休日は源泉掛け流し? 大崎温泉「雪割草の湯」

 先週の日曜日、柏崎に行く用事があり、その通りすがりに「雪割草の湯」に立ち寄りました。前回来たのが昨年の8月でしたので9ヵ月ぶりになります。

 新潟市から柏崎に行くには、北陸道経由、国道116号線経由などいろいろ行き方がありますが、海岸沿いの国道402号線~352号線を通るのが便利です。
 時間的には当然ながら北陸道経由が早いのですが、高額な高速料金と時間短縮効果を鑑みますと、海岸沿いを進むのがおすすめです。景色も良いですし、信号も少ないですので、快適なドライブが楽しめます。

 ということで、海岸沿いに柏崎に向かいました。シーサイドラインから寺泊に入り、出雲崎を通過。石地海水浴場を過ぎますと、ほどなくして「雪割草の湯」があります。
 この経路で柏崎に向かいますと、国道352号線沿いにある「雪割草の湯」の前を必ず通ることになります。
 一旦は通り過ぎたものの、後ろ髪が引かれ、時間的余裕もありましたので、引き返してひと風呂いただくことにしました。

DSC_9748.JPG
 温泉の前には広大な駐車場がありますが、上の玄関前にも数台駐車可能です。上に上がりましたら幸い空いていて駐車できました。

DSC_9749.JPG
 玄関を入り、手の消毒、モニターによる検温を受けて、左手の下足箱に靴を入れて入館します。

DSC_9781.JPG
 名前、居住地、電話番号を紙に書き、券売機で入浴券を購入。下足箱の鍵とともに受付に提出します。大人550円、小人330円、幼児無料、タオルなしです。
 営業時間は9時~20時で、毎週月曜日が定休日で、月曜日が祝日の場合は最も近い平日が休業となります。
 なお、新型コロナ感染拡大防止のため、5月31日までは新潟県外からの客は利用を自粛してほしいとのことです。

DSC_9773xx.jpg
 引き換えに木の番号札が渡され、帰りにこの木札と引き換えに下足箱の鍵を受け取る仕組みです。

 浴室は食事処兼用の広間を挟んで左右にあり、奇数日・偶数日で男女が交互に入れ替わりますが、露天風呂は右側の浴室だけにあります。
DSC_9779.JPG
 今回の男湯は右側でした。最近の利用時は左側の浴室のことが多く、右側になったのは久しぶりです。

 脱衣場に入りますと誰もいませんでした。

DSC_9770.JPG
 多数のロッカーがありますが、好きなものを選びます。混んでいないはずなのに、鍵なしのロッカーが多数あります。間引いているのでしょうか。

DSC_9771.JPG
 洗面台にはドライヤーがあります。

 浴室入口の上には大崎温泉の看板が掲げられています。

DSC_9767.JPG
 中に入りますと、正面に大浴槽があり、窓からは日本海が望めます。先客が1人おられましたが、洗い場で体を洗っておられ、大浴槽は無人でした。さっそく独り占めの湯が楽しめました。

DSC_9755.JPG
 窓から下にある露天風呂を見下ろすことができます。

DSC_9758.JPG
 先客はその露天風呂に降りて行かれ、内湯には私1人だけとなり、完全な独占状態となりました。贅沢な時間をたっぷりと楽しませていただきました。

DSC_9751.JPG
 左右の壁際に仕切り付きの洗い場が、左に4か所、右に3か所の計7か所あり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。

DSC_9759.JPG
 体を洗い、ゆったりと浸かっているうちに、露天風呂から先客が上がって来られましたので、私が代わりに露天風呂に降りていきました。

DSC_9762.JPG
 露天風呂も独り占めです。塀があって直接景色を眺められませんが、すぐ前が駐車場、その先に国道、その先が日本海です。露天風呂を独り占め。最高の贅沢ですね。

DSC_9760.JPG
 十分に湯を堪能して内湯に上がりますと、次の客が来られていましたので、長居はせずに退室することにしました。

 なお、3月13日から、土・日・祝日限定で、源泉掛け流しを行っています。受付のカウンターに小さな案内板がありましたが、それ以外には掲示はなく、ひっそりとやっているようです。

yukiwarisounoyu.jpg
 源泉供給量に限りがあり、大量の掛け流しはできず、源泉の残量によっては掛け流しを中止することもあるとのことです。

DSC_9765.JPG
 実際、内湯・露天風呂とも注湯口からは非加熱源泉がチョロチョロ注がれていましたが、掛け流すだけの量とは言えず、オーバーフローもなく、ありがたみは薄いと言わざるを得ません。
 ここは固いことは言わず、たとえわずかであっても、「掛け流し」という言葉をありがたく享受することにしましょう。

 さて、源泉名は大崎温泉。泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)、源泉温度20.9℃、湧出量2.5L/分(掘削自噴)、PH 7.7。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成26年4月21日分析)は、Li 0.9、Na 5055、K 21.6、NH
4 13.4、Mg 15.3、Ca 45.4、Sr 2.7、Ba 7.1、Al <0.1、Mn <0.1、Fe(II) 4.3、Fe(III) <0.1、Cu <0.1、F 0.4、Cl 8057、Br 49.6、I 16.6、HS <0.1、S <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <5.0、HCO3 1024、CO3 3.9、メタ珪酸 27.7、メタ硼酸 66.1、メタ亜ヒ酸 <0.1、遊離CO2 34.3、遊離H2S <0.1 などガス性除く成分総計は14410mg/kgです。

DSC_9772.JPG
 湯は加水・加熱・循環ろ過され、塩素系薬剤により消毒されています。無色透明の湯は、ほのかな芳香があり、ほど良い塩味と若干のツルスベ感があります。湯温は私の体感で42℃の適温でした。

 気分だけの「掛け流し」でしたが、源泉温度が低く、加熱・循環は避けられない温泉ですので、これ以上を望むのは無理があります。
 それはそれとして、内湯も露天も独り占めで楽しめ、これは泉質を論じる以上の満足感でした。
 
 この温泉は、旧施設時代から訪問し、移転新築された現在の施設のオープン初日に、市長らによるテープカット直後の一番風呂をいただいたのが自慢です。

 国道沿いで車では便利な場所にあり、風光明媚とは言えませんが、浴室や広間からは日本海が一望できます。ドライブのついでに利用されるのはいかがでしょうか。

 ちょうど程よい時間となり退館し、汗を拭きながら柏崎へと向かいました。

この記事へのトラックバック