海洋深層水の湯を楽しむ 「寺泊きんぱちの湯」

　長岡市寺泊にある「寺泊きんぱちの湯」。前の道路は何度も通るのですが、なかなか立ち寄る機会がありません。
　先日も前を通過することになったのですが、たまにはということで、数年ぶりに立ち寄り湯してきました。

　それほどの混雑ではなかったですが、駐車場には県外ナンバーがずらり。なかなか人気のようですね。

　ここは天然温泉ではありませんが、海洋深層水を使用しており、それなりの満足感が得られます。宿泊施設ですし、食堂も充実していますので、人気施設になっています。

　玄関の右手には足湯があるのですが、使用されている形跡はありません。

　以前は足湯客で賑わっていて、たらい舟の展示などもあったのですが・・。

　玄関を入って右側に下足箱がありますので靴を入れ、左手の受付に向かいます。

　入館料は、平日：大人500円、小人400円、日・祝日：大人700円、小人400円、日・祝日17時以降：大人600円、小人400円で、タオルセットは150円、館内着は150円です。なお、8月1日～15日は、平日も休日料金になっています。
　日帰り入浴時間は、10時～21時デ、最終受付は20時30分です。

　私はタオルセットも借りました。

　右側奥に大浴場があります。

　手前と奥の浴室は男女交互に使用され、今回の男湯は手前の浴室でした。

　二つの浴室ハ左右対称で基本構造は同じですが、露天風呂が異なり、奥の浴室は上下2段になった円形の浴槽で、手前の浴室は岩風呂になっています。

　脱衣場にはロッカーが多数あり、ロッカーの上には脱衣籠があり、これは宿泊客用です。
　なお、脱衣場の洗面台は3面に鏡があって、合わせ鏡の不思議な世界を体験できます。

　浴室内は写真撮影できませんので、中の様子は以前のブログをご覧ください。

　浴室に入りますと、すぐにナノミストサウナというスチームサウナがあり、その両サイドに内湯と露天風呂があります。

　内湯は、掛け湯、バイブラ湯、ジェット付きの寝湯、「大海の湯」という大浴槽、「美肌の湯」という小浴槽、腰掛け湯があります。
　この内、バイブラ湯と寝湯に海洋深層水が使用されており、自己責任でなめれば当然塩辛いです。
　「大海の湯」は、入浴剤によるアルカリ性単純温泉ですが、無色透明無味無臭で、ありがたみは実感できません。
　「美肌の湯」は、超微粒の泡により白濁した湯になっていて、美肌効果があるんだそうです。
　腰掛け湯は大きなガラス窓に向いていて、窓越しに日本海を一望することができます。日没時には海に沈む夕日を見ることができますが、この日はガラス窓が曇っていて眺めが良くなかったです。

　内湯には、ほかに小さなサウナと水風呂がありますが、驚くほど狭いですので、覚悟の上ご利用ください。

　洗い場は仕切り付きが8カ所、仕切りなしが6カ所あり、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。

　露天風呂は前記しましたように、右の浴室は上下2段の円形浴槽ですが、左の浴槽は岩風呂になっています。
　この岩風呂は非常に浅く、普通に浸かりますと胸までの半身浴になってしまい、肩まで浸かろうとしますと、寝湯のような態勢にしなければなりません。貴重な海洋深層水を節約するためでしょうか。
　無色透明な湯は塩辛いですが、べたつきがなくて、意外にさっぱりしています。浴槽内の加熱源泉の注入口からは細かな泡が出ていて、泡付きがあって、浴感は良好です。

　露天風呂からは日本海が一望でき、ベンチに座って、海を眺めながら涼むことができます。
　露天風呂のすぐ先は海であり、もしかしたら新潟県内では、海に一番近いかもしれません。

　さて、泉質は、と行くところなのですが、海洋深層水であって温泉ではありませんので、温泉の分析表や効能書きはありません。
　佐渡沖4km、水深330mを流れる日本海固有深層水を採取し、船で運んで使用していそうですが、結局は海水ですので、温泉に準じて泉質名を付ければ、ナトリウム-塩化物強塩泉ということになりましょう。

　湯上がりには休憩所（寛ぎ処）で休むことができますが、長居はできませんでしたので、ロビーでテレビを観ながら小休止。

　食事処「波の華」は広々していて、メニューも豊富です。寺泊ですので、海鮮料理がお勧めでしょう。

　大きな窓からは日本海が一望されて、眺めが良い中での食事は格別だと思います。
　ちょうど夕食時でしたので、宿泊客が食事されていました。うらやましく思いながら退館しました。

　魚の市場通りで全国的にも有名な寺泊ですので、県外客も多いようでした。温泉ではありませんが、食事も含めて考えれば、魅力的な施設だと思います。

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