さようなら 今日でお別れ 月岡温泉「ほうづきの里」
ついにこの日が来てしまいました。新年早々に、月岡温泉の「豊浦福祉センター ほうづきの里」が、2020年度末で廃止されるというニュースが報じられ、大変なショックを受けたのは私だけではないでしょう。
この「ほうづきの里」は、いよいよ本日午後8時をもって営業を終了します。通常は午後7時までなのですが、最終日の本日のみ午後8時までの営業です。
ファンとしましては営業最終日に駆けつけ、別れを惜しみたいところですが、そうもいきません。
今月初めに来て、これで最後にしようかと思ったのですが、閉館が近づくにつれ名残惜しさが増し、先日の夜に仕事帰りに訪問し、本当に最後の湯を楽しみました。
月岡温泉街に近付きますと、大型旅館の窓に明かりが灯っていました。
新型コロナの蔓延は続いていますが、客が戻ってきて何よりと思います。県民限定キャンペーンの効果でしょうか。
駐車場に車をとめ、玄関に行きますと、入れ替わりに退館者がぞろぞろと出てこられました。
この「ほうづきの里」は、いよいよ本日午後8時をもって営業を終了します。通常は午後7時までなのですが、最終日の本日のみ午後8時までの営業です。
ファンとしましては営業最終日に駆けつけ、別れを惜しみたいところですが、そうもいきません。
今月初めに来て、これで最後にしようかと思ったのですが、閉館が近づくにつれ名残惜しさが増し、先日の夜に仕事帰りに訪問し、本当に最後の湯を楽しみました。
月岡温泉街に近付きますと、大型旅館の窓に明かりが灯っていました。

駐車場に車をとめ、玄関に行きますと、入れ替わりに退館者がぞろぞろと出てこられました。
下足箱に靴を入れ、18時半の最終受付前に入館しました。ということで、私はこの日最後の入館者となりました。
検温を受け、料金を払います。入浴料は620円ですが、16時以降は460円です。
大急ぎで浴室へ行きましたが、脱衣場は無人でした。
浴室に入りますと2人の客がおられましたが、ほどなくして退室され、以後私だけの独占入浴となりました。
まずは大浴槽から。
淡緑色透明の湯は硫化水素臭が漂い、自己責任で飲めば苦くてまずい月岡の湯。ツルスベ感があって浴感は良好です。
湯温は私の体感で42℃程度の適温。循環湯ながらも期待通りのいいお湯でした。
温まりも十分であり、いい気分です。
続いて大好きな岩造りの小浴槽です。
湯口から注がれた湯は浴槽の縁から十分量オーバーフローされており、完全な掛け流しです。
湯色は大浴槽より薄く、ほとんど無色透明です。源泉供給量、掛け流し量に比して浴槽は小さく、その分湯の鮮度は明らかに高く感じられます。
湯温は大浴槽より高温で、私の体感で43℃以上はありそうでした。温まりは抜群であり、頭を空にし、無念無想。至福のひとときを過ごしました。
壁際の洗い場。ボディソープとリンスインシャンプーがあります。
カランは一部黒く変色しています。2017年8月のリニューアル時にカランは交換されていますが、もう変色・劣化しており、奥の2カ所は交換されています。さすがに月岡温泉のパワーは恐るべしですね。
大浴槽・小浴槽を出たり入ったり。鮮度の高い月岡の湯を閉館間際まで思う存分独り占めしました。
さて、源泉名は、月岡5号井、月岡6号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。月岡5号井/月岡6号井それぞれ、源泉温度 50.4℃/49.5℃、使用位置42.0℃。湧出量 440/141L/分、PH 8.0/7.6 です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月24日分析)は、月岡5号井/月岡6号井それぞれ、Li 0.3/0.3、Na 1097/1107、K 22.6/22.8、NH4 6.7/6.9、Mg 22.1/21.8、Ca 50.2/49.5、Sr 2.4/2.4、Cu 0.0/0.1、Zn 0.0/0.2、F 2.7/2.7、Cl 1059/953.3、Br 4.9/5.0、I 1.3/0.9、HS 71.5/79.3、S2O3 41.4/26.0、SO4 575.1/596.5、HPO4 0.4/0.0、HCO3 482.1/485.1、メタケイ酸 40.3/43.5、メタホウ酸 14.6/14.4、遊離CO2 8.1/20.4、遊離H2S 8.1/22.6、など、ガス性除く成分総計は3494/3418mg/kgです。
「加水は行わず24時間月岡温泉を供給しております。入浴に適した温度にする為加温は行っております。掛け流し(年間を通じ約20L/分注いでおります)月岡温泉固有事情の中間浮遊物除去の為 濾過設備を稼働しております。入浴剤等の薬剤は一切使用しておりません。清掃時衛生管理の為次亜塩素酸ソーダを使用しております。その他 毎月の清掃や浴槽の換水、衛生検査の実施につきましては、県条例を順守しております。」と掲示されています。
5号井、6号井ともに硫黄分の多さは特筆され、月岡温泉の魅力そのものです。総硫黄は新潟県一、日本でもトップクラスの多さです。この優れた源泉を、特に小浴槽では鮮度が高いまま、掛け流しで楽しめます。
検温を受け、料金を払います。入浴料は620円ですが、16時以降は460円です。
大急ぎで浴室へ行きましたが、脱衣場は無人でした。
浴室に入りますと2人の客がおられましたが、ほどなくして退室され、以後私だけの独占入浴となりました。
まずは大浴槽から。
淡緑色透明の湯は硫化水素臭が漂い、自己責任で飲めば苦くてまずい月岡の湯。ツルスベ感があって浴感は良好です。
湯温は私の体感で42℃程度の適温。循環湯ながらも期待通りのいいお湯でした。
温まりも十分であり、いい気分です。
続いて大好きな岩造りの小浴槽です。
湯口から注がれた湯は浴槽の縁から十分量オーバーフローされており、完全な掛け流しです。
湯色は大浴槽より薄く、ほとんど無色透明です。源泉供給量、掛け流し量に比して浴槽は小さく、その分湯の鮮度は明らかに高く感じられます。
湯温は大浴槽より高温で、私の体感で43℃以上はありそうでした。温まりは抜群であり、頭を空にし、無念無想。至福のひとときを過ごしました。
壁際の洗い場。ボディソープとリンスインシャンプーがあります。
カランは一部黒く変色しています。2017年8月のリニューアル時にカランは交換されていますが、もう変色・劣化しており、奥の2カ所は交換されています。さすがに月岡温泉のパワーは恐るべしですね。
大浴槽・小浴槽を出たり入ったり。鮮度の高い月岡の湯を閉館間際まで思う存分独り占めしました。
さて、源泉名は、月岡5号井、月岡6号井。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。月岡5号井/月岡6号井それぞれ、源泉温度 50.4℃/49.5℃、使用位置42.0℃。湧出量 440/141L/分、PH 8.0/7.6 です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年7月24日分析)は、月岡5号井/月岡6号井それぞれ、Li 0.3/0.3、Na 1097/1107、K 22.6/22.8、NH4 6.7/6.9、Mg 22.1/21.8、Ca 50.2/49.5、Sr 2.4/2.4、Cu 0.0/0.1、Zn 0.0/0.2、F 2.7/2.7、Cl 1059/953.3、Br 4.9/5.0、I 1.3/0.9、HS 71.5/79.3、S2O3 41.4/26.0、SO4 575.1/596.5、HPO4 0.4/0.0、HCO3 482.1/485.1、メタケイ酸 40.3/43.5、メタホウ酸 14.6/14.4、遊離CO2 8.1/20.4、遊離H2S 8.1/22.6、など、ガス性除く成分総計は3494/3418mg/kgです。
「加水は行わず24時間月岡温泉を供給しております。入浴に適した温度にする為加温は行っております。掛け流し(年間を通じ約20L/分注いでおります)月岡温泉固有事情の中間浮遊物除去の為 濾過設備を稼働しております。入浴剤等の薬剤は一切使用しておりません。清掃時衛生管理の為次亜塩素酸ソーダを使用しております。その他 毎月の清掃や浴槽の換水、衛生検査の実施につきましては、県条例を順守しております。」と掲示されています。
5号井、6号井ともに硫黄分の多さは特筆され、月岡温泉の魅力そのものです。総硫黄は新潟県一、日本でもトップクラスの多さです。この優れた源泉を、特に小浴槽では鮮度が高いまま、掛け流しで楽しめます。
この素晴らしい温泉を気軽に、独り占めで楽しむことができなくなるのは残念でなりません。
今後は「美人の泉」に頼るしかありませんが、ここはオーバーフローはあるものの、循環併用式で、完全掛け流しではありません。さらに、人気施設ということもあって混雑しますので、独り占めの入浴は期待できません。
旅館の立ち寄り湯という手もありますが、利用時間に制限がありますし、立ち寄り湯をお願いするのは結構ハードルを感じますので、気軽に利用という訳にはいきません。
まだまだゆっくりしたいところでしたが、閉館時間が迫り、浴室の掃除を急ぎたそうな係の人の空気を読んで、閉館5分前に湯から上がりました。
別れを惜しみ、寂しさを胸に浴室の戸を閉めました。
この洗面台ともお別れです。
閉館理由として老朽化とはいうものの、浴室部分に限っては2017年夏に改修したばかりであり、4年も経っていません。
このまま閉館するにはもったいなく感じますし、源泉はどうするのでしょう。温泉組合に返上するのでしょうか。
思いを巡らすたびに、閉館の悲しさを感じてしまいます。公共の施設ですので、改修には新発田市の税金を投入することになりましょうから、閉館は苦渋の選択なんでしょうね。
今後は「美人の泉」に頼るしかありませんが、ここはオーバーフローはあるものの、循環併用式で、完全掛け流しではありません。さらに、人気施設ということもあって混雑しますので、独り占めの入浴は期待できません。
旅館の立ち寄り湯という手もありますが、利用時間に制限がありますし、立ち寄り湯をお願いするのは結構ハードルを感じますので、気軽に利用という訳にはいきません。
まだまだゆっくりしたいところでしたが、閉館時間が迫り、浴室の掃除を急ぎたそうな係の人の空気を読んで、閉館5分前に湯から上がりました。
別れを惜しみ、寂しさを胸に浴室の戸を閉めました。
この洗面台ともお別れです。
閉館理由として老朽化とはいうものの、浴室部分に限っては2017年夏に改修したばかりであり、4年も経っていません。
このまま閉館するにはもったいなく感じますし、源泉はどうするのでしょう。温泉組合に返上するのでしょうか。
思いを巡らすたびに、閉館の悲しさを感じてしまいます。公共の施設ですので、改修には新発田市の税金を投入することになりましょうから、閉館は苦渋の選択なんでしょうね。
後ろ髪を引かれるように退館し、肌に染みついた硫化水素の香りを嗅ぎながら、汗をふきふき帰路につきました。
さようなら・・
さようなら・・