そうだ、朝湯に行こう! 「ヴィネスパ」

 先週の日曜日、近くに行く用事がありましたので、早めに出かけて「ヴィネスパ」で朝湯を楽しむことにしました。

 小雨がぱらつくなか、海岸沿いの国道を快適に走り、7時前には「ヴィネスパ」に到着しました。前回来たのがリニューアルオープン後の3月でしたので、2か月ぶりになります。
 かつては朝湯の常連を自認し、毎週来ていた頃が懐かしく思い出されます。以前は、6時から500円の朝湯をやっていたのですが、もはや古き良き時代の懐かしい思い出です。

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 玄関前の道路沿いにはきれいな花が咲いていました。

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 7時の営業開始とともに入場。

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 左手の券売機で入浴券を購入。

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 入浴とブックラウンジの利用で1000円(タオルなし)です。下足箱に靴を入れて入館します。

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 本棚にたくさんの本が並べられた館内を奥に進みます。

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 右に折れた先に浴室があり、左が男湯、右奥が女湯です。

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 男女浴室の中央に入浴の受付がありますので、入浴券と下足箱の鍵を渡し、ロッカーの鍵を受け取って浴室に行きます。

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 浴室一番乗りを目指したのですが、3番目位で残念でした。

 掛け湯をして、まずは内湯に浸かります。大きな窓から、外を眺めながらの入浴。
 内湯は2号源泉が掛け流しのはずなのですが、朝早いためか、湯面は低く、オーバーフローは全くありませんでした。
 しかし、トロトロ・ツルスベの湯は心地よく、至福のひとときを過ごしました。湯温は41℃ほどでしたが、体感温度はもっと高く感じ、温まりは良かったです。

 そして露天風呂へ。大露天風呂に浸かり、独り占めを満喫。ここは内湯と同じ2号源泉ですが、循環されています。でも不満は感じません。

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 小露天風呂も独り占め。ここは1号源泉が掛け流されています。2か所の注湯口から十分量の湯が注がれ、外側の浴槽縁からオーバーフローされています。

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 浴槽に注がれる湯音と小鳥のさえずりを聞き、穏やかな角田山を眺めながら湯に浸かり、しばしの間、頭を空にして、心の疲れを癒しました。

 朝一番ということで、サウナも空いていましたので、久し振りに利用しました。入り口にあるサウナマットを持って入室。小さなサウナですので、4人に制限されています。窓から外を眺め、汗を流しました。砂時計が流れ落ちたところで退室しました。

 内湯に戻って、再び大浴槽に浸かりましたが、注湯口からお湯が出ていませんでした。どうしたのでしょう。

 露天に戻り、大浴槽を見ますと、手前の注湯口からはお湯が出ておらず、奥の注湯口からは豪快に、勢い良く湯が出ていました。
 想像しますと、循環の湯は問題ないのですが、循環でない新しい源泉の供給が止まっているということなのでしょう。
 小露天風呂に再び浸かりましたが、こちらの湯の供給には問題なく、十分に掛け流されていました。
 どうしたのかと思っているうちに、内湯の注湯口から、チョロチョロと湯が出たしてきました。間歇的に供給されているのでしょうか。

 さて、角田山温泉1号源泉(るりの湯)は、泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)、源泉温度42.7℃、湧出量記載なし、PH 9.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Na 192.2、K 3.0、Mg 0.2、Ca 2.5、F 0.9、Cl 55.1、Br 0.2、I 0.2、NO2 0.5、SO4 123.9、HCO3 245.9、CO3 27.0、メタケイ酸 46.3、メタホウ酸 2.1、遊離CO2 0.3 など、ガス性除く成分総計は700mg/kgです。(平成29年9月5日付)

 もともと1号源泉は、ガス性除く成分総計は1379mg/kgのナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉で、アブラ臭も感じられたのですが、現在は濃度が薄くなって塩類泉の基準を満たさなくなり、アルカリ性単純温泉となりました。
 2号源泉よりツルスベ感が薄く、さらりとした浴感です。十分に掛け流しされていて、鮮度が高いのも魅力です。

 一方角田山2号源泉(ひすいの湯)は、泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)、源泉温度48.0℃、湧出量記載なし、PH 9.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Na 258.1、K 2.0、Ca 2.3、F 1.3、Cl 147.1、Br 0.3、I 0.2、NO2 0.2、SO4 187.6、HPO4 0.1、HCO3 152.6、CO3 27.0、メタケイ酸 61.0、メタホウ酸 3.7、遊離CO2 0.1 など、ガス性除く成分総計は844mg/kgです。(平成29年9月5日付)

 無色透明無味無臭ながらも、ヌルヌル・ツルスベの湯はアルカリ性単純温泉の魅力が十分に味わえます。

 湯上がりは、ロビーでクールダウン。

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 その後は。2階に上がってひと休み。

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 中庭の噴水を見下ろしながらこの原稿を書きました。

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 館内中に本があり、落ち着きがある空間が魅力です。

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 ゆっくりと休息をとり、再び入浴しますと、内湯の注湯口からは湯が注がれていましたが、まだオーバーフローにはほど遠い状態でした。湯温は39.7℃と下がっていて、あたたまりは良くありませんでした。

 館内で本を読んだりしていますと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

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 一日飽きることなく過ごせそうで、そう考えますと高く感じている入浴料1000円も妥当に感じます

 角田山の麓のブドウ畑の中に、カーブドッチ・ワイナリーを中核とする様々な施設が点在し、世間の喧噪から隔絶した桃源郷とでもいいますか、ひとつのテーマパーク的になっています。

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 オープン当初から通い続けていますが、最近頻度が減ってしまっています。割引があればもっと利用するのですけれど・・。「温パラ」にも参加していないのも残念です。まあ、黙っていても集客できる施設には違いないですけど。

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