棚と古ぼけた流し台があるのみで、備品類は全くありません。

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 これはどうみても洗面台とはいえませんよね。

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 トイレは意外にもきれいで、洋式です。

 硝子戸の先に浴室があります。

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 浴室内には小判型の浴槽があるのみです。

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 浴室内に充満する揮発性の芳香。正統的な、これぞ“アブラ臭”(石油臭)です。これを芳香と感じるかどうかは評価は分かれましょうが、これが新潟が全国に誇る名湯「新津温泉」の魅力です。

 洗い場というほどのものはなく、蛇口があるのみですので、実際に洗髪したり、体を洗ったりは大変です。

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 浴槽の湯を汲み、体を清めて湯に浸かります。

 湯は微白濁。隅の注湯パイプから源泉が注がれています。

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 そして、反対側に切られた排湯口から掛け流されています。

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 湯温は、私の体感で42~43℃くらいでしょうか。私にはちょうど良い温度に感じました。

 ツルスベ感があり、自己責任で飲んでみますと、程よい塩味ですが、口内に強烈なアブラ臭が充満します。
 さすがにこれは気持ち良いものではないですので、健全な皆さんはお飲みににはなりませんように…。

 私と入れ代わりに先客が出られ、以後貸切状態となり、至福の時間を過ごしました。

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 浴室の壁にはこんな掲示が・・

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 浴室でたばこを吸う人もいないでしょうが、さすがアブラ臭(石油臭)充満する温泉ですね。爆発することはないでしょうけれど・・。

 次の客が来るまで浸かっていようと頑張りましたが、来る気配はなく、のぼせる寸前で湯から上がりました。

 さて、源泉名は新津温泉。泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性高張性高温泉)、源泉温度44.7℃、PH 7.6、湧出量20L/分(掘削自噴)です。
 主な成分(イオン濃度mg/kg、平成21年8月24日分析)は、Li 0.8、Na 4748、K 59.2、NH4 48.0、Mg 22.6、Ca 37.0、Sr 5.1、Ba 0.1、F 0.7、Cl 5843、Br 31.5、I 14.3、HS 0.1、SO4 11.9、HPO4 0.2、HCO3 2260、メタケイ酸 44.7、メタホウ酸 287.6、遊離CO2 60.5 など、ガス性除く成分総計は13820mg/kgです。

 炭酸水素イオンの2260mg/kgは特筆でき、ツルスベ感の元になっていると思います。よう素イオンも14.3mg/kgあり、よう素泉の基準も満たしています。アブラ臭(石油臭)の強さは県内最高であり、全国的にもトップクラスと思われます。

 この源泉は地下933mから常時自噴していますが、間欠泉で、3~4ヶ月周期で激しく噴出するそうです。

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 この噴出の様子はビデオで見たことはありますが、生で見たことはなく、一度は見てみたいものです。

 昭和の空気が漂うレトロな館内は、来る人を温かく包み込み、癒してくれます。しかし、老朽化も否めないのが事実です。

 固定客が多く、地元に愛されているこの温泉。広く一般向きとはいえませんが、温泉好きの人にはたまらない温泉です。新潟の温泉遺産として、いつまでもこのまま残っていてほしいと思います。

 帰りの車の中はアブラ臭が充満。飲泉しちゃいましたので、胃から口の中にアブラ臭がこみ上げ、むせ返りそうでした。
 夜自宅で体を洗っても、肌に染みついた臭気はなかなか取れません。さすが新津温泉のパワーは侮れませんね。

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