3月は休館!「加茂 美人の湯」

 加茂市の公共日帰り温泉の「加茂 美人の湯」は、2002年11月の開業以来、豪華な館内と成分豊富な泉質、粟ヶ岳を望むロケーションの良さなどから、人気施設となっており、私もオープン以来ファンになりました。

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 しかし、濃厚な源泉が災いして源泉のトラブルが多く、維持管理に莫大な経費が掛かっています。入館者数の減少と相まって、2004年度から16年連続の赤字経営となり、存続の危機に直面しました。

 さらに、源泉の維持管理に必要なやぐらが、老朽化のため撤去され、これにより源泉井戸の管理が難しくなり、源泉枯渇のリスクを背負うことになりました。

 このような経営危機に新型コロナ禍が追い打ちをかけ、昨年3月3日からの長期休館後は、8月1日から、金・土・日曜・祝日に限定して営業再開しました。

 今後の運営に関して、8月3日から指定管理者の募集が行われましたが応募者がなく、10月15日から再公募を行い、11月になってようやく「合同会社 加茂人」からの応募があり、指定管理者に選定されました。
 「加茂人」は、地元の飲食店や食品関係など4社の若手経営者からなる合同会社だそうで、温泉の可能性と地元の発展のために手を挙げてくれました。12月の加茂市議会で正式に承認され、4月1日から指定管理者として運営を開始することになりました。

 これに伴い、準備のため3月1日(月)~31日(水)の1か月間は臨時休館することになりました。

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 源泉の維持・管理の問題を抱えたままですが、4月1日の新年度から、どのような形での運営がなされるのか楽しみに待ちたいと思います。

 せかっく応募してくれた指定管理者ですので、温泉を利用して応援しましょう。


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