掛け流し! ひっそり佇む 長岡温泉「湯元館」

 昨日は長岡に行く用事があり、ついでにひと風呂ということで、今回は長岡温泉「湯元館」に寄ってきました。

 長岡で穴場的な良い温泉がないかと尋ねられると、ここが良いと勧めているのですが、かくいう私自身はしばらく行っておらず、数年ぶりに利用することにしました。

 国道17号線を南下し、立川総合病院前の交差点を山側に左折。突き当りを右折しますと、長岡保養園という病院があり、その左奥に「湯元館」があります。

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 かつては、長岡温泉には「湯元館」、「三九荘」、「長岡館」の3軒ありましたが、現在は「湯元館」だけになってしまいました。

 木々に囲まれ、静かな空気が漂っています。玄関前には大きな池があり、錦鯉が泳いでいます。

 駐車場への通路に玄関があります。

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 靴を脱いで、スリッパに履き替えて入館。左側のフロントで料金を払います。

 入浴料は大人400円、小人200円、タオルなしです。日帰り入浴時間は、14時~20時までで、20時30分までには退館とのことです。

 ロビー右奥に浴室があります。貴重品は浴室手前のロッカーに入れましょう。

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 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠とシンプルです。

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 洗面台にはドライヤーがあるほかは備品はありません。

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 浴室に入りますと、小判型の浴槽がひとつあるのみです。

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 ステンレス製の梯子がありますが、使い勝手はよくありません。立派なタイル画がレトロ感を醸し出して、良い雰囲気です。

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 浴槽は深目で、顎まで浸かれます。浴槽の底から源泉が供給され、浴槽縁から掛け流しされています。

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 洗い場は壁際にあり、固形石鹸とリンスインシャンプーがあります。

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 奥にも洗い場があります。

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 このレトロな雰囲気が良いですね。

 源泉名は2号井。泉質は単純温泉(低張性中性温泉)。源泉温度36.5℃。湧出量147L/分(動力)。PH 7.4。 
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年11月28日分析)は、Li 0.1>、Na 60.3、K 13.1、NH4 0.4、Mg 2.8、Ca 7.6、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.1>、Fe(II) 0.2、Fe(III) 0.1>、Cu 0.1>、F 0.3、Cl 79.0、Br 0.2>、I 0.2>、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.1>、HSO4 5.0>、SO4 5.0>、HCO3 80.7、CO3 0.2、メタケイ酸 136.1、メタホウ酸 0.1>、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 5.4、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は380.7mg/kgです。
 源泉は加温されていますが、掛け流しされています。

 無色透明無味無臭で、特徴は感じられませんが、浴槽底から供給された源泉は、十分量掛け流されており、鮮度の高い源泉を楽しむことができます。
 湯温は40℃ほどでぬるめですが、温まりは良好です。何より独り占めの入浴は気持ち良かったです。

 湯上りには、浴室のソファで寛げます。

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 安楽椅子もあります。

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 館内は昭和の空気が漂っています。

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 卓球台があるのも良いですね。

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 昭和40年代にタイムスリップしたかのような、レトロな雰囲気が魅力です。

 浴室はシンプルで、設備的には十分でgはありませんが、立派なタイル画もあって、魅力ある浴室です。何より鮮度の高い源泉を掛け流しで楽しめるのは大きな魅力です。

 泉質的には単純温泉で、特徴ある湯ではありませんが、それが特徴ともいえましょう。万人に勧められる柔らかな湯です。

 高水準の温泉が林立する長岡市にあって、訪れる人も少ない穴場的な温泉です。皆様方もいかがでしょうか。

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