佐渡の温泉が心配・再び 「佐渡の宝・ワイドブルー」廃業
2月のブログで、佐渡の日帰り温泉施設の危機について書きましたが、23日の新潟日報に「相川温泉 佐渡の宝・ワイドブルー」の廃業が認められたとの記事が出ていました。
「佐渡の宝・ワイドブルー」は、1996年8月に、相川町健康増進センター「ワイドブル~相川」としてオープンしました。
相川町の中心部の海岸沿いにあり、旧相川町民の健康作りと観光客のレジャーを目的として建設され、佐渡の公共日帰り温泉としては比較的新しい施設です。
大浴場のほか、25mプール、ジャグジー、子供プールを備えた室内プールが併設されていました。
大浴場は、サウナ・ジャグジー・ジェットバスがある「こがねの湯」と、打たせ湯・ミストサウナ・バブルバスがある「おけさの湯」があり、週ごとに男女交互に使用されました。
私も利用したことがありましたが、堤防が邪魔だったものの、海を見ながらの入浴は爽快だったことを覚えています。
市町村合併により2004年3月に佐渡市になった後は、佐渡市の公共施設として営業されました。
しかし、合併前の両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村の10市町村にそれぞれ公共の温泉施設があり、それらすべてを市が維持していくことは困難であり、淘汰が進むことになりました。
この流れの中で「ワイドブル~相川」は、2010年4月より佐渡市社会福祉協議会に譲渡され、営業が継続されましたが、業績不振のため、5年の契約期間満了とともに市に返還されました。
その後は市の直営により営業が継続されましたが、経営難から市は営業を休止し、2017年4月から休館となりました。しかし、市民からの営業再開の声が大きく、6月15日から9月末まで営業が再開されました。
その後も存続が模索され、5年間の営業継続を条件に2018年に民間に譲渡され、改修を経て2019年10月から「佐渡の宝・ワイドブルー」として営業が再開されました。
しかし、その直後に新型コロナ禍が訪れ、緊急事態宣言に伴って、2020年4月から長期に休館することになりました。
このような条件下で営業継続は難しく、10月には温泉事業の廃業の申し出が市に出される事態となりました。
再度市での運営が検討されましたが、1億5千万円程度の改修費がかかり、年間2千万円以上の赤字が見込まれることから、佐渡市は廃業を承認することにしたそうです。
5年間の営業継続の約束を破棄したことに反発の声も大きいものと思いますが、廃業が決定されました。
市は地域住民に対しての代替案として、21年度から行っている相川地区の旅館の日帰り入浴補助を25年度まで継続するそうです。
以上のような状況で、今後の再開は困難となりました。またひとつ施設が消えてしまうのは寂しいですね。
「佐渡の宝・ワイドブルー」は、1996年8月に、相川町健康増進センター「ワイドブル~相川」としてオープンしました。
相川町の中心部の海岸沿いにあり、旧相川町民の健康作りと観光客のレジャーを目的として建設され、佐渡の公共日帰り温泉としては比較的新しい施設です。
大浴場のほか、25mプール、ジャグジー、子供プールを備えた室内プールが併設されていました。
大浴場は、サウナ・ジャグジー・ジェットバスがある「こがねの湯」と、打たせ湯・ミストサウナ・バブルバスがある「おけさの湯」があり、週ごとに男女交互に使用されました。
私も利用したことがありましたが、堤防が邪魔だったものの、海を見ながらの入浴は爽快だったことを覚えています。
市町村合併により2004年3月に佐渡市になった後は、佐渡市の公共施設として営業されました。
しかし、合併前の両津市、相川町、佐和田町、金井町、新穂村、畑野町、真野町、小木町、羽茂町、赤泊村の10市町村にそれぞれ公共の温泉施設があり、それらすべてを市が維持していくことは困難であり、淘汰が進むことになりました。
この流れの中で「ワイドブル~相川」は、2010年4月より佐渡市社会福祉協議会に譲渡され、営業が継続されましたが、業績不振のため、5年の契約期間満了とともに市に返還されました。
その後は市の直営により営業が継続されましたが、経営難から市は営業を休止し、2017年4月から休館となりました。しかし、市民からの営業再開の声が大きく、6月15日から9月末まで営業が再開されました。
その後も存続が模索され、5年間の営業継続を条件に2018年に民間に譲渡され、改修を経て2019年10月から「佐渡の宝・ワイドブルー」として営業が再開されました。
しかし、その直後に新型コロナ禍が訪れ、緊急事態宣言に伴って、2020年4月から長期に休館することになりました。
このような条件下で営業継続は難しく、10月には温泉事業の廃業の申し出が市に出される事態となりました。
再度市での運営が検討されましたが、1億5千万円程度の改修費がかかり、年間2千万円以上の赤字が見込まれることから、佐渡市は廃業を承認することにしたそうです。
5年間の営業継続の約束を破棄したことに反発の声も大きいものと思いますが、廃業が決定されました。
市は地域住民に対しての代替案として、21年度から行っている相川地区の旅館の日帰り入浴補助を25年度まで継続するそうです。
以上のような状況で、今後の再開は困難となりました。またひとつ施設が消えてしまうのは寂しいですね。
さらに残念なニュースがありました。23日の新潟日報の記事によりますと、佐渡加茂湖温泉「お宿花月」(花月ホテル)が、4月18日に閉館したそうです。これから破産手続きに入りますが、負債総額は1億円以上とのことです。
この旅館は、客室数22の、佐渡島内としては中規模な旅館ですが、佐渡の玄関口・両津港からほど近い加茂湖畔にあり、観光客やビジネス客に利用されていました。
古さは否めず、設備的にも十分ではありませんが、大浴場では小さな浴槽ながらも佐渡加茂湖温泉を楽しむことができました。
ホームページをリニューアルしたりして頑張っていましたが、佐渡観光の低迷と新型コロナ禍による集客減が重なり、最近は収益がなかったそうです。
佐渡にはたくさんの温泉がありますが、佐渡加茂湖温泉はまだ利用したことがありません。泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉であり、ツルスベ感のある湯が想像されます。
以前、この旅館の立ち寄り湯をお願いして断られたことがあり、宿泊利用を検討したことが何度かありましたが、都合がつかずに実現しませんでした。コロナ後には是非行ってみたいと常々考えていましたので、閉館は誠に残念です。
佐渡では、1月末に「両津やまきホテル」が閉館したばかりであり、相次ぐ閉館のニュースを耳にして、寂しさは禁じ得ません。今後追従する施設が出ないことを祈るのみです。
古さは否めず、設備的にも十分ではありませんが、大浴場では小さな浴槽ながらも佐渡加茂湖温泉を楽しむことができました。
ホームページをリニューアルしたりして頑張っていましたが、佐渡観光の低迷と新型コロナ禍による集客減が重なり、最近は収益がなかったそうです。
佐渡にはたくさんの温泉がありますが、佐渡加茂湖温泉はまだ利用したことがありません。泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉であり、ツルスベ感のある湯が想像されます。
以前、この旅館の立ち寄り湯をお願いして断られたことがあり、宿泊利用を検討したことが何度かありましたが、都合がつかずに実現しませんでした。コロナ後には是非行ってみたいと常々考えていましたので、閉館は誠に残念です。
佐渡では、1月末に「両津やまきホテル」が閉館したばかりであり、相次ぐ閉館のニュースを耳にして、寂しさは禁じ得ません。今後追従する施設が出ないことを祈るのみです。