海に沈む夕日を見ながら 「雪割草の湯」

 先日は柏崎に行く用事があり、その帰りに大崎温泉「雪割草の湯」に寄ってきました。前回行ったのが昨年6月でしたので、久しぶりになります。

 この温泉は、以前は山側にあったのですが、2006年4月29日に、海岸の国道沿いに移転・新築オープンしました。柏崎市長らによる開業のテープカット直後の1番湯をいただいたのが自慢ですが、誰も褒めてくれません。

 この温泉は、柏崎市の海岸部を走る国道352号線沿いにあり、温泉の前には広い駐車場があります。

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 道路を隔てた先は日本海であり、夏場は海水浴客でにぎわうのですが、今年の“特別な夏”は、海水浴客の姿もなく、静かに夏が過ぎようとしています。

 横の道を上がった裏側に玄関があり、玄関前にも数台駐車可能です。

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 玄関を入りますと、左手に鍵付きの下足箱がありますので靴を入れます。

 玄関先に記帳台があり、紙に住所・氏名・電話番号を記入し、券売機で購入した入浴券とともに受付に提出します。

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 料金は、2020年4月1日から値上げされ、大人550円、小中学生330円、幼児無料、タオル別です。18時以降は夜間割引で、大人350円、小中学生130円になります。

 下足箱の鍵と引き換えに、木札が渡されます。

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 浴室は広間をはさんで左右にあり、今回の男湯は左側でした。

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 右の浴室には露天風呂があるのですが、左の浴室にはありません。右の浴室の様子は以前の記事をご覧ください。

 浴室に入りますと、ちょうど先客が出てこられ、貸切状態となりました。脱衣場も無人、浴室も無人と、贅沢な時間を過ごすことができました。

 脱衣場には鍵付きロッカーが多数ありますので、好きなものを選びます。

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 洗面台にはドライヤーがあります。

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 浴室に入りますと、正面に石造りの浴槽があり、窓から夕日が差し込んでいました。

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 窓からは日本海が一望されます。

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 窓枠が額縁のようであり、絵画を見るかのようでした。

 左右の壁には仕切り付の洗い場が、3ヶ所+4ヶ所の計7ヶ所あり、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。

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 浴槽には無色透明の湯が満ちていますが、循環式です。湯口からの湯の供給は間歇的のようで、私がいる間には湯が出ることはありませんでした。その代わり、浴槽の底から循環湯の供給がありました。オーバーフローはありません。

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 浴槽は広いのですが、かなり浅く、体を傾けないと肩まで浸かることができません。浅くすることで湯量を節約しているのでしょう。

 源泉名は大崎温泉。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度20.9℃、湧出量2.5L/分(掘削自噴)、PH 7.7。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年4月21日分析)は、Li 0.9、Na 5055、K 21.6、NH
4 13.4、Mg 15.3、Ca 45.4、Sr 2.7、Ba 7.1、Al <0.1、Mn <0.1、Fe(II) 4.3、Fe(III) <0.1、Cu <0.1、F 0.4、Cl 8057、Br 49.6、I 16.6、HS <0.1、S <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <5.0、HCO3 1024、CO3 3.9、メタ珪酸 27.7、メタ硼酸 66.1、メタ亜ヒ酸 <0.1、遊離CO2 34.3、遊離H2S <0.1 などガス性除く成分総計は14410mg/kgです。

 湯は加水・加熱・循環ろ過され、塩素系薬剤により消毒されています。無色透明の湯は、ほのかな芳香があり、ほど良い塩味がします。
 塩味の程度から推測しますと、かなり加水・希釈しているように思いますが、ツルスベ感があって、浴感はそれなりに良好です。

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 湯温は私の体感で40℃位でぬるめでしたが、あたたまりは良かったです。湧出量の少なさから、加水・循環ろ過は仕方ないところでしょうが、もともとの源泉が濃厚ですので、温泉の味わいは楽しめます。

 窓から日本海に沈む夕日を眺めながら、独り占めの入浴を堪能しました。

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 十分に入浴を楽しんだところで次の客が来られましたので、浴室を後にしました。

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 広間で少しだけ休憩し退館しました。

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 波がほとんどない穏やかな日本海に沈む夕日を見届けて、新潟市に向けて北上しました。

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