湯上がりさっぱり 「城山温泉」

 9月になり、新潟平野では稲刈りの時期になりました。日も短くなり季節は夏から秋へと向かっています。朝晩は涼しさも感じるようになり、過ごしやすくなりましたが、まだ暑さも残っています。
 暑い時期に最適な温泉と言いますと、冷泉風呂は別にして、炭酸水素塩泉が上げられましょう。新潟市近郊で炭酸水素塩泉と言えば、新発田市の「百花の里 城山温泉」です。
 ということで、少し前の話になってしまいましたが、仕事帰りに「湯上がりさっぱり」な炭酸水素塩泉を楽しむべく「城山温泉」に行ってきました。前回利用したのが5月でしたので、4か月ぶりになります。

 その日は天候が悪く、雨降る中に国道290号線を走り、「城山温泉」に到着しました。平日の夜ということもあってか、駐車場は空いていました。

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 雨が降っていましたので、小走りして玄関に向かいました。

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 下足箱に靴を入れ、鍵と引き換えに受付します。入館料は、大人800円に、小人500円と50円、タオルセットは150円、館内着200円、回数券(11枚)8000円です。私は某スーパーのポイント券2枚で入館しました。

 浴室は手前と奥と週替わりで男女交互に使用されますが、浴室の基本構造は変わりありません。

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 奥の浴室の方が庭に面していて眺めが良くて好きなのですが、今回の男湯は手前側でした。今回は雨の夜でしたので、眺めを楽しむこともできず、ちょうど良かったです。

 脱衣場、浴室とも空いていて、他者と接することもなくて良かったです。洗い場も仕切り付きですので、他者を気にする必要もありません。 
 サウナはいつも混み合っており、閉鎖空間で密集・密接のリスクがありますので利用しませんでした。

 内湯・露天風呂とも、湯温は低めで、私の体感では40~41℃程度で、温まりきれませんでした。
 無色透明の湯は、軽いカルキ臭があり、自己責任で舐めますと、薬味を感じます。循環湯ではありますが、トロトロ・ツルスベ感があって、浴感は悪くないのですが、今回は湯の鮮度が良くないように感じました。たまたまのコンディションとは思いますけれど。

 源泉名は城山温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉(低張性アルカリ性低温泉)で、PH 8.7、源泉温度28.6℃です。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg、平成25年11月12日分析)は、Li <0.1、Na 697.3、K 1.5、NH4 <0.1、Mg 1.0、Ca 0.8、Sr <0.1、Ba <0.1、Al <0.1、Mn <0.1、Fe(II) <0.1、Fe(III) <0.1、Cu <0.1、F 2.6、Cl 81.7、Br 0.2、I <0.2、HS 3.5、S2 <0.1、S2O3 <0.1、HSO4 <5.0、SO4 386.6、HCO3 1004、CO3 38.1、メタ珪酸 20.7、メタ硼酸 2.47、メタ亜ヒ酸 <0.1、遊離CO2 3.4、遊離H2S <0.1 など、ガス性除く成分総計は2241mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、衛生管理のため循環ろ過装置を使用、衛生管理のため塩素系薬剤を使用、毎奇数月にレジオネラ属菌の有無の検査を完全実施と記載されています。
 硫化水素イオンを3.5mg/kg含み、硫黄泉の基準(2mg/kg)を満たしますが、加熱・循環・塩素消毒された湯は、硫黄泉らしさは全く感じられません。

 炭酸水素塩泉ですので、それだけでさっぱり感がある泉質なのですが、今回はいつもより湯温も低めでしたので、さらにさっぱり感が増していました。
 湯上がりも汗が出ることもなく、さっぱり感を期待して利用したとはいえ、温まりが悪すぎて、ちょっと物足りなく感じました。

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 浴室前の休憩所でひと休みして退館しましたが、外に出ますと、雨雲は去り、空に月が出ていました。

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 次第に涼しさも感じるようになり、秋の訪れを実感し、寂しさも感じました。

 

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