暑い夏には、冷泉風呂! 七福温泉「七福荘」
暑い夏こそ熱い温泉で汗を流すというのも良いのですが、源泉温度の低さを逆手にとって、冷泉風呂に浸かるというのも気持ち良いですね。
ということで、 先日冷泉風呂が名物である阿賀町の「七福荘」に行って来ました。毎年夏に行っていますので、今年も行くことにしました。昨年の夏以来1年ぶりの訪問です。
「七福荘」は、2001年5月に、合併前の旧上川村の山村体験交流施設としてオープンしました。2005年の町村合併により阿賀町の施設となり、指定管理者により運営され、地元の人たちに親しまれていました。
しかし、2020年春、冬季休業を開けて営業再開の予定でしたが、新型コロナ感染により、そのまま休館が続きました。
感染が落ち着けば営業再開されるものと期待していたのですが、2020年5月末で指定管理者であった第三セクターの「上川温泉」が、運営していた他の施設とともに指定管理を返上したため、そのまま長期の休館になってしまいました。
その後の再開が危ぶまれていましたが、地元有志によるNPO法人「七福の恵」が指定管理者となって、2021年4月24日にグランドオープンしました。
「七福荘」は、2001年5月に、合併前の旧上川村の山村体験交流施設としてオープンしました。2005年の町村合併により阿賀町の施設となり、指定管理者により運営され、地元の人たちに親しまれていました。
しかし、2020年春、冬季休業を開けて営業再開の予定でしたが、新型コロナ感染により、そのまま休館が続きました。
感染が落ち着けば営業再開されるものと期待していたのですが、2020年5月末で指定管理者であった第三セクターの「上川温泉」が、運営していた他の施設とともに指定管理を返上したため、そのまま長期の休館になってしまいました。
その後の再開が危ぶまれていましたが、地元有志によるNPO法人「七福の恵」が指定管理者となって、2021年4月24日にグランドオープンしました。
人口9943人(2022.7.1)の阿賀町の中心街から遠く離れた山間部にあり、集客は大変だろうと想像しますが、この4月に無事に1周年を迎え、2年目となっています。今後もこのまま運営されることを祈りたいと思います。
国道49号線を会津方面に進み、阿賀町の津川市街を抜けて、 常浪川を渡り、案内板に従って右折して上川方面に進みます。
国道49号線を会津方面に進み、阿賀町の津川市街を抜けて、
上川支所の先の太田交差点を左折し、 アップダウンが激しいクネクネ道を8kmほど進み、 七名小学校前を右折して橋を渡りますと、 左手に七福の湯があり、この看板が出迎えてくれます。右に行くとたきがしら湿原方面へと至ります。
建物の外観は立派で、かなり大きな建物です。
長細い建物の中央に重厚感を感じる玄関があります。入り口には「神之湯」と書かれた幕がありました。
下足箱に靴を入れて入館します。
建物の外観は立派で、かなり大きな建物です。
長細い建物の中央に重厚感を感じる玄関があります。入り口には「神之湯」と書かれた幕がありました。
下足箱に靴を入れて入館します。
営業時間は10時から18時までで、毎週月曜日が定休ですが、 祝日は営業するとのことです。
館内を右側に進みますと、奥に浴室があり、浴室への廊下の入り口に「神之湯」という看板が掲げられています。
もちろん「神」というのは「七福神」のことです。この「七福の湯」がある七名(ななめ)地区は「七福神」が名物で、各集落に「七福神」の像が祀られていて、村興しにもなっているようです。
浴室は、奥が「幸の湯」手前が「福の湯」と名付けられていて、合わせて「幸福の湯」ということになります。男女交互で使用されますが、この日の男湯は奥の「幸の湯」でした。
浴室は、奥が「幸の湯」手前が「福の湯」と名付けられていて、合わせて「幸福の湯」ということになります。男女交互で使用されますが、この日の男湯は奥の「幸の湯」でした。
大小2つの浴槽がありますが、大浴槽は通常の温度で、 小浴槽がお目当ての冷泉風呂です。
先客と距離を取るため、まずは大浴槽です。「七福神」のレリーフがある立派な注湯口から注がれた湯は、浴槽の縁からオーバーフローされていますが、循環されています。
ちなみに、ここに描かれているのは「福禄寿」「布袋尊」「弁財天」で、もうひとつの「福の湯」では「毘沙門天」「寿老人」「大黒天」「恵比寿」が描かれています。
先客と距離を取るため、まずは大浴槽です。「七福神」のレリーフがある立派な注湯口から注がれた湯は、浴槽の縁からオーバーフローされていますが、循環されています。
ちなみに、ここに描かれているのは「福禄寿」「布袋尊」「弁財天」で、もうひとつの「福の湯」では「毘沙門天」「寿老人」「大黒天」「恵比寿」が描かれています。
先客が小浴槽から離れたタイミングで小浴槽に移動し、今回の目的である冷泉浴を楽しみました。
冷泉といっても、20~25℃程度で、それほどの冷たさはありません。源泉温度はもっと低いですので、非加熱源泉ではなく、それなりに加熱はされているものと思います。
冷泉といっても、20~25℃程度で、それほどの冷たさはありません。源泉温度はもっと低いですので、非加熱源泉ではなく、それなりに加熱はされているものと思います。
サウナにある水風呂よりは温度が高く、高齢者でも安全に浸かれるものと思います。大浴槽でほてった身体には、心地良かったです。
身体が冷えたところで大浴槽に移動して再び温まりました。このように温浴と冷浴を交互に繰り返し、温泉を堪能しましたが、体のポカポカ感が心地よかったです。
窓からの景色は絶景とは言えませんが、緑がきれいでした。
令和2年1月15日付の分析表によりますと、源泉名は、七福の湯。療養泉には該当せず、泉質名は付きませんが、温泉法第2条に規定する総硫黄の項により温泉に該当します。源泉温度は、13.3℃、使用位置 42℃で、PHは、8.6です。
主な成分(イオン濃度:mg/lg)は、Li 0.0、Na 178.0、K 1.1、NH4 1.4、Mg 3.5、Ca 8.5、Sr 0.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.6、Cl 12.5、Br 0.0、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.5、S2O3 1.6、SO4 172.6、HPO4 0.0、HCO3 238.0、CO3 3.0、メタケイ酸 22.8、メタホウ酸 0.9、遊離CO2 2.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は1258mg/kgです。
主な成分(イオン濃度:mg/lg)は、Li 0.0、Na 178.0、K 1.1、NH4 1.4、Mg 3.5、Ca 8.5、Sr 0.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.0、Cu 0.0、Zn 0.0、F 0.6、Cl 12.5、Br 0.0、I 0.0、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.5、S2O3 1.6、SO4 172.6、HPO4 0.0、HCO3 238.0、CO3 3.0、メタケイ酸 22.8、メタホウ酸 0.9、遊離CO2 2.4、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は1258mg/kgです。
加水なし、入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用、入浴剤なし、衛生管理のため塩素系薬剤により消毒、浴槽水入れ替えは週1回実施、浴槽清掃は週1回実施、レジオネラ属菌と大腸菌群の検査を年2回実施とのことです。
実は、この分析表に大きな誤りがあるのですが、皆さんはお気付きになりましたでしょうか。
ガス性除く成分総計が1258mg/kgとなっていますが、これは間違いです。もしこれが正しければ、1000mg/ kgを超えて塩類泉になるはずで、泉質名はナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉となりますが、実際はそうなっていません。
私が計算しなおしますと、ガス性除く成分総計は645.2mg/kgとなり、塩類泉の基準は満たさず、源泉温度は低く、特殊成分も基準に達しないため、療養泉には該当せず、泉質名は付きません。
単なる計算間違いだと思うのですが、どうしてこういう単純ミスをしてしまったのでしょうか。
私が計算しなおしますと、ガス性除く成分総計は645.2mg/kgとなり、塩類泉の基準は満たさず、源泉温度は低く、特殊成分も基準に達しないため、療養泉には該当せず、泉質名は付きません。
単なる計算間違いだと思うのですが、どうしてこういう単純ミスをしてしまったのでしょうか。
昨年も指摘しましたが、訂正はされていません。まあ、こんなことにこだわっているのは私くらいでしょうけれど。
なお、オープン当初は、総硫黄が2mg/kgの療養泉の基準を超えていて、単純硫黄冷鉱泉でしたが、その後の分析で総硫黄は減少してしまい、泉質名が付かなくなってしまいました。
しかし、これは微妙な数字上の変化であり、成分的には大きく変わったわけではなく、体感的には気付かれないレベルだと思います。
PH 8.6とアルカリ性であり、ツルスベ感がありますし、それなりの浴感は感じられます。もし源泉温度が25℃以上あれば、アルカリ性単純温泉として楽しめるものと思います。
なお、オープン当初は、総硫黄が2mg/kgの療養泉の基準を超えていて、単純硫黄冷鉱泉でしたが、その後の分析で総硫黄は減少してしまい、泉質名が付かなくなってしまいました。
しかし、これは微妙な数字上の変化であり、成分的には大きく変わったわけではなく、体感的には気付かれないレベルだと思います。
PH 8.6とアルカリ性であり、ツルスベ感がありますし、それなりの浴感は感じられます。もし源泉温度が25℃以上あれば、アルカリ性単純温泉として楽しめるものと思います。
湯上がりには広間で休憩。
しばし休憩して退館しましたが、温・冷の交互浴の効果は素晴らしく、 手足の血行の良さが実感されました。身体のほてりがいつまでも取れず、 汗を拭きながら「七福荘」を後にしました。