7月19日から長期休館! 「じょんのび館」

 新潟市西蒲区の福寿温泉「じょんのび館」は、機械設備の老朽化に伴う大規模改修のため、2021年7月19日(月)から12月19日(日)まで、長期の休館になります。
 12月20日(月)からは通常営業の予定ですが、状況により予定が前後する場合もあるそうです。

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 今回の大規模改修は、機械室内の配管・設備等が対象だそうですが、5ヶ月も要する大改修工事ですので、相当深刻な不具合が生じていたものと思われます。
 そういえば最近、森のサウナが故障したり、露天風呂が使えなくなったことがありましたが、これも老朽化の表われだったかもしれません。

 「じょんのび館」は、ふるさと創生資金を利用して旧巻町が建設し、1993年にオープンした新潟県内でも老舗の日帰り温泉です。
 第三セクターの福井開発が長らく指定管理者として運営してきましたが、ピーク時(1995年)の入館者は年間28万人以上あったものが、競合施設のオープンに伴って減少し、2018年度の入館者は12万5千人と半分以下になりました。2009年度から赤字経営が続き、第三セクターは経営破綻の危機に瀕しました。

 そこで
2019年末から「花の湯館」や「さぎの湯」の運営実績のある関越サービスに新しい指定管理者として経営再建が託されました。
 管理者が代わってすぐに「ゆず湯」や「日本酒風呂」などのイベントが開催され、食堂のメニューも工夫が凝らされて、経営回復が期待されました。

 しかし、2020年の春先から新型コロナウイルス感染拡大の荒波に飲み込まれてしましました。
 2020年4月19日から5月31日まで長期のコロナ休館を余儀なくされ、下足箱や脱衣場ロッカーの数を減らし、ロビーや休憩所もゆったりと椅子が配置されたりと、コロナ対策を十分に行って、6月1日から営業再開しました。
 その後も券売機を導入したり、食堂のセルフサービス化を図ったりなど、新機軸をどんどんと打ち出していました。

 2021年4月1日から料金が改定され、夜間割引廃止など、あれっと思ったりもしましたが、新しい分析表が掲示されていたりと、今後の展開が楽しみに感じられました。
 そんなときに突然の長期休館の発表があり、予期せぬことで驚きは禁じえませんでした。
 
 新しい指定管理者の下で新たにスタートした直後に新型コロナ禍に襲われ、その後営業再開して魅力的な施設に生まれ変わろうとした矢先に、老朽化による改修工事で長期休館というのは残念であり、寂しく感じます。
 指定管理者としても踏んだり蹴ったりという状況ではないでしょうか。同情してしまいます。

 今回は設備・配管の工事ということですので、外見上は大きな変化はないでしょうが、どう生まれ変わるのか楽しみにしたいと思います。

 休館になる7月19日までまだ2ヶ月あります。この間にトラブルがないと良いですね。休館前に是非利用したいと思います。

 それにしましても、5カ月の休館は長いなあ・・

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