紫陽花見ながら露天風呂 値上げ前に「さくらの湯」

 弥彦村の日帰り温泉「さくらの湯」は、以前のブログで紹介しましたように、残念ながら7月1日から値上げされました。
 値上げ前に利用しておこうということで、6月の某日に利用してきました。昨年の年末以来ですので、半年ぶりです。

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 夕暮れ時に到着しましたが、駐車場横には紫陽花の花がきれいに咲いていました。花越しに見る弥彦山の穏やかな山容も美しかったです。

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 しばし花と山を眺めて、玄関へと向かいました。

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 小さな下足箱に靴を入れて受付へ。まだ6月でしたので、入館料は、タオルセット・館内着付きで、大人1000円、小人570円、平日17時以降の夜間割引は、タオルセット付で大人600円、小人370円でした。
 しかし、7月1日からは値上げされて、タオルセット・館内着付きで、大人1150円、小人650円、館内着なしのタオルセット付が、大人1000円、小人550円、平日17時以降の夜間割引は、タオルセット付で大人700円、小人450円となりました。

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 値上げについての掲示は、受付のカウンター下にありましたが、館内にはほかに掲示はありませんでした。

 燃料費高騰のこのご時世、値上げする施設が続出していますので、「さくらの湯」の値上げも仕方ないものと理解しますが、やはり残念ですね。

 ロッカーの鍵とタオルセットを受け取り、浴室へ向かいました。手前が女湯、奥が男湯です。左に岩盤浴があるのですが、別料金で、私は利用したことがありません。

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 浴室内は撮影できませんので写真はありません。

 内湯には、掛け湯、腰掛湯、大小の大浴槽、水風呂等があり、大浴槽は源泉掛け流しで、掛け流し量も十分で、鮮度も保たれています。ほかにドライサウナがあります。

 洗い場は仕切り付・仕切りなしが合わせて17か所あり、豆乳ボディソープ、豆乳シャンプー、豆乳コンディショナーがあります。垢すりタオルが置いてあって、自由に使えるのはありがたいです。

 内湯では、大浴槽の注湯口前の「上座」が好きです。鮮度の良い加熱源泉が大量に注がれ、浴槽の縁からオーバーフローされています。
 湯色はその時々で変化することがありますが、今回は無色透明でした。微硫化水素臭があり、なめれば薄い塩味と卵味があります。湯温は私の体感で42℃以上はあって、温まりは抜群でした。小浴槽は若干湯温が低めに設定されていますので、お好みでお楽しみください。

 露天風呂は、大きさ、深さともさまざまな浴槽があり、立ち湯、寝湯、壺湯等があります。足裏のツボを刺激する凸凹の部分もありますが、私は嫌いです。
 各種浴槽それぞれに魅力がありますが、中でも軒下にある大浴槽が私の一番のお勧めです。最奥の注湯口から湯量豊富に加熱源泉が注がれ、手前側の浴槽の縁からオーバーフローされています。
 ここも、注湯口前が私のお気に入りで、この部分は体感で42~43℃はあって、温まりが抜群です。
 壺湯に浸かって天を仰ぎ、寝湯でまどろみの世界。つかの間ではありますが、現実のストレスから解放され、癒やしの時間を過ごしました。
 露天風呂の塀際に紫陽花の花が咲いていて、色とりどりの花を見ながらの入浴は気持ち良かったです。

 この日にご一緒した客は素晴らしく、おしゃべりする人は皆無であり、黙浴を励行されていました。

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 さて、源泉名は、やひこ桜井郷。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)。源泉温度44.2℃、湧出量394L/分(動力)、PH 8.2です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成28年9月30日付)は、Li 0.1、Na 728.2、K 6.0、NH4 0.8、Mg 1.7、Ca 129.1、Sr 4.5、Ba 1.0、F 2.2、Cl 1228、Br 4.2、I 0.5、HS 6.6、S2O3 0.3、SO4 63.8、HPO4 7.3、HCO3 47.2、CO3 0.6、メタケイ酸 27.2、メタホウ酸 13.6、遊離CO2 0.5、遊離H2S 0.5 など、ガス性除く成分総計は2273mg/kg。です。
 加水なし、源泉掛け流し、入浴に適した温度に保つため一部加温、衛生管理のため一部循環、衛生管理のため塩素系薬剤を使用との掲示があります。

 この温泉は、もともとは高齢者総合生活支援センターという弥彦村の福祉施設で利用されていて、足湯や飲泉所もあって、私も利用させていただきました。
 その後、湯量豊富な源泉を一般向けの日帰り温泉施設として活用するため「さくらの湯」が建設され、2006年10月24日にオープンしました。

 以前のブログで書きましたように、この源泉は検査のたびに濃くなっており、当初はガス性除く成分総計が469.4mg/kgの単純硫黄泉でしたが、2007年7月の中越沖地震後に泉質変化があり、2009年3月の分析で、ガス性除く成分総計が1028mg/kgとなり、塩類泉の基準を満たして含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となりました。
 さらに、東日本大震災後の2011年6月の分析では、ガス性除く成分総計が1516mg/kgとさらに濃くなり、Caイオンが20mval%の基準を超えて、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉となりました。なお、この時の分析では、硫黄分が基準を満たしており、正確には含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉でした。
 そして、2016年9月の分析では、ガス性除く成分総計が2273mg/kgの含硫黄-ナトリウム-塩化物泉となり、さらに濃くなりました。
 源泉が濃くなるとともに、硫黄分も増えており、良質な硫黄泉に進化しているのは素晴らしいと思います。

 湯上りには、休憩用広間にある給茶器の冷茶をいただきました。

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 広間は空いていましたが、ごろごろしているのも気が引けました。

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 足湯を覗いてみましたが、無人でした。

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 テーブルと椅子もあってクールダウンもできるのですが、夏場は暑くてクールダウンどころではありません。

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 以前はよく利用していた食事処は、最近しばらくは利用していません。

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 安楽椅子のある休憩所に移動しましたが、いつの間にか手前に本棚が置かれ、漫画本がたくさん並べられていました。

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 半年もご無沙汰していますと、いろんな変化がありますね。

 安楽椅子でひと休みし、この原稿を書きながらクールダウンしました


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 時間はあっという間に過ぎ、頃合いをみて退館しました。

 多彩な浴槽がある浴室の充実度、館内設備の充実度も素晴らしいのですが、何よりも良質な硫黄泉の掛け流しが最大の魅力です。湯量も十分であり、もったいないと思うほどです。
 ほかに別料金で岩盤浴があり、これも売りのひとつなのですが、前にも書きましたように、私は利用したことがありません。

 県内でも魅力ある温泉施設であり、値上げされてもその魅力は減ることはありません。これからも楽しませていただきたいと思います。

 受付前の壁には、「ニフティ温泉2021 年間ランキング」の4部門での受賞の表彰状が掲げられていました。

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 さすがに、新潟を代表する日帰り温泉ですね。これからのさらなる発展を、陰ながら応援したいと思います。

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