これぞ激熱! かのせ温泉「赤湯」

 先週、安田温泉「やすらぎ」の内湯が激熱だったという話題を提供しましたが、新潟県内最強の激熱風呂といえば、阿賀町のかのせ温泉「赤湯」ということで異論はないのではないでしょうか。
 今回は、空いていそうな温泉ということで、先日訪問した「赤湯」をご紹介しましょう。

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 「赤湯」は、当初は現在の浴室部分のみの小さな施設でしたが、その後現在の2階建ての本館部分が増築され、さらに露天風呂部分が増築されて現在に至ります。
 角神湖畔青少年旅行村内にあり、緑に囲まれた魅力ある施設なのですが、2020年5月末で指定管理者として運営していた第三セクターの「上川温泉」が指定管理を返上して、従業員は解雇されました。
 この時点で「上川温泉」は、「赤湯」のほか、かのせ温泉「赤崎荘」、七福温泉「七福荘」、御神楽温泉「あすなろ荘」を運営していましたが、「赤崎荘」と「あすなろ荘」は、現在も閉館中であり、「七福荘」も長らく休館していましたが、地元有志による指定管理者の下で、今年の4月24日に営業再開されました。
 「赤湯」は、旧鹿瀬町地区に公共の温泉施設がなくなることから、町の直営で存続されることとなり、2020年7月15日に営業再開されました。
 そして、今年の8月1日より、株式会社東蒲観光バスが指定管理者となって、「角神湖畔青少年旅行村」と「赤湯」を運営することになりました。
 運営移行に伴って、営業時間が延長され、食堂の営業が再開されました。営業時間は、午前10時~午後8時(最終受付:午後7時30分)、食堂営業は、午前11時~午後3時(最終受付:午後2時30分)です。休業日は火曜日ですが不定です。入浴料は、大人500円、小人300円で変更はありません。

 ということで、先日久しぶりに行ってきました。前回行ったのが2019年8月でしたので、2年振りになります。

 玄関を入りますと、大きな布の看板が迎えてくれます。

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 中に入りますと、鍵なしの下足棚がありますので、靴を入れて入館します。

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 これまでの受付の向かいに、体温モニター/消毒液と真新しい料金の支払い機があり、入金しますとレシートが出てきます。きれいなお姉さんが操作法を丁寧に教えてくれました。

 木の香が漂うような館内を進み、奥の浴室に向かいます。

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 浴室前の広間には、地元のご婦人方が和んでおられましたが、男性の姿はありませんでした。

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 男湯は無人で、貸し切り状態でした。脱衣場には脱衣棚に脱衣籠。

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 洗面台にはドライヤーがあります。

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 浴室の戸はガラス戸になっていて、脱衣場から浴室が見えて気分を盛り上げます。

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 浴室の戸を開けますと、2つに仕切られた大浴槽があります。

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 右の注湯口から注がれた高温の源泉が、左の浴槽の縁に切られた排湯口から掛け流されています。

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 茶濁りの湯は高温で、湯もみで攪拌しても、温度は下がりません。足を膝まで入れましたが、激熱のためすぐに逃げ出ました。
 仕切られた左側の部分も激熱で、邪道ではありますが、水で薄めて、かろうじて短時間浸かりました。
 59.4℃の源泉が、そのまま注がれていますので、浴槽内の温度も50数℃あり、この熱さは尋常ではありません。

 内湯はこれくらいにして、一般人は露天風呂を楽しみましょう。

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 屋根も壁もありますから、露天風呂という表現は正しくなく、露天風呂風の浴槽というべきでしょう。

 ここも注湯口から注がれた源泉は、浴槽縁から掛け流されています。

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 湯温は42℃程度の適温で、我慢することなく、ゆったりと浸かることができました。

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 窓から見える緑が美しく、心も癒されました。何よりも、他に客がなく、独り占めというのが幸せでした。

 洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーがあります。

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 しばらくして、次の客が来られましたが、「あっちぇ~!」と叫んで、水で薄めておられました。

 さて、
源泉名は、鹿瀬温泉1号。泉質は、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性中性高温泉)、源泉温度 59.4℃、湧出量 234L/分(動力揚湯)、PH 6.4 です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年2月13日付)は、Li 0.5,Na 790.5、K 36.4、NH4 1.6、Mg 36.2、Ca 269.5、Sr 4.9、Ba 0.0、AL 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 2.8、Cu 0.0、Zn 0.0、F 2.8、Cl 354.9、Br 1.7、I 0.4、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 
0.0、S2O3 0.0、SO4 1379、H2PO4 0.0、HCO3 678.5、メタケイ酸 57.3、メタホウ酸 6.6、遊離CO2 453.1、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は3623mg/kgです。
 加水なし、加温なし、循環・濾過なし、入浴剤なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒あり、浴槽の換水・清掃は毎日実施、レジオネラと大腸菌群の検査は年1回以上実施とのことです。

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 注入時の湯は無色ですが、鉄分が酸化されて、浴槽内の湯は茶濁りになっています。

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 内湯は激熱ですので、十分ご注意ください。

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 湯温を確かめないまま浴槽に浸かったりしますと、大変なことになります。

 湯上りには、大広間はご婦人方が談笑されていましたので、その横にある小さな畳の部屋を独り占めして休息しました。

 期待通りの激熱風呂は、期待通りに空いていて、独り占めの入浴を楽しめました。私が涼んでいる間に数人の客が来られましたので、いいタイミングで利用できて良かったです。

 帰り道に角神ダムを眺め、雄大さに見入りました。

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 さて、せっかくここまで来て、次はどこへ行きましょうか・・。

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