ブナの森に囲まれて 御神楽温泉「小会瀬」

 もう先月の話になってしまいましたが、冷泉風呂に入るため「七福荘」に行ったのですが、せっかく上川まで来て、このまま帰るのももったいなく感じましたので、久しぶりに御神楽温泉の「小会瀬」に行ってきました。
 御神楽温泉といえば「みかぐら荘」には時々行っているのですが、すぐ隣にある「小会瀬」には立ち寄ることはなく、20年ぶりくらいになります。

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 国道49号線で津川市街を抜け、案内板に従って右折し、上川方面に車を進めます。上川診療所、上川支所を過ぎ、道なりに進み、案内板に従って左折し、坂を上りますと「みかぐら荘」が右手にあり、そのすぐ先に「ブナの宿 小会瀬」があります。
 ブナの森に囲まれた客室数6部屋という小さな一軒宿で、手打ち蕎麦や旬の料理も魅力ですが、温泉の立ち寄り入浴も可能です。

 広い駐車場があり、送迎用のレトロなボンネットバスが止まっていました。

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 建物はブナ林に覆われており、静かな空気に包まれています。玄関も落ち着いた雰囲気で、重厚感を感じます。

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 玄関を入って右側に受付がありますので、料金を払います。

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 入浴料は、大人500円、小学生300円、幼児無料ですが、「温パラ」の割引クーポンを利用して450円で利用しました。17時以降は、大人300円になるようです。立ち寄り入浴時間は、11時から20時までで、休業日は不定です。

 ロビー奥のすぐ左は「ブナの間」という広間があり、宴会や休憩、ランチで利用できます。

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 立派な書があって、圧倒されてしまいます。
 
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 廊下を進みますと、左手に浴室があります。

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 広くはありませんので、他の客と一緒になると蜜の危険がありますが、このときはほかに客はなく、完全に独り占めでした。

 脱衣場には脱衣棚に脱衣籠、

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 洗面台にはドライヤーがありますが、アメニティ類はありません。

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 浴室には浴槽がひとつのみです。

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 洗い場には、ボディソープ、シャンプー、コンディショナー、固形石鹸があります。

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 窓の外には塀があり、視界が遮られています。

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 立ち上がりますと、塀の上からはきれいに整備された広場が見渡せます。

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 この広場ではキャンプが可能であり、テントサウナ(完全予約制)も常設されています。
 また、ブナ林の中には「ブナの湯」という貸し切りの露天風呂があり、薬草風呂になっているそうです。いつか利用してみたいものですね。
 余談ですが、昨年の秋、この貸切露天風呂にクマが出て、けが人が出たという事件がありました。それだけ自然豊かということになりましょう。

 話を元に戻しましょう。浴槽には無色透明無臭の湯が満ちています。

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 循環式であり、隅にある注湯口から湯が注がれ、反対側の縁にある排湯口から、ごくわずかのオーバーフローがあるのみです。

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 期待したツルスベ感はなく、湯に特徴は感じられませんでしたが、温まりは良好です。

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 温泉の分析表が見当たらず探しましたが、天上近くの非常に見にくい場所にありました。

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 平成27年2月13日付の分析表によりますと、源泉名は、御神楽温泉4号。泉質は、ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度 54.6℃、使用位置 42.0℃。PH 7.96。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.0、Na 398.7、K 5.7、NH4 1.3、Mg 1.9、Ca 11.6、Sr 0.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.7、Cu 0.2、Zn 0.0、F 2.6、Cl 110.0、Br 0.5、I 0.3、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、SO4 195.7、HPO4 0.0、HCO3 282.5、CO3 0.0、メタケイ酸 37.3、メタホウ酸 2.9、遊離CO2 4.7、H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は1352.1mg/kgです。

 源泉温度が高いため、水道水を加水して温度調整、外気温が低い場合は、ボイラーによる温度管理を実施、循環ろ過装置を使用、入浴剤・着色剤は使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒を実施とのことです。

 脱衣場にはマッサージ椅子があり、扇風機がありますが、冷房はなくて蒸し暑かったです。

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 浴室は狭く、ゆったり感はありませんが、そもそもここに入浴だけを目的に来る人は少ないと思います。
 入浴を目的とするなら、同じ源泉を使用した「みかぐら荘」の方が広くてゆったりできます。
 逆にこちらを利用する人が少ないので、穴場となり、独り占めできて良いのかもしれません。この辺の選択は難しいですね。

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