卒業を祝うパイナップル風呂 小須戸温泉「花の湯館」
新潟市秋葉区の南の外れ、田上町との境界近くに小須戸温泉「花の湯館」があります。昨日は五泉市で仕事があり、その帰り道に遠回りして立ち寄り湯をしてきました。
ここは、合併前の小須戸町が建設した公共日帰り温泉施設で、「こすど温泉健康センター 花の湯館」として、1995年春にオープンしました。
特徴ある建物は、当時「花と緑の町」としてアピールしていた小須戸町にちなんで、花をかたどったとのことでした。
エアロバイク等がある健康増進室もあり、低料金で利用できる公共温泉として賑わい、1996年には横に大広間のある建物が増築され、2003年には食堂も作られました。
2005年3月に新潟市に合併後は「新潟市小須戸温泉健康センター」となり、2015年4月に現在の指定管理者(関越サービス)の下でリニューアルオープンして現在に至ります。
指定管理者が代わってから、様々なイベントをやっていて、毎週日曜日の「超アヒル風呂」のほか、バレンタインの時期の「チョコレート風呂」など、季節の折々に楽しませてくれます。
前置きが長くなってしまいましたが、秋葉区の矢代田からアップダウンのある山沿いの国道403号の旧道を南下。案内板に従って左折し、農村の小道を進みますと、ちょっとした高台に「花の湯館」があります。
ここは、合併前の小須戸町が建設した公共日帰り温泉施設で、「こすど温泉健康センター 花の湯館」として、1995年春にオープンしました。
特徴ある建物は、当時「花と緑の町」としてアピールしていた小須戸町にちなんで、花をかたどったとのことでした。
エアロバイク等がある健康増進室もあり、低料金で利用できる公共温泉として賑わい、1996年には横に大広間のある建物が増築され、2003年には食堂も作られました。
2005年3月に新潟市に合併後は「新潟市小須戸温泉健康センター」となり、2015年4月に現在の指定管理者(関越サービス)の下でリニューアルオープンして現在に至ります。
指定管理者が代わってから、様々なイベントをやっていて、毎週日曜日の「超アヒル風呂」のほか、バレンタインの時期の「チョコレート風呂」など、季節の折々に楽しませてくれます。
前置きが長くなってしまいましたが、秋葉区の矢代田からアップダウンのある山沿いの国道403号の旧道を南下。案内板に従って左折し、農村の小道を進みますと、ちょっとした高台に「花の湯館」があります。
花を模った建物で、玄関先の赤い柱が目を引きます。
玄関を入り、左手にある大きな下足箱に靴を入れて入館します。ロビーというほどの広さもなく、受付前は狭苦しく感じます。
券売機で入浴券を購入。料金は大人500円、小人150円、タオルセット100円です。
受付前は子ども向けの品々があって雑然としています。
正面の階段をはさんで、右が和風風呂、左が洋風風呂となっていて、男女交互に使用されます。今回の男湯は右側の浴室でした。洋風・和風とは言うものの、基本的に大きな差はありません。
脱衣場に入りますと、コイン返却式のロッカーと、脱衣籠が入った脱衣棚があります。返却式とはいえ、100円玉を用意しないといけないのは煩わしいです。
では、浴室に入りましょう。
浴室内の様子は同館のホームページをご参照ください。窓際にL字型の大浴槽があり、一番手前に昔は打たせ湯があったのですが、使用されなくなって久しくなります。
中央には8角形の小浴槽があり、外には2~3人で満員になる、県内でも最狭クラスの小さな露天風呂があります。
以前は、露天風呂のすぐ外に池があったのですが、覚えていらっしゃる方は少ないでしょうね。
洗い場は壁際にありますが、仕切りがないので狭苦しく感じるのが難点です。ほかにシャワーも1ヶ所あります。
ドライサウナもあるのですが、狭くて利用人数は4人に制限されています。このご時世ですので、密閉空間を避けるため、サウナは利用しませんでした。
さて、源泉名は大沢温泉。温泉法第2条別表のメタケイ酸の項により規定される温泉ですが、療養泉に該当しないため泉質名は付きません。源泉温度18.9℃、使用位置42.5℃、PH 7.32です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年2月9日分析)は、Li 0.0、Na 136.7、K 7.6、NH4 0.5、Mg 5.9、Ca 7.6、Sr 0.0、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 117.6、Br 0.5、I 0.4、OH 0.0、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 214.2、CO3 25.8、メタケイ酸 106.2、メタホウ酸 2.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 1.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は628.1mg/kgです。
濃度が薄いですが、炭酸水素イオンを多めに含み、もし1000mg/kgの塩類泉の規定を超えると、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉となります。
加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤等の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を残留塩素濃度0.2mg/l以上となるよう使用と記載されています。
実際は、今回は後述しますように、入浴剤を使用した浴槽がありました。イベント時だけですので、問題にすることもないのですけれど。
無色透明無味の湯ですが、衛生管理はしっかりされているようで、塩素臭がスーパー銭湯並みに感じられました。
湯温は、内湯大浴槽が41~42℃、小浴槽が39~40℃、露天風呂が40~41℃だそうでしたが、ぬるめながらも温まりは良かったです。
特徴のない循環湯ではありますが、ツルスベ感が感じられ、ただの沸かし湯でないことは感じ取れます。
内湯大浴槽にはジェット湯の場所が何カ所かあり、そこで腰をマッサージして癒やしました。
また、露天風呂では、庭先に花が咲いた桜(?)の枝が2本飾られていて、ちょっとした花見気分を味わえました。
さて、小浴槽では、26日・27日は矢代田小学校の卒業生をお祝いする「パイナップル風呂」をやっていました。
パイナップルの香りのする黄色い入浴剤が使用され、浴槽の周囲には本物のパイナップルが並べられていました。ほかに木の積み木も浮かんでいました。
矢代田小学校とパイナップルがどう結びつくのかわかりませんでしたが、新型コロナ禍で卒業式に参加できない在校生や地域の方々に代わって、葉が鳳凰の尾に似ていることから中国で縁起の良い果物とされているパイナップルを式場に並べて、卒業生の門出を祝ったそうです。
この催しは「花の湯館」と地元のコミュニティ協議会が企画し、「パイナップル卒業式」として、新聞やTVで紹介されました。
パイナップルは卒業生が持ち帰ったほか、「花の湯館」でパイナップル風呂として使用されました。
ということで、パイナップル風呂に浸かりながら、卒業生に幸あれと、心の中で祈りました。
湯上がりには、2階に上がって、食堂で腹ごしらえ。
この食堂は「カフェわかば」といい、地元の食材を使ったメニューを楽しめます。様々な椅子やテーブルがあり、同じ指定管理者が運営する「じょんのび館」の食事処を小さくした感じです。
セルフサービス方式で、券売機で食事券を買い、受付に提示しますと呼び出しベルが渡されます。
私は窓際のオーディオセットの前の席が空いていましたので、そこでジャズを聴きながらくつろぎました。
私がいただいたのは、塩麹チャーシュー麺・大盛り、1050円です。
残念ながら塩味がきつくスープを残さざるを得ませんでした。香り付けの香味油も入れすぎかもしれません。
2階には大広間があり、休憩できるのですが、「学校の休み時間」をコンセプトに改装されており、多数のちゃぶ台置かれ、窓際にはカウンター席があり、キッズスペースもあります。お昼寝スペースがあり、女性用のカーテンもあります。本棚には多数の本があり、学校の図書館的な雰囲気もあります。
多くのお客さんが寛いでおられましたので写真はありませんが、知らない間に、洒落た空間に改装されていて驚きました。
3階にも上がってみました。
当初は屋上に出られたのですが、出られなくなって久しいです。
窓からは、遠く新潟市街のビル群を望むことができます。
館内は広くはなく、ゆったり感はありません。温泉も泉質的には魅力に乏しいのですが、様々な企画で楽しませてくれます。指定管理者の経営努力は賞賛したいと思います。
次はどんなイベントで楽しませてくれるでしょうか。期待したいと思います。
玄関を入り、左手にある大きな下足箱に靴を入れて入館します。ロビーというほどの広さもなく、受付前は狭苦しく感じます。
券売機で入浴券を購入。料金は大人500円、小人150円、タオルセット100円です。
受付前は子ども向けの品々があって雑然としています。
正面の階段をはさんで、右が和風風呂、左が洋風風呂となっていて、男女交互に使用されます。今回の男湯は右側の浴室でした。洋風・和風とは言うものの、基本的に大きな差はありません。
脱衣場に入りますと、コイン返却式のロッカーと、脱衣籠が入った脱衣棚があります。返却式とはいえ、100円玉を用意しないといけないのは煩わしいです。
では、浴室に入りましょう。
浴室内の様子は同館のホームページをご参照ください。窓際にL字型の大浴槽があり、一番手前に昔は打たせ湯があったのですが、使用されなくなって久しくなります。
中央には8角形の小浴槽があり、外には2~3人で満員になる、県内でも最狭クラスの小さな露天風呂があります。
以前は、露天風呂のすぐ外に池があったのですが、覚えていらっしゃる方は少ないでしょうね。
洗い場は壁際にありますが、仕切りがないので狭苦しく感じるのが難点です。ほかにシャワーも1ヶ所あります。
ドライサウナもあるのですが、狭くて利用人数は4人に制限されています。このご時世ですので、密閉空間を避けるため、サウナは利用しませんでした。
さて、源泉名は大沢温泉。温泉法第2条別表のメタケイ酸の項により規定される温泉ですが、療養泉に該当しないため泉質名は付きません。源泉温度18.9℃、使用位置42.5℃、PH 7.32です。
主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年2月9日分析)は、Li 0.0、Na 136.7、K 7.6、NH4 0.5、Mg 5.9、Ca 7.6、Sr 0.0、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Fe(III) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.5、Cl 117.6、Br 0.5、I 0.4、OH 0.0、HS 0.4、S2O3 0.0、HSO4 0.0、SO4 0.0、NO3 0.0、HPO4 0.0、HCO3 214.2、CO3 25.8、メタケイ酸 106.2、メタホウ酸 2.9、メタ亜ヒ酸 0.0、遊離CO2 1.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は628.1mg/kgです。
濃度が薄いですが、炭酸水素イオンを多めに含み、もし1000mg/kgの塩類泉の規定を超えると、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉となります。
加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤等の使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤を残留塩素濃度0.2mg/l以上となるよう使用と記載されています。
実際は、今回は後述しますように、入浴剤を使用した浴槽がありました。イベント時だけですので、問題にすることもないのですけれど。
無色透明無味の湯ですが、衛生管理はしっかりされているようで、塩素臭がスーパー銭湯並みに感じられました。
湯温は、内湯大浴槽が41~42℃、小浴槽が39~40℃、露天風呂が40~41℃だそうでしたが、ぬるめながらも温まりは良かったです。
特徴のない循環湯ではありますが、ツルスベ感が感じられ、ただの沸かし湯でないことは感じ取れます。
内湯大浴槽にはジェット湯の場所が何カ所かあり、そこで腰をマッサージして癒やしました。
また、露天風呂では、庭先に花が咲いた桜(?)の枝が2本飾られていて、ちょっとした花見気分を味わえました。
さて、小浴槽では、26日・27日は矢代田小学校の卒業生をお祝いする「パイナップル風呂」をやっていました。
パイナップルの香りのする黄色い入浴剤が使用され、浴槽の周囲には本物のパイナップルが並べられていました。ほかに木の積み木も浮かんでいました。
矢代田小学校とパイナップルがどう結びつくのかわかりませんでしたが、新型コロナ禍で卒業式に参加できない在校生や地域の方々に代わって、葉が鳳凰の尾に似ていることから中国で縁起の良い果物とされているパイナップルを式場に並べて、卒業生の門出を祝ったそうです。
この催しは「花の湯館」と地元のコミュニティ協議会が企画し、「パイナップル卒業式」として、新聞やTVで紹介されました。
パイナップルは卒業生が持ち帰ったほか、「花の湯館」でパイナップル風呂として使用されました。
ということで、パイナップル風呂に浸かりながら、卒業生に幸あれと、心の中で祈りました。
湯上がりには、2階に上がって、食堂で腹ごしらえ。
この食堂は「カフェわかば」といい、地元の食材を使ったメニューを楽しめます。様々な椅子やテーブルがあり、同じ指定管理者が運営する「じょんのび館」の食事処を小さくした感じです。
セルフサービス方式で、券売機で食事券を買い、受付に提示しますと呼び出しベルが渡されます。
私は窓際のオーディオセットの前の席が空いていましたので、そこでジャズを聴きながらくつろぎました。
私がいただいたのは、塩麹チャーシュー麺・大盛り、1050円です。
残念ながら塩味がきつくスープを残さざるを得ませんでした。香り付けの香味油も入れすぎかもしれません。
2階には大広間があり、休憩できるのですが、「学校の休み時間」をコンセプトに改装されており、多数のちゃぶ台置かれ、窓際にはカウンター席があり、キッズスペースもあります。お昼寝スペースがあり、女性用のカーテンもあります。本棚には多数の本があり、学校の図書館的な雰囲気もあります。
多くのお客さんが寛いでおられましたので写真はありませんが、知らない間に、洒落た空間に改装されていて驚きました。
3階にも上がってみました。
当初は屋上に出られたのですが、出られなくなって久しいです。
窓からは、遠く新潟市街のビル群を望むことができます。
館内は広くはなく、ゆったり感はありません。温泉も泉質的には魅力に乏しいのですが、様々な企画で楽しませてくれます。指定管理者の経営努力は賞賛したいと思います。
次はどんなイベントで楽しませてくれるでしょうか。期待したいと思います。
