安さで選べば. 岩室温泉「よりなれ」

 岩室温泉の高台に、日帰り温泉の「よりなれ」があります。正式名は「新潟市岩室健康増進センター」といい、日帰り温泉施設の「よりなれ」と貸部屋施設の「静閑荘」からなります。
 もともとは1970年に、旧岩室村の老人憩いの家「静閑荘」として開業しましたが、1995年に浴室部門は「遊雁の湯 よりなれ」として、一般向けの日帰り温泉の営業を開始しました。

 当時は、まだ「だいろの湯」はなく、近くにある旧巻町の「じょんのび館」と交互に利用していたことを懐かしく思い出します。
 2005年3月21日に、新潟市に合併した後は新潟市に移管され、「新潟市岩室健康増進センター」となりました。
 貸部屋施設の「静閑荘」とは2階の渡り廊下でつながっています。「静閑荘」では、かつては食堂営業をしていたのですが、2019年7月29日で、食堂営業は休止されて現在に至ります。

 前置きが長くなってしまいましたが、先日の夜、久しぶりに「よりなれ」利用してきました。

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 岩室温泉街の外れの岩室リハビリテーション病院横の駐車場前から、山側に進み、道なりにクネクネ坂道を登っていきますと「よりなれ」に到着します。

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 玄関先にはこんな掲示があます。

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 玄関を入りますと、すぐ右側に受付があり、係の人が待ち構えていて、検温を受けました。
 入館料は、タオルセット付で大人500円、子供300円ですが、新潟市内の65歳以上は300円と格安です。営業時間は10時~20時で、最終受付は19時30分です。

 タオルセットとロッカーの鍵を受け取り、玄関のすぐ前にある浴室に行きます。なお、靴は、玄関左手にある鍵なしの下足棚に入れます。

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 浴室は、左右にありますが、造りが若干異なり、右が「岩風呂」、左は「木風呂」と称していて、日替わりで男女交互に使用されますが、コロナ感染に伴うロッカー制限のため、当面の間は「岩風呂」は男湯、「木風呂」は女湯となっています

 内湯はそれぞれ大小2つの浴槽があり、露天風呂は右の浴室は四角い檜造り(檜の枠)の浴槽、左は岩風呂となっています。
 どちらの浴室も広くはなく、特に露天風呂はかなり狭くて、ゆったりできない
のが難点です。

 前記しましたように、男湯は左側の浴室(岩風呂)でした。混み合うというほどではありませんでしたが、客の出入りがあって、一人出て行くと、一人入って来るという感じで、浴室内には常に3~4人の客がおられました。

 内湯は長方形の大浴槽と、細長い小浴槽がありますが、温泉ではなく、沸かし湯なのが残念です。
 大きなガラス壁になっていて、開放的な浴室なのですが、夜間で外の景色は何も見えませんでした。
 洗い場は仕切りなしで7か所(右側の浴室は5ヵ所)で、ボディソープとリンスインシャンプー、固形石鹸があります。

 露天風呂は前記しましたように狭く、4~5人程度で満員です。それでも、右側の浴室の檜風呂よりは広いので、こちらの岩風呂の方が多少ゆったりできます。
 浴槽は深めで白濁した湯が満ちています。注湯口から注がれた湯は、浴槽縁からオーバーフローされていました。
 浴槽には段差がありますので、しっかり手すりにつかまって出入りしましょう。

 源泉名は、岩室4号源泉。泉質は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度52.2℃。PH 7.96。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、2014年3月22日分析)は、Li 0.4、Na 2844、K 36.3、Mg 10.6、Ca 1422、Sr 13.0、Ba 3.1、Mn 0.3、Fe(II) 0.2、NH
4 5.9、F 2.7、Cl 6869、I 2.1、SO4 42.7、HCO3 103.7、CO3 0.5、HS 33.3、HPO4 4.8、メタケイ酸 30.9、メタホウ酸 61.8、遊離CO2 3.3、遊離H2S 5.8 など、ガス性除く成分総計は11490mg/kgです。

 温泉量を補給するため加水、入浴に適した温度を保つため加温、循環ろ過装置の使用なし、入浴剤の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を行っているとのことです。

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 浴槽の湯は白濁しており、油臭も感じられます。自己責任でなめてみますと、ほど良い塩味がしますが、かなり希釈されているようで、刺激感はありません。
 湯温は、私の体感で41℃程度で、健康的な温度設定です。温まりは良いので、長湯には注意しましょう。

 なお、前記しましたように、内湯は温泉ではなく、水道水の沸かし湯です。こちらは加熱・循環・濾過されているものと思います。

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 高齢者が主なターゲットの温泉ですので、衛生管理はしっかりされているようです。

 2階には休憩所がありますが、食堂はなく、飲食物の持ち込みは禁止されていますので、一日ゆったりと過ごすわけにはいきません。
 また、3蜜対策で現在休憩室の利用は休止されており、混雑時は入館制限も行うとのことです。

 設備的には劣り、内湯は沸かし湯で、温泉は小さな露天風呂だけで、それもかなり加水されているという問題がありますが、
タオルセット付で500円というのは大きな魅力です。近隣の競合施設である「だいろの湯」や「じょんのび館」が値上げされた後も、料金はそのままですので、料金面での優位性はゆるぎません。特に市内の65歳以上の方にはありがたい施設だと思います。
 また、岩室温泉を見下ろす高台にありますので、天気が良ければ眺めは抜群です。温泉街や角田山を見渡すことができるのは大きな魅力です。

 ということで、設備や泉質を重視せず、安さで選べば「よりなれ」が一番という話題でした。

 


 

 

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