久し振りに 花みずき温泉「喜芳」

 先日、長岡に行く用事があり、せっかくですので、早めに家を出て、久しぶりに「喜芳」に立ち寄りました。
 ここは2002年に源泉が掘削され、施設ができる前の源泉垂れ流し時代からその変遷を見守ってきました。2004年11月27日に現施設ができて、もうすぐ18年になります。

 新潟市から国道116号線で巻~吉田~分水へと進み、大河津橋を渡ってすぐに左折。信濃川沿いの道を快適に走って与板市街に入り、山沿いの道を通って三島市街に入れば、ほどなくして「喜芳」に到着です。

DSC_4172.JPG
 横にある足湯は無人で、静かな空気が流れていました。

DSC_4134.JPG
 足でなく、手を入れてみましたが、適温でした。

DSC_4135.JPG
 玄関前のカエル(湯喜之助)に挨拶し、入館しました。ちなみに、6匹のカエルがシンボルとなっており、一番大きなカエルが一家の主の殿様ガエルで、2匹の息子ガエルと3匹の孫ガエルで合計6匹のカエルです。6匹のカエルが客をムカエルという語呂合わせになっています。

DSC_4136.JPG
 玄関を入り、左手にある下足箱に靴を入れ、鍵と引き換えに受け付けします。
 入館料は、タオルセット・館内着付きで、平日950円、土日祝日1080円、タオルセット付で、平日850円、土日祝日980円ですが、「温パラ」の割引クーポンを利用して、200円引きになりました。

DSC_4140.JPG
 館内は、1階に食事処、大広間、貸し切り部屋、休憩用ラウンジ、売店、キッズルーム等があります。
 2階に浴室、休憩所、ボディケアルーム等があり、3階にリラックスルーム、ごろ寝処、タイ古式ルーム、貸し切り部屋等があります。

DSC_4170.JPG
 エレベーターで2階の浴室へ。階段で上がっても良いのですが、段数が多いのでエレベーターがお勧めです。

DSC_4149.JPG
 内湯には、掛け湯、大浴槽、ジャグジー浴槽、水風呂、ドライサウナがあります。洗い場は仕切り付きで、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーがあります。

 大浴槽の右寄りの浴槽中央に注湯口があり、その上にこの施設のシンボルであるカエルが鎮座しています。窓は開けられていて、吹き抜ける風が気持ち良かったです。
 眺めは良く、田園風景の向こうに、長岡市街や東山連峰が見渡せるのですが、木が育って背が高くなり、視界を遮るようになりました。
 湯は淡緑黄色透明で、無味無臭ですが、ごくわずかにスベスベ感を感じます。湯温は41.5℃を表示していましたが、体感的には、もっとぬるめに感じました。

 露天風呂へ移動。露天風呂には、岩風呂の大きな浴槽のほか、小さな陶器浴槽と源泉掛け流しの檜風呂があります。
 露天の大浴槽は内湯と同様の温度ですが、檜風呂はぬるめに設定されており、ゆったりと湯に浸かることができます。
 檜風呂といっても、枠だけが檜だったりするところもあるのですが、ここは完全なる檜風呂で、底も階段も檜です。そのため、滑りやすいのでご注意下さい。

 サウナはリスク管理のため利用しませんでしたが、各浴槽を楽しみました。湯温はぬるめでしたので、湯上がりはさっぱり感を感じました。

 さて、令和3年10月22日付けの分析表に寄りますと、源泉名は、花みずき温泉。源泉温度 31.8℃、使用位置 42.0℃、湧出量 42L/分(動力自噴)、PH 8.0。
 主な成分(イオン濃度:mg/kg)は、Li 0.1>、Na 42.9、K 16.9、NH4 5.5、Mg 2.9、Ca 4.4、Sr 0.1>、Ba 0.1>、Al 0.1>、Mn 0.2、Fe(II) 0.8、Fe(III) 0.1>、F 0.2、Cl 15.6、Br 0.2>、I 0.2、HS 0.1>、S 0.1>、S2O3 0.7、HSO4 5.0>、SO4 5.0>、HCO3 158.3、CO3 0.5、メタケイ酸 135.5、メタホウ酸 0.1>、メタ亜ヒ酸 0.1>、遊離CO2 6.7、遊離H2S 0.1> など、ガス性除く成分総計は384.6mg/kgです。
 入浴に適した温度に保つため加温、温泉資源の保護と衛生管理のため循環ろ過装置を使用(檜露天風呂は放流式)、衛生管理のため塩素系薬剤を使用とのことです。

 実際の湯は淡黄色透明で、ほとんど無味無臭ですが、ごくわずかのツルスベ感を感じます。
 数字だけ見ますと、ごく薄いのですが、十分に温泉らしさは感じられて、肌に優しい万人に勧められる温泉です。
 檜露天風呂だけではありますが、掛け流しで使用されているのは素晴らしいと思います。

 温泉を楽しんだ後は、1階の食事処で食事をいただきました。食事処は大小の広間のほかに椅子席やカウンター席もあり、好きな場所を選べます。

DSC_4141.JPG
 この食事処は、メニューとその内容が充実しており、県内でも屈指だと思います。この日のお勧めはこんな感じでした。

DSC_4156.JPG
 私は奮発して、エビフライ・鯖の塩焼き定食です。

DSC_4155.JPG
 エビフライはいまいちでしたが、鯖は肉厚で大変美味しかったです。

 1階の休憩所でひと休みし、この原稿を書き始めました。

DSC_4158.JPG
 庭の眺めが風流です。

DSC_4152.JPG
 3階に上がって、テレビを観ながら安楽椅子でもうひと休み。

DSC_4167.JPG
 時間あればごろ寝処でゆっくりと休憩したいところです。

DSC_4168.JPG
 残念ながら次の予定がありましたので、頃合いをみて退館しました。

 ここは一般の日帰り温泉と異なり、温泉旅館として宿泊利用ができ、落ち着いた和風の雰囲気が魅力です。
 これまで料金は高めだと思っていたのですが、昨今の値上げラッシュの中では標準的料金になりました。値上げの情報はありませんが、このまま料金を維持してほしいですね。

 なお、オープンして18年になり、施設の老朽化があるものと思いますが、檜風呂浴槽の老朽化のため、10月28日(金)~11月5日(土)に改修工事を行い、露天風呂全体が使用できなくなります。

resize_image.jpg
 また、10月27日(木)は休館日となりますのでご注意ください。

 長岡市の中心市街地のすぐ西には「喜芳」「寺宝温泉」「アクアーレ長岡」、東には「麻生の湯」「桂温泉」「長岡温泉」など、素晴らしい温泉施設がいくつもある長岡市民がうらやましいです。