緑爽やか 御神楽温泉「みかぐら荘」

 先日、冷泉風呂を楽しむために「七福荘」に行き、せっかくの上川遠征ですので、足を伸ばして、御神楽温泉に入ろうということで「小会瀬」に行きましたが、ついでに隣の「みかぐら荘」にも立ち寄ることにしました。

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 御神楽温泉は、1978年の新潟県による地質調査のボーリングの際に湧出し、3年後の1981年に、東蒲原郡では初めての日帰り温泉施設として「みかぐら荘」が建設されました。
 その後、2年に渡る大規模改修が行われ、1996年春に、宿泊・休憩施設としてリニューアルされ、浴室も現在の形となりました。
 子供が小さい頃、ここと少し奥にある「あすなろ荘」を利用していたことを思い出します。
 思い出深い「あすなろ荘」は休館して久しく、「みかぐら荘」も経営難から苦難の道を歩んでいます。
 2007年7月に再びリニューアルされましたが赤字が膨らみ、2018年8月から週末だけの営業となりました。2019年9月23日で食堂営業は休止され、同年10月からは指定管理から外れて町の直営となり、日帰り温泉の営業だけになりました。

 前置きが長くなってしまいましたが、「みかぐら荘」に入館しましょう。

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 玄関に露天風呂が故障中との張り紙があり、一瞬どうしようかと思案しましたが、せっかくですので入館することにしました。

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 玄関を入り、下足棚に靴を入れて入館しますと、右側に受付がありますので、料金を払います。
 入浴料は、大人500円、小学生300円ですが、料金は阿賀町の日帰り温泉の協定料金のようです。

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 この日は、露天風呂が故障中とのことでしたが、その分割引があるわけでもなくて残念でした。

 奥に浴室が有りますが、御神楽岳と広谷川を眺められる「御神楽の湯」と、飯豊連峰と上川の田園風景を眺められる「飯豊の湯」があり、男女交互で使用されます。
 この日の男湯は左側の「御神楽の湯」でした。「飯豊の湯」の様子は以前のブログをご覧ください。

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 脱衣場には鍵なし脱衣棚のはか、コイン返却式のロッカーがあります。

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 洗面台にはドライヤーがあります。

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 浴室内にはスマホやカメラは持ち込めませんので、脱衣場のガラス窓から、浴室内をちょっとのぞき見させていただきました。

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 浴室には三角形の大浴槽と長方形の小浴槽があり、無色透明の湯が満ちています。各浴槽の注湯口から湯が注がれていますが、循環湯でオーバーフローはありませんでした。
 浴室の2面は大きなガラス窓になっていて、外の景色が見えて開放感があります。窓から見える緑が心を落ち着かせます。
 壁際に仕切りなしの洗い場があり、ボディソープ、リンスインシャンプーがあります。
 外に出て少し下がったところに小さな露天風呂がありますが、残念ながら故障中でお湯は張られていませんでした。

 小浴槽は、地元の爺さんが2人おられて、世間話が賑やかでしたので、近寄らないようにしました。大浴槽は無人でしたので、独り占めできました。

 無色透明無臭の湯は特徴は感じられませんが、さすがに温泉であり、温まりは良好でした。

 源泉名は御神楽温泉 4号。泉質はナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。源泉温度54.6℃。PH 7.96。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成27年2月6日分析)は、Li 0.0、Na 398.7、K 5.7、NH4 1.3、Mg 1.9、Ca 11.6、Sr 0.2、Ba 0.0、Al 0.0、Mn 0.0、Fe(II) 0.7、Cu 0.2、Zn 0.0、F 2.6、Cl 110.0、Br 0.5、I 0.3、NO2 0.0、NO3 0.0、HS 0.0、HSO4 0.0、S2O3 0.0、SO4 496.7、HPO4 0.0、HCO3 282.5、CO3 0.0、メタケイ酸 37.3、メタホウ酸 2.9、遊離CO2 4.7、遊離H2S 0.0 など、ガス性除く成分総計は1352mg/kgです。

 加水なし(特別な場合は加水することあり)、加温あり(42.0℃)、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置使用、入浴剤使用なし、衛生管理のため塩素系薬剤による消毒あり。浴槽の清掃は毎日逆洗、湯の入れ替え・完全清掃は週1回とのことです。

 湯上がりには、広間でクールタウンしました。

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 ほかに客はなく、ここも独り占めでした。

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 窓からの景色に癒されました。

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 ロビーに冷水が置いてありますが、美味しかったです。

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 特徴はないと書きましたが、さすがに温泉は侮れず、噴き出す汗が止まらず、タオルで拭きながら帰路に着きました。

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