夏季限定・冷泉風呂 七福温泉「七福荘」

 春の長期予報では冷夏のはずだったのですが、連日の猛暑にうんざりの毎日です。温泉どころでもない気もしますが、温泉で汗を流した後の爽快感もひとしおです。
 暑い夏こそ熱い温泉! と言いたいところですが、ここまで暑い日が続きますと、冷たい温泉が良いですね。

 ということで、夏季限定の冷泉風呂をやっている阿賀町の七福温泉「七福荘」に行ってきました。毎年夏恒例ですが、今年は7月23日~9月末までの予定で冷泉風呂をやっています。
 私は毎年この冷泉風呂目当てに訪問しており、昨年8月以来1年ぶりの利用になります。

 阿賀町の津川市街から会津方面に進み、常浪川を渡って右折し旧上川村へと進みます。上川支所先の交差点を左折し、アップダウンの激しいクネクネ道を8kmほど進みますと七名小学校があり、その先を右折。赤い七名大橋を渡りますと、すぐ左に「七福荘」があります。

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 この七名大橋の下は深い谷になっていて、下を見下ろしますと足がすくみそうです。

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 駐車場入り口はこんな感じです。

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 大きな建物の中央に玄関があります。

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 中に入りますと七福神が迎えてくれます。

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 下足棚に靴を入れ、スリッパに履き替えて入館します。

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 受付で料金を払います。

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 大人500円、小人400円、幼児無料、タオルなしですが、16時以降は100円引きになります。営業時間は10時~18時(最終受付17時30分)、定休日は毎週月曜・木曜(祝日は営業)です。冬季は休業になるようですのでご注意ください。

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 私は某温泉本の割引クーポンを利用して100円引きで入館しました。

 木造の館内は木の香が漂うようです。右手奥に浴室があります。

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 今回の男湯は奥の浴室でした。

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 脱衣場には脱衣棚が多数。洗面台にはドライヤーがありますが、アメニティ類はありません。

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 浴室には大浴槽と小浴槽があり、大きなガラス窓から見える木々の緑が鮮やかであり、落ち着いた空気が漂い、森林浴気分です。

 この大小2つの浴槽のうち、小浴槽が夏季限定の冷泉風呂となっています。大浴槽は42℃程度に加熱されていますが、冷泉風呂は非加熱で使用されています。源泉温度は15℃ですが、それほどには冷たくなく、20℃以上はありそうでした。

 壁際には洗い場が8ヶ所。ボディソープ、シャンプー、トリートメントがあります。

 空いていましたので、浴室内の写真を撮りたかったのですが、牢名主のような爺さんが浴槽縁に座って微動だにせず。私も負けじと30分以上浴室内にとどまり、無人となる瞬間を待ちましたが、一向に動く気配がなく、その内次の客が来てしまいましたので、撮影はあきらめました。浴室内の様子は昨年のブログをご覧ください。

 源泉名は、七福の湯。炭酸水素ナトリウムの項による規定泉で、療養泉としての泉質名は付きません。源泉温度15.0℃、使用位置42.0℃、PH 7.6。
 主な成分(イオン濃度:mg/lg、平成20年11月12日付)は、Li 0.0、Na 196.2、K 0.9、NH4 1.3、Mg 6.9、Ca 14.3、Sr 0.3、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.3、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.8、Cl 15.5、Br 0.1、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 278.6、HPO4 0.0、HCO3 287.4、CO3 0.0、メタケイ酸 20.8、メタホウ酸 1.0、遊離CO2 9.6、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は824.7mg/kgです。
 加温あり、循環ろ過装置使用あり、入浴剤なし、塩素系薬剤使用あり、衛生管理上及び源泉供給に支障が生じた場合、一時的に加水することありとのことです。
 湯は無色透明で、ほとんど無味無臭ですが、トロトロ感とツルスベ感があり、浴感は良好です。

 開業当初は、硫黄分が規定以上含まれていて、源泉温度12.5℃の単純硫黄冷鉱泉でしたが、現在は硫黄分は含まれていません。
 炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が規定(340mg/kg)以上含まれるため温泉に該当しますが、療養泉の規定には合致せず、泉質名は付きません。
 源泉温度が低いため単純泉に該当しませんが、ガス性除く成分総計は824.7mg/kgと、単純泉としても濃厚です。塩類泉の基準(1000mg/kg)には若干足りないものの、療養泉並みのパワーを持っていて、十分に温泉としての味わいは感じられます。

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 大浴槽で温まり、小浴槽の冷泉風呂でクールダウン。これを繰り返して温泉を堪能しました。前記しましたように、湯に浸かりながら、浴室貸切になる瞬間を待ったのですが、かないませんでした。

 湯上りには食事処で食事。

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 今回は天ざる(1200円)をいただきました。

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 美味しかったのですが、量は少なめで、蕎麦が非常に短くて驚きました。

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 これまでは、これほど短いことはなかったのですが・・。まあ、どうでも良いのですけれどね・・。

 食事処の窓から見える木々の緑が鮮やかでした。

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 館内には休憩用広間がありますが、地元の方々で賑わっていましたので、食事処でひと休みして退館しました

 夏季限定の冷泉風呂。泉質的な特徴はあまりありませんが、湯上りのさっぱり感は格別です。皆様方もいかがでしょうか。

 

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