やっぱりいいなあ 安田温泉「やすらぎ」

 宝珠温泉「あかまつ荘」が閉館して、私の日常の温泉ライフの選択肢が減って、寂しい日々を送っています。
 昨今の社会情勢もあって、入浴料金を値上げする施設が続出しており、夜間割引300円の「あかまつ荘」を懐かしんでおります。
 「花水」の夜間割引がタオルなしで670円、「花の湯館」がタオルなしで600円、「美人の泉」がタオルなしで600円など、値上げされて利用しにくくなり、タオルセット付で夜間割引600円という「やすらぎ」は貴重な存在になりました。

 そんなわけで、もう月が替わってしまいましたが、先週の某日仕事帰りに「やすらぎ」に寄ってきました。度々記事にしていますので、新味がなくて申し訳ありません。

 6時半過ぎに到着しましたが、まだ明るく、日は随分と長くなりましたね。

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 玄関を入りますとたくさんの下足箱がありますが、その上にいる招き猫を見上げて、心の中であいさつして入館します。

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 下足箱に靴を入れ、券売機で入浴券を購入し、受付に下足箱の鍵とともに提出して、ロッカーキーとタオルセットを受け取ります。

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 タオルセット付で600円というのは、今のご時世になっては貴重であり、ありがたいですね。

 売店、食事処兼の大広間を抜けて浴室へ向かいます。観音様に心の中でお参りして中に入ります。
 
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 脱衣場は空いていてガラガラでした。

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 浴室内もそれほどの混みようでもなく、ゆったりと利用できました。混雑気味のサウナは止めておきましたが。

 洗身した後は、ジェット風呂、寝湯、大浴槽、高温の小浴槽など、各種浴槽がある内湯でリラックス。タイミング良く、各浴槽とも独占入浴できました。

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 大好きな高温浴槽は、今回は44.5℃。気持ち良く温まりました。

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 内湯は温泉ではありませんが、五頭山系の伏流水を使用した湯は、柔らかな印象があり、カルキ臭くもなく、不満は感じません。

 そして露天風呂へ。ほかに客はおられず、贅沢にも独占入浴を楽しみました。

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 男湯は、大・中・小と3つの浴槽があり、中央の柱に非加熱源泉の注入があり、各浴槽に分流しているほか、各浴槽内に加熱源泉の注入もあります。

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 各浴槽は温度設定が異なりますが、ぬるいはずの大浴槽はいつもより熱め、熱めのはずの小・中浴槽はいつもよりぬるめで、中浴槽横にある湯温計は39.8℃を表示していました。

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 ちょっとぬるかったので、浴槽内の加熱源泉注入口で背中炙りをして温まりました。

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 温まったところで大浴槽に移動。

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 ゆったりと独り占めの湯を楽しみました。

 かつて水車があった場所はデッキになっていますが、そこに上がりますと外を見渡すことができます。

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 水田の向こうに、左に菅名岳から白山に連なる山並み、右に護摩堂山から秋葉山を見渡すことができます。でも、ここから景色を見たりしている物好きは私くらいでしょうね。すぐ下は道路なので、外から丸見えです。

 さて、毎回書いていますが、露天風呂に掲示されている分析表は、相変わらず平成15年8月7日付です。新しい分析表があるはずですので、ちゃんと掲示してほしいですね。
 源泉名は安田温泉。泉質はナトリウム-塩化物強塩泉。源泉温度27.6℃、湧出量は200L/分、PH6.9。
 主な成分(mg/kg)は、Li 1.1、Na 9261、K 521.1、NH
4 219.2、Mg 196.4、Ca 349.5、Sr 3.8、Ba 1.9、Al 2.9、Mn 0.3、Fe(II) 16.2、Cu 0.2、F 0.1未満、Cl 16480、Br 80.8、I 41.6、HS 0.1未満、S 0.1未満、S2O3 0.2、HSO4 5未満、SO4 5未満、HCO3 1481、CO3 0.9、メタ珪酸 79.0、メタ硼酸 10.6、遊離CO2 312.7、遊離HS 0.1未満、などで、ガス性除く成分総計は28740mg/kgです。
 アンモニウムイオン、臭素イオン、よう素イオンを多量に含み、独特の臭気を感じます。よう素イオンは41.6mg/kgとよう素泉の基準の10mg/kgを遙かに超えますので、現在の基準に従えば、含よう素-ナトリウム-塩化物強塩泉となります。
 第二鉄イオンも16.2mg/kgと、鉄泉の基準20mg/kgに及ばないものの豊富に含み、供給される源泉は無色透明ですが、浴槽の湯は鉄分が酸化されて、茶混濁し、浮遊物も多量です。
 源泉温度は27.6℃と低いですので、環境に優しい木材ペレットのボイラーで加熱されており、各浴槽内に加熱源泉が供給されています。

 湯上りには、毎回100円のフルーツ牛乳を飲んでいるのですが、今回は気分を変えてこれ。

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 今では珍しい瓶入りコーラです。120円でした。昔は35円だったなあ、と懐かしんでいる私でした。
 
 しばしクールダウンし、すがすがしい気分で家路につきました。

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